2001.4.1(日)
前十勝 今シーズン初の焼き肉〜 メンバー:旦那、ゆきこ、長老、佐藤、おけい、Polly、T塚ont> 合計7名 |
今日は焼き肉だ。 いや、スキーツアーなのだが、メインは焼き肉なのだ。 まじめな山屋さんに怒られそうだが、これが三段山クラブの実態なのである(え、知ってた?)。 |
前十勝ツアー 結果:登頂成功 天候:曇り時々晴れ(山頂はガス) 風速:0〜3メートル 気温:-2〜-8度 雪量:十分 雪質:若干重めのパウダー、望岳台付近はダメ雪 コース:白銀荘〜前十勝 天候次第で登る山を決定する予定だったが、現地に着いてから悩む。 雲が多い・・が、晴れ間もある。 うーん、どうしようか。富良野ジャイアント尾根あたりが穏当なのだろうが、先週も行ったし〜。すでにボーダーとか先客が入っているし〜。やっぱり前十勝にしよう。そして、焼き肉を食べよう。デポ旗は多めに持っていこう。 今回の焼き肉山行には、皆さん気合いが入っている。 ゆきこは、新しいザックを新調して容量大幅アップ!その中身はもちろん大量の肉だ。 私は、火力の強いコールマンPeak-1を昨日購入。目的は低温下でも素早く肉を焼くこと。 佐藤さんは、スノーシャベルと見まごうばかりのでかい焼き肉プレートをザックに取り付けているし、長老も大きなフライパンとバーナーと・・ビールを一リットルも(私もだが)持っている。全部一人で飲む気なのだろうか? 完璧だ。完璧な焼き肉山行だ。 9:45白銀荘前出発 天候:曇り時々晴れ 無風 -4度 いつも通り、白銀荘からすぐ左手へ折れて樹林帯を横断し、望岳台の広い雪原へ出る(写真1)。樹林帯の中は素晴らしい雪質だった。 樹林帯の出口には火山活動観測小屋(無人)が建っており、良いランドマークとなっている。 ここには看板が建っていて、「S62-II火口付近は危険だから近づくな!」と書いてある。もちろん我々もむやみに火口に近づくつもりは無いが、具体的にどこからが立ち入り禁止地帯なのか、地図が示されていないのでよく分からない。 まあ、よい子の皆さんは前十勝には近づかない方が無難でしょう。あの噴煙に直接襲われたら亜硫酸ガスにまかれて死ぬかもしれないし、ひょっとしたら突然噴火するかもしれないし(その時はあきらめます)。我々も風向きによっては前十勝の山行は即中止である。 さて、悪い子(写真2(^_^;))の私たちは、前十勝を目指して望岳台を延々進む。雪は重たく、10センチくらいのラッセルなのにきつい。雪がシールに絡んでくる感じだ。高い標高の雪質が良いこと祈りながら登る(写真3)。 他に登山者はほとんど居ず、僅かにナマコ尾根方面へ向かったトレースと山スキーヤーを一名見かけただけだった。珍しいことに十勝岳本峰へ向かう登山者も居ない。 十勝岳避難小屋付近で休憩。手つかずのおいしそうな斜面だらけだ。雪質もだんだん良くなってきた。 ただし・・十勝岳名物の岩が出現しはじめた。薄ーい雪の下に尖った岩が隠れている(写真4)。こいつらは、スキー板で踏んでやって初めて正体を現す。そんな地雷岩がポツポツと出現しはじめた。 長老が、発見した岩に赤旗を立てて行くが、焼け石に水だろう・・・こいつらを踏まないためには、とにかく谷筋を外さないこと。さもないと、あなたの大事なスキー板に(ひょっとしたら頭にも)穴が空くことになる。 1550m地点から、先週クラストしていて登りに苦労した尾根へ上がった(写真5)。今回は尾根全体に雪が付いていて滑落の危険性は無かった。きつい登りの果てにようやく偽ピーク(1750m)に到着。ここは、山頂から220mほど手前の小ピークで、麓からはここが前十勝の山頂に見える。 ここから先は岩が出ているし、すっかり周囲もガスで覆われてきたので引き返そうと思ったのだが、長老の希望で前十勝のピークを目指すことになった。 12:50 前十勝山頂(1778m) 天候:ガス 風速2〜73ートル -8度 時々岩を踏みながらクラストした斜面を登り、15分ほどで登頂! 晴れていれば素晴らしい眺望が望めるピークだが、今回は真っ白。硫黄の臭いが鼻を突く。昨年より雪付きが悪く、ここからの滑降は不可能だった。また、地熱が高くなってきているのか頂上付近の雪が溶けていて水蒸気も上がっている。なんともイヤーな感じだ。 風向きが変わり、噴煙がこちらへ来る可能性が出てきたので、スキー板を担いでスタコラ退散する(写真7)。ヤバイヤバイ。 荷物をデポしていた偽ピークから、いよいよ滑降開始(写真8〜11)!雪質は良好だが、視界が悪すぎて斜面がよく見えない。雪酔い一歩手前の状況。 すぐそばにあるはずの雪庇からの墜落だけは避けたいので、慎重に降りざる終えなかった。良い雪を目前にして全く残念だ。 しばらく降下して、やっと視界が晴れてきた。 本日のメイン滑降斜面であるボウル状の谷は、若干雪が重たくなっていて、妖怪「板掴み」が少し棲息しているようだ。 各人、自分の滑降ラインを確保すべくトラバースし、端から順に滑降開始!(写真12〜14) ここでは、スキーヤーが少しでも弱気を見せると容赦ない愛のヤジが飛ぶ。「チョッカリー!」「もっと攻めて〜遅い遅い!飛ばせー!」「落ちろー」等々、あっ・・ゆきこさんは、突っ込みすぎ「危ない!」(写真15) 閑静な山麓に響く我々の歓声。 全員無事に降下し、ここで昼食タイムとなる。 13:35-14:58 1410m 焼き肉地点 テーブル、ベンチをシャベルで構築し、いよいよ焼き肉大会(写真16)。うーん、うまい。塩ホル、トントロ、サガリ・・・ビールもうまいが、チト寒いネ。 一時間ほどもたっぷり焼き肉を楽しんでから、最後の谷の滑降へ。相変わらず神秘的な美しさを持つ斜面だ(写真17)。雲の切れ間から日光が差すタイミングを見計らって、次々とダイブするスキーヤー達(写真18〜21)。 ここでお楽しみは、すべて終了。あとは腐った雪の緩い斜面をダラダラと降りるだけだ(写真22)。でも油断すると板が刺さってスッ転ぶ(写真23)。岩地雷ににも2名ほど触雷。 相変わらず岩も要所要所に隠れているので、十分注意されたい。ヘルメットはぜひ着用したいところだ。 15:50 白銀荘到着 天候:曇り 無風 -2度 白銀荘では、恒例のビデオ反省会および長老主催のたこ焼き会が華々しく行われた。旦那はビールの飲み過ぎで酩酊状態。あきれた嫁によって車に積まれ、旭川へ運ばれた模様。 感想 いやあ、うまい焼き肉だった・・もとい、結構良い雪でした。 粉雪がいつまで食えるか楽しみですが、腐った新雪(妖怪「板掴み」の棲息域)を滑るくらいなら、さっさとザラメになって欲しい、でも腐っても新雪って言うよね、しかし・・・と、そんな悩ましい気持の交差する季節の始まりです。 Tシャツ、サングラス、ビール、焼き肉・・・の春スキーシーズンは目前です。今回は、まだ少し寒かった。 |
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