GPSは腕に付けろ!
GPSの重要性は、今さら言うまでもないことですが、それをどのように携帯するのがベストなのか・・これです!
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かなり普及してきたGPS。皆さんはどこに収納して持ち運んでいますか?いや、この収納という考え方がそもそも間違い。
単に行動のログを取るだけならザックの天蓋に入れておくと良いでしょう。しかし、より積極的にGPSを活用するためにはGPSはどのように携帯するのが望ましいでしょうか?ショルダーベルト?ウエストベルト?頭の上?(^_^;)いえいえ、腕時計のように「腕に付ける」しかありません。
以前旦那は、体温を生かしてバッテリーの保ちを良くするためにGPSをシャツの胸ポケットへ入れておくことを提唱していましたが、ニッケル水素電池の高性能化に伴って、そんな必要性はなくなりました。
旦那はGPS(Garmin Venture )を腕に取り付けて、GPSの表示画面は、つねにマップ画面にしています(写真1)。自分の現在位置をマップ上に表示させて、予定していたルートとのズレを常に確認しながら行動します。方向の修正には、ストックに取り付けてあるコンパスを用いています(写真2)。これでホワイトアウトでも問題なく行動できます。もう我々はデポ旗を持って歩いていません(故障に備えて複数台のGPSを持っていることが前提)。
 (写真1,2)
この事は、特にスキーでの滑降時に有効です。滑りながら時々GPSを確認することによって、スキー滑降でありがちなルートの下りすぎを確実に防止することができます。
もし、GPSをザックに収納していたり、ショルダーベルトに取り付けたりしていたら、確認作業が面倒になって結局肝心なときに活用できないことになりがちです。「道に迷ったかな?」と思ったときにはもう遅いのです。常に確認しましょう。
旦那はマップ画面をカスタマイズして、マップの左下には現在高度、右下には時刻を表示させています。
この高度・時刻表示は優れもので、特に高度は面倒な気圧補正の必要がありません。時刻も補正の必要はありません。どちらも人工衛星からの情報を元に算出しているので、常に正確です(高度に関してはGPSの原理的におおよそ30m未満の誤差があります。また、地形や植生によっては衛星の補足が上手くいかない場合もあります)。
これで、高価な登山用時計を持つ意味は無くなりました。
旦那はせっかく買ったスントを押入に入れっぱなしにしています。誰かいります?(^_^;)

また、腕に装着するとGPSの衛星電波の受信感度も良好です。
各種操作の操作性も良好です。

良いことづくしの「腕装着GPS」ですが、若干問題もあります。
1.メーカーからは純正の腕に装着できるフォルダーが提供されていないこと
旦那は、純正のキャリングケース(写真3)\2500
を買ってきて改造して使っていました。邪魔なベルトクリップを取り外し、市販のゴムバンドを二本縫製して取り付けただけのものですが(写真4)
、これで一応使いものにはなります。さすがに各種スイッチの操作性も良好です。
写真5のように登山用時計と組み合わせて使うこともできます。
冬山ならではの注意点として、フォルダーの透明ビニール部分とGPS本体のと間に雪が入り込んで見えなくなったり曇ったりするため、透明ビニール部分を切り取っておくと良いでしょう。しかし、フラップのベルクロの強度が低くて、GPSの本体がよく落ちそうになることと、ベルトの装着が面倒という問題点があります。
 (写真4,5)
秀岳荘さんには以前「ぜひ腕につくGPSフォルダーを!」という要望を伝えたことがありますが、とうとうオリジナルGPSケース(\2500)が登場しました(写真6)。
(写真6)
http://www.shugakuso.co.jp/(webには、この商品は掲載されておりません)
ゴムベルトを一本の幅広のものにしてあり、装着は簡単です(しかし、一シーズンでバンドが幅方向にワカメのように縮んでしまいました)。(写真7〜9)。純正キャリングケースと比較してコストパフォーマンスも良好です。しかし、こちも純正キャリングケースと同じく全面が透明ビニールで覆われているので、冬期間に使う方は表示部分の透明ビニールを切り取った方が良いです。ベルトの調整は、かなりきつめにしておかないといつの間にかGPSが下向きにぶら下がったりして、ログ取りに失敗することがあります。
こちらのフラップもベルクロなので、GPSが脱落しそうになります。
(写真7〜9)
2.ジャケットの着脱の度に装着し直さなければならないこと
面倒ですね。しかし、秀岳荘オリジナルタイプだと、ゴムベルトが一本ですむ分、若干着脱が楽です。

3.転倒時や激しい滑りをしていると、GPS本体が脱落する危険性があること
これは重大な問題です。若干邪魔ですが、GPSに付属のストラップを取り付けて、それを命綱代わりに腕に通しておきましょう。純正キャリングケースにも、秀岳荘オリジナルGPSケースにも底部にそのための穴が空いています。

BCテレマーカーの小宮さんのHP、北海道の山とスキー
http://jan.sakura.ne.jp/~komiya/gps/soutyaku.html
BCスノーボーダーのHP、スーパーリングリングジェントルメン
http://kogura.hp.infoseek.co.jp/index.html
こちらでも以前からGPSを腕に付けることを提唱しています。さらにワンダースワンへトラックログを記録することまで行っています。素晴らしい・・(写真10)
(写真10)

GPSホルダーですが、とうとうオリジナルGPSホルダーを商品化しました。

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