2001.2.4(日)
富良野岳ジャイアント尾根 魔の尾根?!けが人続出の巻 メンバー:旦那、ゆきこ、H谷、キ、A部、M黒、N崎、S津(山S)スー、HIRO、I原、Y田、N岡(山S) 合計13名 |
正月には極楽パウダーだったジャイアント尾根に、最後の望みを託してのツアー。 その望みは魔の尾根によって粉々に・・ |
結果:ジャイアント尾根上1560メートル地点から滑降 天候:雪 視界不良 風速:0〜4メートル 気温:-12〜-20度 雪量:十分 雪質:重め、森林限界より上はクラスト 9時20分 バーデン上富良野 天候:曇天 風速1〜2m -17度 前日泊した8名と、当日集合の5名、合計13名で出発。 人数が多いのがチト心配だが、メンバーにはリーダークラスの実力者がゴロゴロしているので大丈夫だろう。 例によって富良野岳は濃い雲の中・・・ 駐車場スペースは3〜4台程度しかないので注意(写真2)。 車道を少し下って砂防ダム入り口へ、ここまではいつもと同じだが、今回はスノーブリッジを探さずに、かなり砂防ダムよりの箇所で川を渡渉した。 北尾根の急なアプローチを避けて、かなり北寄りのコンタ沿いに楽に北尾根を巻く作戦である(写真5)。 10時00分 ベベルイ沢の滝 天候:くもり、無風、-17度 作戦は大成功!今までの苦労が嘘のように、ジャイアント尾根への取り付きであるベベルイ沢の滝に到着(写真6)。先頭を行ったA部さんの素晴らしいルートファインディングに感謝したい。これだと下山時の北尾根の登り返しの為にシールを付ける必要も無い! 10時47分 1230m 森林限界近く 天候:曇り、無風、-15度 先行者のトレースに合流して、軽いラッセルで順調に樹林帯を登る(写真7)。少し重ための雪だが、実に綺麗な樹林帯だ・・・ 11時16分 1435m 天候:雪、風速3〜4m、-20度 森林限界を越えるあたりから、雪質が一変してカリカリのクラストした状態になる(写真8)。スキーアイゼンが欲しい! 風も強くなり、気温が一気に-20度まで下がった。 11時45分 1560m 滑降開始 天候:雪、無風、-19度 尾根上は雪が飛ばされていて、ハイマツだらけになっていた。 仕方なく尾根を少し降りて沢をトラバース気味に詰めたが、雪が堅すぎてスキーによる登高は危険になってきた。 もう少し標高を稼ぎたかったが仕方ない。ここから滑降する。幸い雪が堅くて雪崩の心配は無い。 キ様とHIROさんが、もう少し上まで詰めた後大滑降!(写真10〜13)だが、良かったのは最初の3ターンだけで、後は皆大転倒大会。転ぶと雪が堅いので少し滑落してしまう。 ここでゆきこさんが軽く膝捻挫(写真13)。S津さんは腿がつってしばし行動不能。 はるばる東京から来たH谷さんは灌木に引っかかっているし(写真14)。 樹林帯までは滑りを楽しむことをあきらめて、慎重に降りた。しかし樹林帯でも油断はできない。どうにも癖のある雪で油断するとスキーが刺さる。昨日の三段山の樹林帯の雪と同じだ。 スピードの乗っている人ほど被害甚大で、まずスーさんがダイブ!(写真15)ふくらはぎにスキーが当たり打撲。 A部さんも膝を捻挫したらしい。怪我人続出の有様だ。 やっと雪が良くなったのは樹林帯を大分下ってからだった。 13時28分 ベベルイ沢の滝 天候:雪、無風、-12度 なんとかベベルイ沢の滝に到着。やっと一息つけて遅い昼食を取れたが、皆さんボロボロ。 ここからはもくろみ通りシールを貼り直すことなくそのまま北尾根を巻いて下山できた。 14時12分 バーデン上富良野 天候:雪 無風 -13度 砂防ダムから道路へ上がり、しばらく車道をスキーで歩いてバーデン上富良野へ到着。 皆さんお疲れさまでした。 白銀荘ではスーさんの奥さんが手作りのチーズケーキを差し入れてくれた(ごちそうさまでした!)。その後は、なぜか日本酒も繰り出されてのビデオ反省会とあいなった。皆の怪我が大したことなさそうなのが幸いだった。 感想:とにかく雪が悪い!今までで最悪のジャイアント尾根であった。 このようなときには決して無理な滑降をしないようにしたい(特にゆきこさん!)。 今回は滑りは最悪だったが、コース取りは理想的だった。多少渡渉の手間をかけても北尾根は大きく北側を巻くのが望ましい。この辺はトラックデータを参考にして欲しい。 |
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