2001.12.22(土)
三段山
やたっ!快晴パウダー
メンバー:旦那、ゆきこ、K藤
(漁師一号、二号、かもちゃん、井上さん、スギちゃん)
合計3名(8名)
やたっ!快晴ですよ。パウダーですよ。今シーズン初めて三段山が微笑んでくれた・・というか、やっと報われるツアーができました。
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GPSトラック付きマップデータ(赤は上り、青は下り)


写真1
結果:登頂成功
天候:快晴
風速:無風
気温:-12〜-15(山頂
〜-20度
雪量:少な目とはいえ、コースを選べば山頂からの滑降可能
雪質:下部は軽い粉雪、上部はクラスト状態だが、谷筋はパウダー
コース:白銀荘〜三段山 夏道コース
白銀荘10:15-10:30一段目10:40-11:00二段目11:10-11:30三段目11:35-12:37三段山山頂13:00-13:50一段目14:21-14:28白銀荘

放射冷却現象で、旭川はとても冷え込んでいた。出発時で気温は-22度。
車のバッテリーが上がり、出発時にかなりの時間をロスしてしまった。
そのかわり天候が良さそうだ。晴れてさえくれれば、多少雪が無くてもコースを選んで滑ってこれる。今回は現地で漁師テレマーカー達と会える予定なので楽しみだ。


9:35白銀荘(1017m)10:10
天候:快晴 無風 -12度
漁師のミゼット登場(写真1)。釧路からやって来たミゼットは、豪快にホイルスピンしながらキリキリ舞していた。白銀荘で偶然出会ったY田夫妻は、富良野岳へ登ってみるという。さらにマロリークラブの面々も出現し、三クラブが共に三段山を目指すことになった。今日も賑やかな三段山になりそうだ。
登山口の状況(写真2)。

10:30一段目10:40
40センチくらいの深さの
ラッセル跡を辿り、一段目で休んでいると、猛スピードで(彼らは普段よりゆっくりだと言うが・・)漁師軍団が追い越していった。早い!僕ら三段山クラブはのんびり行こう。先週よりもブッシュはだいぶ隠れてきたようだ。

11
:00二段目下11:10
二段目の状況(写真3)。かなりおいしそうな斜面に仕上がってきた。ここからは旭岳や富良野岳も良く見えた。二段目上から見た三段山の全景(写真4)。

11:30三段目11:35
三段目の手前で、やはり猛スピードで登ってきたスギちゃんに追いつかれた。当初は漁師達と一緒に登る予定だったそうだが、ここであきらめて我々と共に登ることになった。ここからはハイマツが多いが、沢型は雪で埋まっていた(写真5)。少し上では帯広畜産大学山岳部が、登り返しながら滑降の練習を行っていた。

12:37三段山山頂(1748m)13:00
天候:快晴 無風 気温-15度

山頂での漁師達の出迎えシーン(写真6)。彼らはすでに30分ほども山頂で待ってくれていた。上富良野方面は素晴らしい眺望だったが、上ホロ方面にはガスがかかっていた。一足先に出発した漁師軍団を追い、我々もビールを飲み、軽く食事を済ませてから出発(写真7)!

登ってきたルートは、すでにかなり荒らされていたので、少し西へトラバースしてバージントラックを狙った。ほとんど滑られていない谷を見つけて滑降開始(写真8〜11)。雪質は最高のパウダーだが、ハイマツが多くてかなりコースは限られる。もし少しでもコースを逸脱したらハイマツの餌食だ。
廊下で漁師軍団と合流した。漁師達は滑りも凄いが転びっぷりも凄い(写真14)!二段目はブッシュがまだ濃いが、ヘルメットでブッシュにぶつかっていきながら駆け抜けて行く者多数。うひゃうひゃと歓声を上げていると、見ず知らずの登山者も一緒になってはやし立ててくれた。うーん楽しい。

13:50一段目14:21
まだ
滑り足りない我々は、一段目を登り返して滑り倒した。
逆光にダイヤモンドダストが美しい。
ここで再び帯広畜産大学山岳部と出会った(写真18)、彼らの装備は山スキー、テレマーク、割ボードとバラエティに富んでいて、興味深かった。昔の大学山岳部といえば、山スキー以外は許されない雰囲気があったと思うが、時代は変わったのだ。
特にボードはスキーとはルート取りが異なる事が多いと思うが、割ボードの学生はショートスキーも背負ってそれに対処していた。なるほど。
彼らとは昔、一緒に三段山で遭難救助を行ったことがあり、とても親近感を感じる。

14:28白銀荘(1017m)

天候:快晴 無風 気温-20度
全員無事に白銀荘の到着。太陽が山並みに隠れ、一気に気温が低下してきた。
実は今回のツアーのメインイベントはこれからなのだ。
白銀荘の休養室で、三クラブ合同臨時宴会を行い(写真19)、漁師が釧路から持ってきてくれた新鮮な刺身をごちそうになった。ビデオでお互いの転びっぷりを称え合いながら、突っつく刺身はうまかった。
17時になり、我々とマロリークラブは帰還したが、漁師達は-20度以下でのテント泊、スギちゃんに至ってはこれからニセコへ向かいHYMLのミーティングに合流しなければならない。健闘を祈る。

感想:
写真20は、幕営地の前で漁師2が愛車と共に即興のリサイタルをしてくれているシーンです(笑)。この後、山並みは綺麗な夕日に染まりました。
今回は天候といい、雪質といい、最高でした。
でも、一番感激したのは漁師達を初めとした良き仲間達の存在ですね。
歓声と笑顔が絶えなかった今日のツアーでした。

さて、もうすぐメリー・クリスマス、そしてハッピー・ニュー・イヤー。

写真2 

写真3 二段目

写真4  三段山全景

写真5 廊下

写真6 山頂

写真7 出発

写真8 K藤

写真9 K藤

写真10 ゆきこ

写真11 ゆきこ

写真12 漁師一号

写真13 漁師二号


写真14 漁師二号ダイブ

写真15 スギちゃん

写真16 かもちゃん

写真17 井上さん

写真18 帯畜山岳部

写真19 宴会風景


写真20 漁師リサイタル

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