2001.2.11(日)
富良野岳ジャイアント尾根 「HYMLオフミ第三弾-とうとう流血!-」 メンバー:旦那,N上(山S),S口(山S),K岡(山S), S藤(山S),K宮,K井,K田,N西 合計9名 |
前回は負傷者続出のジャイアント尾根に、今回はとうとう流血の事態が発生!どうする?HYML!どうする?旦那!! って、まあ無事だったのですが。雪良かったです。 |
結果:ジャイアント尾根上1423メートル地点から滑降 天候:雪 視界不良 風速:0〜7メートル 気温:-14〜-22度 雪量:十分 雪質:森林限界より上はクラスト、樹林帯は良質のパウダー 9時20分 バーデンかみふらの 天候:雪 風速2〜3m -15度 例によって富良野岳は濃い雲の中・・・ いつも駐車しているバーデンかみふらの前の駐車スペースが雪で埋まっていたので、フロントの方に断ってバーデンかみふらの内の駐車場に車を止めた(写真1)。 ここから車道を少し下って砂防ダム入り口へ。今回もスノーブリッジを探さずに、かなり砂防ダムよりの箇所で川を渡渉した(写真2)。 ここでは、くれぐれも渡渉時にシールを濡らさないようにしたい。氷結するとシールとして使えなくなる。 皮靴のN西さんは、ビニール袋で靴をくるんでから渡渉していた。準備が良い。 ここからは少し上がった後、北尾根のコンタ沿いに尾根を巻く(写真3)。 9時51分 ベベルイ沢の滝 天候:くもり、無風、-14度 帯広労山が先行してくれていたので、ラッセルが楽だ(感謝!)。滝の手前で、トレースを外れて登り返しが楽なルートを取った。 ほどなく滝に到着。なぜかここに着くとホッとする。少し休憩してから出発すると、すぐに帯広労山の方々とすれ違った(写真5)。 ラッセルのお礼を言いながら上部の様子を聞くと、森林限界より上が強風なために、そこから降りてきたとのこと。富良野岳ピークを目指していたはずなので、さぞや無念だろう。 10時18分 1210m 天候:小雪、無風、-17度 なかなかきついルート取りのトレースを辿り、アカエゾの巨木の間で休憩(写真6)。予想以上に雪がよい。深さは20センチ程度と少し浅いが、これなら飛ばせそうだ。うしし 10時45分 1350m 森林限界 天候:雪、風速1〜2m、-20度 ダケカンバが増えてきて、森林限界を越えるあたりから、雪質が一変してカリカリのクラストした状態になる。このあたりは滑降時にルートを見失いやすいので、灌木にテープを取付ながら登る。 ここから上では強風が予想されるので、今のうちに休憩を取って防寒装備を点検する(写真7)。 11時02分 1423m 滑降開始 天候:地吹雪、6〜7m、-22度 急に地吹雪が強くなり、気温が低下。 例によって尾根上は雪が飛ばされていて、ハイマツだらけになっていた。 時々薄日が差して、逆光の尾根が美しい・・・背中に、皆さんの「もう降りようよー」という強いテレパシーを感じたので、ここから降りることにする。 他の人の滑降準備を待っている間に、速やかに体が冷えていく。三重グローブの中の指先の感覚がなくなり、二重靴下の足先がちぎれるように痛み・・・考え得る限りの防寒装備を施してもこの始末だ。まったく強風の伴う-20度以下の世界は恐ろしい。この連休中には山中でずいぶん凍傷にかかった山屋さん達が居たらしいが、納得できる。 さて、樹林帯まではクラストした雪を慎重に降りたが、そこからは全開滑降だ!(写真9〜17) しかし、途中でK宮さんがメガネを破損して予備のメガネに。さらに、ヘルメットとゴーグルの間に枝の当たったN西さんが負傷。額を深く2センチほどに渡って切ってしまい、かなり出血したようだ。包帯で止血して滑降を続行する。 11時50分 ベベルイ沢の滝 天候:雪、無風、-15度 なんとかベベルイ沢の滝に到着。昼食を取るが、とにかく寒い。凍ったビールを飲みながら粋がってみても、K岡さん名物?冬山ラーメンがとてもうらやましい(写真18)。正直、冬山ではパンかおにぎりを食べるものだと思っていた私はカルチャーショックを受けた。 この気温だとガソリンストーブでないと火力が得られないので、今度は私もピークワンを持ってこようかな。 ちなみにN西さんの痛々しい負傷の様子(写真19)。ヘルメットの盲点だった。 12時44分 バーデンかみふらの 天候:雪 無風 -17度 渡渉地点でスキー投げ大会をし(写真20)、そこからスキー板を担いでバーデンかみふらのへ到着。なんだか今回は寒さに疲れた・・・ N西さんは白銀荘から病院へ直行。 私は、夕方まで皆さんと白銀荘にお邪魔して、パソコンでトラックを検討したり(写真21)、イカめしを戴いたりさせてもらいました。HYMLの皆さんに感謝です。また三段山をご一緒しましょう。 感想:寒かったのですが、そのかわりとても雪の良い樹林帯でした。斜度も適度なので、来れば来るほどジャイアント尾根のファンになります。 しかし、今回は樹林帯での負傷には驚きました。ヘルメットを被っていても油断はできません。 |
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