こだわりのGPSホルダーの開発
GPSは腕に付けろ!」この度、アルパイン・パック・エキュイップメントとGPSホルダーを共同開発いたしました。

我々は、BCではGPSを腕に付けるのが最適だという結論を得ましたが、市販品・改造品を含めて、帯に短したすきに長し・・なかなか腕に付けるGPSホルダーに良い物がありませんでした。そのことを三段山BBSに書いたところ、2003年の7月にmountain craftから、ぜひ理想的なGPSホルダーを制作したいとのお話を受けました。
以来7ヶ月、途中で中断もありましたが、三段山クラブが無償で現地での実証試験とアドバイスを行い、mountain craftで設計・試作を行うという、共同開発を行ってきました。
試作は4度にも及び、何度もメールやFAXでやりとりを行って改良を続けた結果、2004年2月にやっと商品化できました。
この製品の一番大きな特徴は、ケースのフラップがGPSの本体に対して下向きに付いているという点です。腕に装着したときの状態だと、これが合理的なのです。


GPSホルダーを腕に取り付けた様子
視認性は良好。衛星電波の受信感度も良好

このようにGPSを操作する
オーバーミトンでも操作可能

GPSホルダー正面
できるだけ大きく表示部を開口させて、視認性とスティックスイッチを操作しやすくしている

背面
フラップは下向きに付いている。このホルダーの一番大きな特徴である

左側面
ボタン類を操作しやすいように、大きく開口している。ゴムバンドでGPSを挟み込む構造となっている

右側面
ゴムバンドによりGPSとホルダーが密着しているので、隙間に雪などが入りづらい

GPSを取り外したところ
プラスチックプレートが入っているため、そのままの形を保つ

フラップは、金属製のホックの一つ止め。ベルクロ、ホックの二つ止め等を試作した結果、こちらが一番シンプルで使いやすく、確実なことが分かった

ホルダーのベルト取り付け部
滑り止めのゴムシートが縫製されており、ずり下がりや回転を防止する

サイドリリースバックル
万が一の紛失を防ぐ、特殊な再度リリースバックルで、GPSとホルダーを繋ぐ。着脱は簡単

フィールドでの実証テスト
実証試験は、富良野岳・三峰山のツアーで使用するという過酷な条件下で行われた

ケースがずり下がったり、腕にぶら下がるように回転することも、表示部に雪が詰まることもなく、快適に使用できた

製品コンセプトと実際に工夫した点は以下の通りです。

1.液晶表示の視認性が高いこと
GPSの表示部を保護する為のビニールなどを廃し、GPSの液晶面を剥き出しにして使用します。これが経験上一番視認性が高いためです。これはGPS保護ケースではなくてGPSホルダーなので、これで良いのです。保護ビニールと表示部の間が曇ることも、雪が詰まることもありません。
また、ホルダー開口部の縁が盛り上がるように変形して液晶面に影を落とす事が無いように、開口部の四方にプラスチックプレートをサンドイッチし、極力変形を防止する構造となっています。

2.GPS本体が脱落しないこと
ホルダーごと腕から脱落するということは、まず考えられないので、GPSホルダーからGPS本体が脱落しないように工夫をこらしました。
1)腕に装着した状態で、フラップが上向きになる設計としました。これだけでも脱落はかなり防止できます(既製のホルダーには無い概念です)。
2)ホルダーの内側に滑り止め加工を施しました。
3)フラップには高い締結強度があり、繰り返し使用でも強度の落ちにくい金属ホックを用いました(既製のホルダーは、ほとんどがベルクロを用いていますが、繰り返し使用で締結強度が落ちるという欠点があります)。
4)ホルダーは三方向がゴムベルトで常にテンションをかける構造になっており、GPSを落ちないように締め付けます(雪が入り込むことも防止します)。
5)万が一ホルダーからGPSが脱落してもそのまま紛失しないように、GPSとホルダーを連結する小さなサイドリリースバックルが付いています。
以上の5つの対策で、高価なGPSの紛失を確実に防ぎます。

3.各種ボタンの操作性が良いこと
ホルダーのサイドは最大限本体を剥き出しにするようにして、各種ボタンを操作しやすくなっています。前面のスティックスイッチの操作も可能ですが、ケースの生地の厚さの関係で、グローブ越しでは若干操作しづらい面があることはご了承ください。

4.装着が簡単なこと
腕のゴムバンドを幅広のもの一本にして装着を簡単にしました。もちろんバンドの長さの調整も容易にできます。

5.ホルダーが腕にしっかり装着できること
ホルダーバンド取り付け部分にノンスリップゴムを縫いつけて、いつの間にかGPSが腕の下にぶら下がっているような事態(こうなると、アンテナの感度が落ちてログ取りに失敗する)や、ずり下がりを防止しました。

6.頑丈であること
ホルダーには、耐久性の高い450コーデュラーを使用しています。縫製も簡単に解れないようにしっかりしています。

こちらのGPSホルダーは、GARMIN社のハンディGPS eTrexシリーズ(eTrex,Summit,Camo,Vista , Legend,Venture)専用となっています。お間違えの無いようご注意下さい。
製品の仕様については、多少変更があるかもしれません(もちろん改良の方向で)。

入手方法:
販売元は、mountain craft
http://mountain-craft.net/index.html
料金は、ホルダー代金、支払い方法などは上記のHPに書いてありますが、詳しくはwebshop@maountain-craft.netにメールでお問い合わせ下さい。

ご注意:このGPSホルダーの開発・販売に関して、三段山クラブはmountain craftと一切営利関係はありませんので誤解の無いようにお願いします。
販売・製品に関するお問い合わせは、すべてmountain craftにお願いします。