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2006年5月27日(土)
三段山スキーツアー さらば三段山、西の谷

これは、このままシーズンを終わりたくな〜い。残雪スキーを楽しみながら焼き肉食べたい〜という旦那の切なる思いから企画されたツアーである。このツアーは、以下のようなメールから始まった。

From: "sandan.net" <sandan@sandan.net>
Subject: 残雪スキー詳細決定
参加表明をしてくれた三段山クラブの皆さん、こんにちは。
本日、ぱっちまんが大雪山系、旦那が十勝山系を偵察してきました。
ぱっちまんの報告では、白鳥の雪渓はグッド(でも遠い)、裏旭はあんまり雪がない状態。
旦那の偵察結果は添付した画像1,2をご覧下さい。赤いラインが、滑るのが可能・・そうに見える雪渓です。
十勝岳ではグラウンドから望岳台付近まで。三段山も東の谷と西の谷の雪が繋がっているようです。ぎりぎりですが・・
安全パイは白鳥の雪渓ですが、ここは三段山クラブのローカルへのこだわりで、十勝にチャレンジすべきではないかと思います。天気予報によると、幸い土曜日まで気温は低く推移しています(ちなみに、土曜日の吹上温泉は晴れ時々曇り最高気温は27度)。
土曜日までに雪が消えたら消えたで、派手に玉砕して、やけ酒のビールと焼き肉で有終の美を飾ろうではありませんか。滑れなくても決して旦那を非難しないでください。
ただし、最低限の安全策として望岳台に集合とし、状況を偵察の上最終的に十勝岳にするか三段山にするかを決定したいと思います。望岳台でやばいと思ったら、白銀荘へ移動ですが・・三段山は、東谷のラインが繋がっているかどうかが、ひとつの目安となると思います。
さすがに、これはもう嫌です。
そんなわけで、「残雪を惜しむツアーin十勝連峰」
日時:5月27日 望岳台に9時集合
装備(共通):ガソリンコンロ(naokiss)、フライパン(旦那)、取り皿と割り箸(旦那)、焼き肉(田中パパ)、うどん玉(naokiss)
多めのビール(忘れてきた者はその場で帰ってもらうので、そのつもりで・・)(各自)、おにぎり(各自)
それと、皆様からのサプライズをお待ちしております。
あとは、いつものツアー装備。あー熊スプレーを持っていくかな・・・


天候:快晴
気温:22度
風速:0〜5m/s
雪量:ぎりぎり
雪質:ザラメ
コース:白銀荘9:20〜11:20西の谷稜線11:50〜12:10西の谷ボトム付近(焼き肉地点)15:10〜15:30白銀荘
メンバー:田中パパ、旦那、naokiss、kinpei、sherpa 計5名


残雪シーズンも終わりに近づき、旦那は焦っていた。スキーツアーを企画したいが、雪は残っているのか?
大雪山系か、十勝山系か・・ここは三段山クラブのこだわりで十勝山系にするとして、十勝岳か三段山か・・
遠くから雪渓を観察しても、滑れる状態かどうか自信がない。
当日に望岳台と白銀荘を偵察して、どこを滑るか最終決定することにした。行き先は・・三段山に決定。ルートは白銀荘から西の谷とした。
前日に山スキーヤーが西の谷から白銀荘までスキーを脱がずに滑ってきたという情報を入手したので、これが決定打となった。
望岳台も悪くはなかったのだが、南から吹き下ろす風で噴煙が山肌を覆っていた。これでは快適に焼き肉ができないではないか。

三段山登山口に到着。ここからは青々とした芝生と盛大に繁茂するクマザサしかみえない。
本当にスキーで行けるのか?といぶかしむ面々と、登山口に向かって右側の樹林帯へ・・そこには樹林帯の木陰に守られた雪がひっそりと佇んでいた。

いつ途切れるともしれない心細い雪だったが、確かに西の谷まで続いていた。ここまで来れば一安心。西の谷の雪が稜線付近まで続いていることは、下界からの観測で確認している。
西の谷のボトム付近に焼き肉を埋めて、西の谷を詰めていく。ざらめが深くてシールがスリップしやすい。稜線まで意外と距離があり、ひたすら登る。
気温は高いが、適度に風が吹いているのでそれほど暑くない。


メールに添付した画像1
十勝岳と三段山

メールに添付した画像2
三段山アップ 東の谷と西の谷が良さそうだ・・

ライフで出発!
二人とフル装備も楽々入る

美瑛から十勝連峰を望む

白銀荘前
雪が無い!

