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2010年12月31日(金)
富良野岳スキーツアー
(暴風地獄?天国?)

天候:曇り〜晴れ
気温:-8度
風速:5〜10m/s(樹林帯)、森林限界から上では恐らく20〜30m/s程度
雪量:まだ少ないけど、滑降可能
雪質:上部はウィンドクラスト、パック気味
コース:バーデンかみふらの前(9:30)〜1300m(11:11)〜二十二林班沢1150m(11:24)〜ベベルイ沢〜バーデンかみふらの前(12:50)
メンバー:大西、田中パパ、ゆうちゃん、ぱっちまん、タカヤ、スーさん、かっちゃん(所属:ストイック・ジャパン)、Mix 計7名+1犬


大荒れとの予報だったけど、意外と晴れてるじゃん!と喜んでいたのだが・・
現実は甘くなく、白銀荘前ですでに暴風。樹林の間も風が通り樹冠雪がバラバラと落ちて雪煙が上がっている。こうなると青空が恨めしい。
至急白銀荘前ロビーで作戦会議。あえて前十勝なんかどうでしょう?という旦那の画期的な提案は却下(たぶん行っていたら死んでいた)。
悪天候時には富良野岳というセオリー通り富良野岳へ向かう。
登山者が続々と帰っていく中、富良野岳を登る。他の入山者は一パーティのみ。
先週から積雪はまったく増えていなくて、樹林帯もクラスト気味の雪になっていた。ラッセルが無いことだけが救いだ。
森林限界より上に上がってもまったく良いことは無いので、低めの高度から風下側の二十二林班沢を滑った。
雪はパック気味だけどなんとか滑降を楽しめて、一瞬天国を味わった。今日は登れただけでも大幸運。さぁ、ここから欲張らないでさっさと下山(滑降ではない)。
藪の間を下山するのは辛かった。積雪の少なさと強風のダブルパンチという非情な大晦日ツアーとなった。
ちなみに、下山後の白銀荘露天風呂はまさしく地獄模様。針のような鋭い地吹雪が襲ってきて悲鳴を上げながらの入浴となった。

そうそう、今回のツアーでG3ビンディングのヒールレバーのパーツが割れるというアクシデントが発生した。
仲間が予備パーツを持っていたのですぐに交換できたが、そうでなければツアーを中止していたところだ。
G3のヒールレバーとワイヤーを留める部分のパーツは破損しやすいそうなので、G3を使用している人は亀裂の有無など点検しておくと良いだろう。 ツアーでは予備パーツは必須だ。


美瑛から見た十勝岳連峰
好条件のように見えた


白銀荘前
写真では分かりづらいが暴風状態



バーデンかみふらの前
閑散としていた


地吹雪に包まれている富良野岳
しかし、比較的視界は良い

出発〜
撮影:タカヤ

三峰山沢渡渉地点へ
撮影:タカヤ


渡渉後出発準備
撮影:タカヤ


ここでトラブル発生
G3のヒールレバーのパーツが割れる

備えあれば憂い無し
豊富な予備パーツ群


迅速に交換修理


先週我々が付けたトレースを辿る
撮影:タカヤ


ベベルイ沢通過地点


高度を上げる
下界はよく晴れている


樹林帯は時々風が通るものの比較的平穏


森林限界付近へ
暴風の音が聞こえる


二十二林班沢へ
相変わらず凄いブッシュ

滑降ラインに到着


滑降開始!
ゆうちゃん






沢の下部のオープンバーン


ここの雪は概ね良かった
タカヤ



かっちゃん






スーさん


田中パパ








ぱっちまん


ゆうちゃん



タカヤ


ぱっちまん


タカヤ


ゆうちゃん


天国終了〜
撮影:タカヤ


登り返し準備


ジャイアント尾根へ登り返し
撮影:タカヤ


大西の様子
撮影:タカヤ


樹林帯でも時折強い風が吹く
フェースマスクが欲しい



ジャイアント尾根をベベルイ沢側へトラバース
撮影:タカヤ


三段山や前十勝が見えた
撮影:タカヤ


過酷な下山
もはや滑降ではない


三峰山沢



無事帰還〜


白銀荘には、ツーリングしてきた自転車が!


帰路の夕日が我々を癒してくれた
風さえ無ければ・・

大晦日のツアーは、暴風にやられたツアーとなりました。一瞬の天国と地獄。
来年は良い雪に恵まれますように・・





写真は、大西とタカヤのパナソニック LUMIX DMC-FT1 滑降シーンは動画からの切り出し

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