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2011年10月8日(土)
十勝岳スキーツアー
(Stay foolish)

天候:晴れ時々曇り
気温:7〜10度
風速:無風
雪量:積雪深10センチ以下(山頂付近は20−30センチの積雪だったということ)
雪質:少し溶けたハードバーン
コース:望岳台11:47-十勝岳避難小屋12:33-1502m13:30 -望岳台14:57
メンバー:大西、タカヤ 計2名

10月5日、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。彼が開発した製品と出会ってから22年。それ以降の私の人生に大きな影響を与えた。この文章もAPPLE MacBookProで書いている。彼と同じ時代を生きることができたことに感謝する。

「Stay hungry, Stay foolish」は、彼がスタンフォード大学で行ったスピーチで発した言葉。スティーブに敬意を表して、テーマを「Stay foolish」とした追悼ツアーを行った(Stay hungryの部分は、誰かもっと勤勉な人に任せる)。目的は今シーズン初スキー。
こんなfoolishな事に付き合ってくれるのは・・タカヤだ。そー言えば彼もマックユーザー。

望岳台から見た山には雪などほとんど無く、ほぼ真っ黒。
何故かタカヤは滑走用に持ってきたソリ置いて行くという。ここら辺りは、まだfoolish度が足りない。
大西のみショートスキーを背負って出発。
出発時間は完全に山をなめた11:47。foolish!

意外と気温が高く、間もなく完璧な冬山装備のおかげで大汗をかき始める。周囲に雪は全くない。ひーこら言っていたら、なにやらホラ貝のような音が聞こえてくる。これは・・アルプホルンだ!
なんと、望岳台で誰かがアルプホルンを吹いている。foolish!(褒め言葉)
感心していると、どこかのスットコドッコイ(褒め言葉)が白銀荘方面からマウンテンバイクで走ってきた。こちらもfoolish!(くどいようだが褒め言葉だ)
多分、彼らも私達のようにスティーブを追悼しているのだろう。我々も負けられない。

雲の下からうっすら見えた雪筋を求めて、十勝岳避難小屋から大きくコースを逸脱し、廃道となっている前十勝ルートを上がる。
ここから先の62火口は火山性ガスの危険性があるので、賢明な諸氏にはまったくお勧めしない。
硫黄採掘の索道跡を通過し、ボウル斜面へトラバースしていく途中で、やっとささやかな雪筋を見つけることができた。
積雪深5-10cm。幅1-2m。長さ5m。岩だらけなので、うっかり転倒すると骨折しそうだ。これぞfoolish!さっそく滑走開始。

・・・なんとか、三ターンほど滑ることができた。さぁ!とっとと引き上げよう。
Stay foolish 今シーズン初滑降をスティーブに捧ぐ。

 


紅葉目当ての観光客(残念でした)で賑わう望岳台


なぜか、いそいそとソリを車に積み直すタカヤ


出発
登りだしてすぐ左手に入山届けのポストがあった


十勝岳
雪が無いなー白く見えるのはグラウンドの壁

三段山
なにも言うまい


望岳台の石碑


でた!
アルプホルンを吹く人


白銀荘方面への分岐を通過

前方に十勝岳避難小屋が見えてきた


十勝岳避難小屋
実は、2008年の新築後初めて訪れた


早速、お宅訪問


以前の小屋よりも内部は明るく感じた。冬にここを拠点にして周囲を滑りまくるのも良いかもしれない


小屋の外でお食事


滑降できる場所を捜すが・・


今シーズン初めての雪踏み


前十勝側へルートを取る

硫黄採掘の索道跡を見ながら高度を上げる


ガレ場が続く・・



雪筋が多くなってきた


いつも冬に滑っている、ボウル斜面を見下ろす


なんとか滑降できそうな斜面を発見



滑降準備
装備はいつものビッグフット


意を決して・・


滑降開始!


シーズン初転びだ。めでたい


会心の笑み


シュプール


泥流スロープを見下ろす


登り返して、再び滑る



ターン!


次はどこを滑ろうか


ここは、ちょっと細いけど・・トライ


何とか無事に滑ったけど、もう先がが無い


滑降終了


影が長く伸びていた


グライダーが上空を旋回していた


名残を惜しみつつ下山


富良野岳
こちらの方が雪がある



望岳台
我々が最後の下山者だった


時間があったので、バーデン前でツリーイング


ぶら下がるタカヤ

真っ白だったのは大雪の方。十勝がこんなに雪が少ないとは、誤算だった。でも一応滑降成功。
こんな変態的foolishツアーに付き合ってくれたタカヤに感謝。





写真は、大西とタカヤのパナソニック LUMIX DMC-FT1のフォト(4:3)

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