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2002年11月9日(土)
旭岳スキーツアー(藪&岩&視界不良、パウダーが泣くぜ)

イカレポンチな三段山クラブ員3名と、スペシャルゲストK宮さんと旭岳へ行って来ました。
前日は雨ということで、雪が溶けてラッセルが楽だろうとの目論見は見事当たりましたが、滑る雪もねーだろうという懸念もズバリ的中、トホホなツアーとなりました。

旭岳ロープウエイは運行していました、スキー・ボードは持ち込み禁止。客は全然見あたりません。 コースの下部ではキッカーを作っているボーダーが何人か居ましたが、それより上部を目指す好き者は北大WVと単独行のツボ足登山者と我々のみ(我々の後からぱっちまんさんが登ってきていたことが判明)。
樹林帯の雪質はモナカ。盤の沢出会い付近から良質のパウダーに変わりましたが、なにしろ雪の絶対量が足りない。ブッシュが多くて滑降は非常に難しい状態でした。
姿見の駅あたりから上からやっと雪の量が多くなりましたが、このあたりから視界が極端に悪化。
ホワイトアウトで雪の状態がまったく見えず、平坦な場所を滑っているつもりで雪の壁に突っ込んだり、いつの間にかジャンプしている自分に気づくといった有様。おっかなくて滑れねー
下降ルートは苦肉の判断で谷の中を降りてきましたが、大きな岩が多く潜んでいて、そーとーソールを削りました。
toshiさんの以下の感想が今回のツアーを上手く言い表しています。
>パウダー!視界悪、雪面見えねぇー!どで!
>雪足りねぇー!ガリガリ。バキバキ。
>ソールにまた勲章が増えた(笑)
まあ、雪と戯れているだけで嬉しい変態の僕らですから、満足といえば満足なんですが(^_^;)。

天候:雪
気温:-2〜0
風速:0〜2m
視界:不良
雪量:旭岳温泉付近で60センチ
雪質:下部はモナカ。上部はパウダー
コース:旭岳温泉〜旭岳避難小屋
旭岳温泉9:36-盤の沢出会い(1300m)10:30-12:00旭岳石室12:40-旭岳温泉13:50
メンバー:旦那、ゆきこ、Toshi、K宮 合計4名(順不同)

トラックログ付き地図(赤のラインが上り、青が下り)


旭岳ロープウエイ駐車場。この時は無料だった。ロープウエイは11/11から12/10間、整備点検のため運休する(積雪状況次第で,運行再開が遅れることがある)
その間、入山届けは旭岳ビジターセンターへ

がっかりの積雪60センチ
前日の雨でそうとう溶けてしまったようだ。雪質は悪質なモナカ。先が思いやられる。

登山口
圧雪されていて一瞬喜んだが、それも20メートルほどだけで、すぐに藪状態となった。

重装備の北大WVが先行していて、そのトレースを辿ることができた。

ラッセル、デポ旗打ち、助かりました。ありがとう。

盤の沢
ここがパウダー天国盤の沢!?今はただの藪斜面

盤の沢の上部
だんだん雪質が良くなってきた。ここで北大WVを追い越す。


ガスに入り視界不良。真っ白な中を旭岳石室を目指して進むが、GPSが4台もあるので、まったく不安がない。

旭岳石室到着

もちろん無人の避難小屋

二階の冬季用入り口から侵入

いやー、これ入りずらいわ・・
体が引っかかって大変

二階というより、屋根裏の様子。これでも結構快適。ゆっくり休んでここで昼飯

北大WV到着。とたんに賑やかになる石室周辺

石室の注意書き。
さっそく、だいぶ規則を破ってしまった・・(^_^;)でも変な避難小屋だこと。ちなみに禁煙だそうです。

やたら綺麗な石室内部(1F)。
恐らく北海道で一番綺麗な避難小屋でしょう。担架を含む各種非常装備が収納されている。

いよいよ滑降開始!
雪質は極上。盤の沢までは雪の量も十分だ。が、視界が悪くてまったく雪面の状態が分からない。
toshi

視界不良に苦戦中
パウダーなだけに悔しい。
K宮

藪を避けて、盤の沢から谷へ入る。
雪崩のリスクはあるが、藪は少ない筈。さて、

一見よさげな谷の中には、恐怖の伏兵が・・
toshi

大きな岩が多くて、スキーのソールを削る。
ゆきこ

這々の体で谷を抜ける・・
藪か岩か、苦渋の選択だった。あなたならどちら?(^_^)

笹藪に絡め取られるゆきこ。
藪も厳しい
ゆきこ

盤の沢出会いへ到着。ここからはレール状のトレースを辿る。
K宮

モナカを意固地になって滑る面々
ゆきこ

樹林帯のコースは狭くて急な部分があって、結構油断できない。
toshi

油断すると、こんなんなる(^_^)
孤高の一人ブリザード、toshi

雪の降りが強くなってきた頃に、無事帰還。お疲れさま
やっぱり、滑降には時期尚早でしたが、良い体慣らしにはなりました。

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