2001.4.28(土)〜4.30(月)
中岳温泉周辺ツアー(後編) 「ディスカバー安足間」 メンバー:旦那、長老、N崎、ゆきこ、おけい、キ、ito&naru、佐藤 合計9名 |
今日も快晴!再び安足間岳へ、新たな斜面を求めて・・ディスカバー安足間! |
中岳温泉幕営三日目。さわやかな朝を迎えて(写真1)、さあ行動!と思ったら「ゲホゲホ!」なんだかのどが痛い。あれ?風邪かな? どうやら温泉の硫化水素ガスにやられたみたいだ。そういえば、夕べの風向きだと温泉の蒸気がテントに吹き付けていたような気がする。 この温泉では夜空を見上げながら露天風呂に浸かり、この世の天国をかいま見せてもらったのだが、空気のおいしい筈の山で、喉をやられるとは・・・ 長老もずいぶん難しい顔をしているなあと思ったら、風邪を引いたらしい。気分が悪くてテントで静養しているとのことなので、長老抜きの8人でベースキャンプを出発した(写真2)。 4月30日(土) 8:50 中岳温泉幕営地 出発 快晴 気温2度 風速1〜2m 行き先は、昨日に引き続き再び安足間岳。 どうにも、旭岳は滑ってもあまり面白くなさそうだったことと、午前中はまだ旭岳の北斜面の雪面がクラストしていてアイゼンが必要になるだろうという読みからだった。 ただし、同じ斜面を滑るのも能がないので、今回は東の比布岳との間の大きな谷へ滑降しよう。皆、登る途中でもコースの下見と検討に余念がない(写真3)。みんなのスキルが上がって滑る斜面を選ばなくなってきたので、滑降斜面のバリエーションが豊富になり楽しみが増した感じだ。 10:26-11:20 安足間岳(2,184m)山頂 快晴 気温4度 風速2〜3m 昨日と同じルートを辿り、ほどなく安足間岳の山頂に到着。今日はさらに安足間岳分岐まで足を延ばしてみた(写真4)。 ここから見る愛別岳は素晴らしい(写真5)。あまりの景観の良さについ長居をしてしまう。今日は風もなく暖かいので、ビールもうまい。 目星をつけていた東の大斜面は、斜度30度程度のフラットなバーンでとても良さげだ(写真6)。 滑降開始!(写真7〜9) 雪はとても滑りやすいザラメだった。高度差100メートルの斜面を一気に降りる。雪面が安定しているので大きな高速ターンが決まり痛快だ。 最後に谷底へ到着すると、上気した笑顔で皆が迎えてくれた。 思わず「最高!」と叫んでしまう。 谷へ降りてしまってからは、緩やかな斜度の谷をピウケナイ沢へ沿って滑る(写真10)。 周りの風景を楽しみながらの、リラックスした滑りも良いものだ。 最後に、旭岳をバックに崖状の斜面へ滑り降りて滑降終了(写真11,12)。 このコースは、文句無くお勧めだ。 東斜面の為、雪の量も豊富で雪質も安定している。 12:05-13:27 中岳温泉幕営地 昼食 療養していた長老と合流し、最後の昼食。 丁度居合わせた道新の記者に取材を受け、ついでに露天風呂の背景として撮影されて、そのまま新聞に写真が掲載された(写真13)。 最終のロープウエイ(16時)に間に合うように、急いでキャンプを撤収。構築時ほどではないが、やはり疲れる作業だ(写真14)。特に、大量のウンコの搬出は緊張する。 後は、延々とソリを引くだけだ。 帰りはだいぶ荷が軽くなったが、それでもかなり皆さん消耗したようだ。ito&naruさんは別で、あと100キロくらいは楽勝でソリを引けそうだった。 天候は、急に雲が出てきてみるみる視界が悪くなってきた。悪天候から逃げるように下山する。 15:20 旭岳ロープウエイすがたみ駅 到着 曇天(ガス)視界不良 気温6度 無風 やっとこさ到着。ito&naruさんと、佐藤さんはそのままスキー場を滑降し、残りのメンバーは荷物を慌ただしくゴンドラに積み込み、ロープウエイに乗って下降。麓の温泉「こまくさ荘」で温泉に浸かり、ビデオを見た後名残惜しみつつ解散。 感想: 皆さん、お疲れさまでした。旭岳のピークを踏めなかったのは残念でしたが、安足間岳の新ルートを開拓できたので、私にとっては非常に有意義でした。 最初に中岳温泉に来たときから、いつかは妻とここへ来たいと思っていましたが、こんなに早くそれが叶うとは思いませんでした。うれしいことです。 惜しむらくは、ビデオカメラの防水パックのレンズに傷が入っていて、映像の大半が(ビデオ作品としては)使いものにならなかったことでしょうか。 最初はショックのあまり倒れそうになりましたが、皆さんと素晴らしい思い出を共有できたことの方が大事だと思い至りました。ぜひ、また、来年行きましょう。 |
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