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2003年2月1日(土) 危険!!!:雪崩
三段山スキーツアー(東壁を落ちろ!)

めずらしく今日の三段山一番乗りは我々。偶然出合ったY田さん達と共に行動した。
膝まであるラッセルを全員で交代しながら、なんとか二段目上まで登ったが、ここから強風とホワイトアウトのため、潔く登頂断念。
雪が深すぎてノーマルルートの傾斜では滑りを楽しめないため、ここから、ナマコ尾根側の東壁滑降してみることにした。厳冬期に東壁を滑るのは初めて。
幸い東風が吹いていたので、雪庇があまり発達していなくて崩壊の恐れはなさそうだった。ぱっちまんさんが実施したシャベルポンポンテストの結果も、40センチ下に弱層があるものの、なんとか大丈夫そう。
まばらに灌木が生えている35度くらいの斜面へ落ちてみたところ、素晴らしいオーバーヘッドパウダーを楽しむことができた。
そのまま二段目下までトラバースして登り返し、今度はさらに高度を上げて雪庇からジャンプしての滑降。皆さん上手い!
三度目の登り返し・・(^_^;)今度は帰路を考えずに谷底まで大滑降。
ここでは旦那も撮影を放棄し、ファーストトラックを譲ってもらって、一気に滑り降りた。
気管に入ったパウダーにむせながら斜面を見上げると、見上げると首が痛くなるような谷の上から自分の足下まで、一条の綺麗なラインが刻まれていた。もう・・何も言うことはない。
天候:雪時々曇り
気温:-10〜-12度
風速:2〜5m
雪量:十分
雪質:深いパウダー
メンバー:旦那、ゆきこ、ぱっちまん、ナガ 合計4名(全員テレマークスキー)+Y田さん達(6名)
コースタイム:白銀荘9:42(1414m)-11:10二段目上(1350m)11:35-(三回登り返し)-白銀荘(1414m)14:50

トラックログ付き地図(詳細図へのリンクは外しました)
(赤のラインが上り、青が下り)


白銀荘駐車場
Y田さん達と出合う

合同で出発!
ここから膝ラッセルを交代して進む

二段目
積雪量が多すぎて、滑りは期待できない

二段目上
風が強く視界も悪いので登頂断念。偵察と弱層試験の結果、東壁滑降決定

人柱ぱっちまんがダイブ!
他のスキーヤーは雪崩れを警戒して見守る

安全が確認されて、次々とダイブする
ファルコン

ナガ
新板DYNASTER INTUITIV BIG117・89・110mmで飛ばす!

S藤
テレ1シーズン目!?

これはおもしろい!というわけで二段目下へトラバース・・

二段目上
時々薄日がさす

雪庇ジャンプ
より高度を上げて、雪庇から飛んで滑ることに・・
ナガ

「行くで〜えいやー!」
二人とも、このままボトムまで滑降成功!
ぱっちまん

ファルコンも飛ぶ

M田さんの豪快なジャンプ

他のメンバーは、安全に雪庇を降りる。これが普通

ボトムから東壁を見上げたところ。標高差は約100m

みっちゃん

S藤

必殺ダブルストックを繰り出す
ぱっちまん

彗星のようにパウダーの尾を引く
ゆきこ

ラッセルも凄いが滑りも凄い
M田

「ちょっとスピードが乗らないわね〜」余裕の
みっちゃん

すでにパウダーの達人
S藤

「キヤー!」と叫びながら猛スピードで滑る
M田(妻)

S藤(妻)

谷底に集合した東壁落ち軍団
うまく降りられると、下で拍手喝采してくれる

ここからは有志のみ三度登り返し。今度は二段目の北東斜面を・・たこ踊り滑り?
ぱっちまん

ここは滅茶苦茶雪が軽くて深かった。深い姿勢のナガ

全然前が見えない&息ができないので、ある意味必死。この後木に激突しそうになるナガ

雪と共に落ちる
ファルコン

ファルコンは姿勢が高いので、雪から顔がでる

何度か転けたゆきこさん
その後加速・・

パウダーへ深く潜行していく・・

一段目を滑る旦那
めずらしく、旦那の映像
大波を被る船のように驀進中

もうフルスロットルで滑っています
旦那〜グッバイ骨折〜

東壁を春に見た様子。どんな雰囲気か分かると思う。
ツアー記録2002.4.13参照
注意:ノーマルルートのすぐ脇の斜面なので参考までにマップは掲載しますが、言うまでもなくここはとても雪崩の危険性の高い斜面です。
今回はたまたま雪庇が発達していなかったことと、弱層試験の結果が許容内だったのでトライしてみましたが、そうでなければ雪崩装備・弱層試験・十分な数のレスキューできるメンバーが揃っていても・・厳冬期にここを滑るのはやめた方が良いです。命の保証はできません。

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