2004年3月21日(日) 富良野岳スキーツアー(ホコ岩からの滑降) 危険! 滑落・急斜面 当初は、音江山へ向かうはずだったのだが、快晴という事で急遽目的地を富良野岳に変更した。 今シーズンは、あまり快晴の富良野岳の画が撮れていないからだ。 駐車場でY田さん夫妻やNABゆーださんと出会い、双方が少人数であることから一緒に行動することになった。Y田さん達の登りは強烈に早い。ジャイアント尾根上に上がるまで1時間15分!ほぼ満車状態の駐車場を出発したのに、僕たちはいつの間にか先頭を登っていた。もちろん旦那は付いていくのがやっと。 ジャイアント尾根から見渡す限りの斜面は、すでに土曜日のシュプールだらけだったが、何故かホコ岩直下からベベルイ沢のラインだけは空いていたので、集中的にそこを攻めることになった。 しかし、そこへ到達するまでが大変。滑落しそうな斜面を延々トラバースする。シールが付いているとエッジが効かないので、トラバース部分だけシールを外して、登りで再びシールを取り付ける。 このトラバースはきつかった。うっかりエッジが外れると何十メートルか確実に落ちる。 緊張のために足を震わせながら旦那は撮影のための別のポイントへ。ツボ足になって、不安定な足場の上の岩にかじりつくようにして撮影ポジションを定める。 そこから見えるホコ岩は逆光気味で美しかった。無線で連絡を取り、カウントダウンの後ライダー達が滑降開始! ファーストはY田さん。・・・素晴らしい!最高のロケーションをバックに、長大なロングターンでどんどん加速して滑っていく。思わず撮影する手が震えた。 かっちゃん、ゆーださん、みっちゃんも見事な滑りを決めてくれた。 この撮影の合間に、旦那は足を滑らせて岩場から転落してしまった。一回転して落ちたが、なんとか体を捻って、足が宙ぶらりんの状態で雪の塊にしがみついて、はい上がることができた。危なかった・・ やっと自分の滑降の番だ。森林限界から上の雪質は、ガリガリのアイスバーンと薄いパウダーが交互に現れるような状態が多くて油断できなかったのだが、このラインだけは奇跡的に良い雪質だった。 スピードが乗りやすく、スプレーが上がる。一気に高度を落としたために耳がキーンとなった。最高だ! すぐに登り返し。途中でHYMLオフミの皆さんと出会うことができた。 同じ場所を滑ったのだが、昼から天候が急変してホワイトアウトに近い状態になってしまった。 その後、満足した僕らは北尾根上に良い斜面を選びながら帰路についた。このあたりは一見コンディションが良さそうなのだが、カリカリバーンの上に薄いパウダー乗っている状態なので、うっかりするとエッジが抜けて危険だった。 旦那は、まさしくエッジが抜けて大木に激突!長いスキー人生の中で、ブッシュ以上の木に激突するのは初めての経験だった。その時に左足のふくらはぎを強打。一瞬「やばい!折れたか!?」と思ったが、立ち上がることが出来てホッとした。滑りにも支障は無かったが、今朝見てみると、強打した部分は内出血してどす黒くなっていた。 樹林帯の中は、気から落ちた冠雪がブロック状に固まっていて、危険だった。 それなりに危険でキツかったが、とても充実したツアーだった。Y田ファミリー、NABゆーださん、同行させてくれてありがとうございました。 天候:晴れ後雪 風速:0〜3メートル 気温:-7度 雪量:十分 雪質:アイスバーン〜重めのパウダー10〜20センチ コース:バーデンかみふらの〜ジャイアント尾根〜北尾根 メンバー:旦那、かっちゃん 計2名 |