登山口
トホホ・・しかし、前日に西の谷から滑ってきたスキーヤーが居たという情報を入手

望岳台

雪はあるが、風向きが悪い
噴煙がこちらに降りてきていた

三段山
東谷も行けそうに見えた

白銀荘前

一段目が見える

雪を守ってくれていた木陰は涼しかった

森林限界付近

西の谷と富良野岳が見える

西の尾根を通過

西の谷ボトムへ
こちらへ焼き肉装備を埋設デポ

西の谷をつめる

意外と長い斜面

田中パパ

西の谷の上部

sherpaさん
雪渓は途中で幅3メートルくらいに細まっていた

尾根の直下へ到着

板を脱いで、少しハイ松を漕ぐ

尾根上へ到着
左が十勝岳ピーク、右が三段山ピーク

naokissの背後に、崖尾根ルートを辿る登山者が見える

上ホロ

意外と雪が少ない

ボーダー(たぶん)達が滑っているのが見えた

今時期滑っているなんて、変態だね〜(褒め言葉)と言っている

富良野岳

北尾根とジャイアント尾根
かなり雪が溶けている

いよいよ滑降開始
満面の笑みのkinpeiさん

崖尾根手前で雪が消えたので、少々ハイ松を漕いで崖尾根夏道コースに合流。
ここから素晴らしいカミホロ〜三峰山〜富良野岳のパノラマを見ることができた。
三峰山にはまだまだたっぷり雪がありそうだ。
山頂には用がないので、ここから滑降することにする。
多少雨水が流れた跡の”縦溝”があるが、雪が柔らかいのでなんとか滑れる。
雪のなんとも優しい感触を楽しみながら、焼き肉デポ地点に到着。さっそく宴会開始!
なんと、こちらで三時間も延々と肉を焼き続け、ビールを飲み続け、話に花を咲かせっぱなしとなってしまった。後半にビールが無くなり、宴会終了。今回のツアーの反省点はビールの量が少なかったことだ。
あとは白銀荘まで、ブッシュを縫うように滑ってツアー終了。


おっと!その前にビール!

やる気満々のnaokiss

あっという間にボトムに到着
焼き肉設営

最上級の牛タン

ナイスなソーセージ

スコッチウイスキー

どれも最高でした

時々風景を楽しみながら宴は続く

風が強いときには、スコップでカバー

西の谷をバックに

山とスキー、北海道からスコットランドの話題まで、話に花が咲く

もう三時間も焼き肉を・・
最長記録だと思います

日が暮れる前に帰ろう

西尾根付近を滑る

kinpeiさん&田中パパ

naokiss

樹林帯へ

ゴミが多くて滑りが悪い

sherpaさん

一段目、西ルートと夏道ルートの分岐点付近

宮様スロープも、樹林帯付近の雪はつながっている

登山口に到着
キャンプ場までスキーを脱がずに滑降終了

お疲れ様でした
さすがに駐車場までの30mは担ぎです

一風呂浴びて、帰宅〜
三段山よ、最後まで僕らを楽しませてくれてありがとう。
田中パパ、最高の牛タンでした。
kinpeiさん、おいしいソーセージでした。sherpaさん、極上のスコッチウイスキーでした。
naokiss、今シーズンを締めくくるにふさわしい大転倒でした(コンロの準備ありがとう)。皆さんに感謝
このツアーのダイジェスト版ムービー
060527sandan.wmv

ファイルサイズ19.9MB
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