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2003年5月10日(土)
三段山スキーツアー(真冬に逆戻り、吹雪のツアー)

今日は三峰山の予定だったが、ガリガリの雪質にびびって目的地を三段山とした。
白銀荘付近はガランとしていた。我々の他に登山者の姿は見えない(島田さんが入っていたようだけど、出会えなかった)。
登りだしから、ストックすらロクに刺さらない固い雪に驚かされた。
スプーンカットされた完全なアイスバーン。これは手強い!
二段目の登りで、すでにスリップして滑落気味。これじゃピークへはアイゼンが無いと登れない。こんな手強い三段山は初めてだ。
二段目の上は、かなりハイマツが露出しており、東の谷ギリギリの雪を辿った。これから行く方は雪庇に注意したほうが良いだろう。
三段目付近ではほとんどシールが効かず、エッジを駆使して登る羽目になる。
そのうち雪がちらつき始め・・・なんと吹雪へ。気温は-5度へ急降下。視界もホワイトアウト程度にまで低下。こうなると俄然盛り上がってくる(^_^)。
この条件下だと厳冬期装備でないと遭難しそうだ。思いがけない冬の再来に僕らは大喜び。
アイゼンを持っていないのでピークはあきらめて、廊下の突き当たり付近から西の谷へトラバースしたが、途中、ハイマツがかなり障害になった。
やっとたどり着いた西の谷も、まるでボブスレーコースのようにカチカチ・・かなりのハイスピード滑降or滑落が期待される。
実際滑ってみると、板がスプーンカットに蹴られ、体全体に脳しんとうを起こしそうな振動を感じながらの滑降になった。油断するとエッジが抜けて転倒〜滑落してしまう。
前日から積もった1センチ程度のパウダーが、アイスバーンの表面に載っており、ターンするとスプレーが上がって感動した。この時期にこんな雪に出会えるとは思わなかった。
樹林帯の中も見事に起伏だらけのアイスバーンで、緩い斜面でも十分にスピードが乗り、白銀荘まであっという間の下りだった。
白銀荘周辺でも雪が盛大に降っていて、管理人が夏タイヤで来た温泉客の事を心配していた。
我々が帰るときには、まだ車道には雪は積もっていなかったが、明日の朝には雪が積もっていなくてもアイスバーン状態にはなっているかもしれない。やっぱ、スタッドレスはなかなか脱げないね。

コース:白銀荘〜夏道コース
天候:曇り〜吹雪
気温:0〜-5度
風速:0〜5m
雪質:完全なアイスバーンの上に1センチのパウダー
雪量:山頂までシール登高が可能な程度
メンバー:旦那、スー、toshi、かっちゃん(俺流)、シロクマ 合計5名
コースタイム:白銀荘9:10-11:11:11西の谷(1619m)11:30-12:45白銀荘

トラックログ図(赤が登り、青が下り)


一段目
まだ熊笹はあまり出ていない

二段目
ここで早くもシール登高が困難になる。ツルツルバーン

樹氷のカンバ

樹氷のクローズアップ
細かい氷柱がびっしり吊り下がっている

二段目の上
雪の残っている部分が狭い

富良野岳の山腹を、雲の影が通り過ぎていく

廊下

左手にピークが見える
これ以上はアイゼンが無いと無理だ

ハイマツの下に捨てられていたゴミ
誰だよ!まったく・・俺たちは滑りに集中したいのに、担いで降りなくちゃ。

滑降準備

!急に雪が降り出した!
シロクマ

早く出発しないと、天候が悪化しそうだ
かっちゃん

・・吹雪&ホワイトアウトへ
toshi

ガッデム!視界不良の中を滑る

雪が固い・・
シロクマ

かっちゃん

スー
ハイサイドの危険は無かったけど、エッジが抜けると即転倒だ

toshi
ここまでの滑りで、だいたいのコンディションを把握する

さあ、いよいよ西の谷へ
この時だけ視界が良くなった。チャンス!
かっちゃん

かっちゃん

かっちゃん


スー

スー

シロクマ

シロクマ
上手い!最高のスピードで突っ込む

シロクマ
パウダーが上がる!

toshi

toshi

西の谷からトラバースして、尾根へ

かっちゃん

かっちゃん
この尾根は、何時でも最高なコンディションを提供してくれる

シロクマ

シロクマ
こんなスプレーを見るのはは久しぶりだ

スー

スー

toshi

toshi
滑落中・・

あとは、樹林帯をメロウに流そう
シロクマ

スー

toshi

toshi

白銀荘までもうすぐ
気持ちの良い疎林だ

再び吹雪へ・・
白銀荘

道に雪が積もる前に帰ろう

白銀荘の看板には、やはり雪が良く似合う
まさかの吹雪に見舞われた。GWが明けても油断できない。
これからの季節、まだ厳冬期装備は必携だ。


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