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2007年2月3日(土)
三段山生還訓練テーマは「生きて帰る」

ガイドの山小屋さん主催。テーマ「生きて帰る」と題した救助訓練に参加した。以下は、山小屋さんのウェブサイトから

テーマ「生きて帰る」
死んではいけない、を合言葉にやりたいと思います。
今回は講師もリーダーもいません。
「自分あるいは自分たちが当事者である」という前提で、
全員で協力して行います。
座学なし、理論なし、いきなり現場。これでいきます。
フィールドで事故に遭うとき、その日は突然にやってくるでしょうから。


天候:曇りのち時々晴れ
気温:-10〜-5度
風:0〜10m
雪質:ハードバーンの上に10〜30センチ程度のパウダー 一部ウィンドパック
コース:白銀荘(10:45)〜三段山西尾根〜(16:10)白銀荘
メンバー:ガイドの山小屋さん、旦那、スー、キャプテン、しょうタロさん、だあさん、guroさん、sherpaさん、スギさん(順不同) 計9名


出内容は、かなり実戦的な雪洞ビバークと、雪崩捜索訓練、パネルディスカッション。
参加メンバーのレベルが高く、実に有意義な訓練となった。
特に4名と5名一組の組織的雪崩捜索訓練は、さまざまな教訓が得られた。
ただ、せっかくの良い雪と天候だったので、ストレスをためない程度に滑りを楽しむことも忘れなかった(^_^;)。
初めて一緒に行動する方が多く、それぞれの山行スタイルも参考になった。特に山岳挑戦会の皆さんと一緒に動けたのが大きな収穫。これからもよろしくお願いします。
同じ山の仲間として大きな連帯感が得られた訓練だった。
このような機会を設けてくれたガイドの山小屋さんに感謝します。

白銀荘に集合
開始前からかなり盛り上がる

旦那の新兵器
PULSE Barryvox登山口で四つのターゲットを補足したところ

今回の訓練の主催者
山小屋さん

1段目で休憩
テレ、山スキー、スノーシューの混成部隊。うーん実戦的

気温は低めだが、風がないので汗ばむ

二段目
天候がどんどん良くなってきて焦る

二段目上
三段山全景

西尾根方面

富良野岳方面

前十勝方面

眩しいほどの良い天気
しかも雪質もいい・・

誘惑に耐えられず、西尾根斜面へ向かう
後方の一団は岳連系山岳会

訓練前の一滑り・・
笑顔が隠しきれない感じ

撮影班の旦那がファーストをいただく
ハードバーンの上に軽い粉雪

素晴らしい斜面

キャプテン

guroさん

スギさん

だあさん

しょうタロさん

山小屋さん

sherpaさん

スーさん

昼食後に雪洞訓練に向かう

旦那の班
しょうタロさん、sherpaさん

掘削開始
入り口はできるだけ小さく

手際よく連携して排雪する

他の二班も雪洞設営中

ハイ松が出てきた・・
手前にシートやツエルトを敷いて排雪効率を上げる

25分ほどで、3〜4名がビバーク可能な雪洞ができた

完成した三つの雪洞

次は雪崩埋没者救出訓練

実戦的な訓練なので、緊迫感が漂う

救出訓練を二班が二度行って終了。
滑り足りない者達は・・

少し登り返して最後の一滑りを楽しんだ
スーさん

しょうタロさん

スギさん

sherpaさん
風が出てきたウィンドスラブが少し雪崩れる

ツリーラン

女王様スロープ
スーさん

しょうタロさん
尻皮がチャームポイント
皆さんお疲れ様でした。
スーさん宅で開催されたパネルディスカッション

「十勝山系での雪崩の傾向と死亡事故報告」はなるべく多くの人に見てもらいたかったので、無理してやらせていただきました。

雪洞について、最適な場所が得られなかった場合・・半地下式雪洞などについても設営訓練をしたいところです。
雪崩埋没者救出訓練では、いろんな教訓が得られました。
1.リーダーの立ち位置は重要です。全体を見通せて全員に声が届く位置。
2.普段あまり使わない装備について、日頃から慣れておく必要性を感じました。


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