2000.12.17(日)

三段山

凍傷いやーん

メンバー:旦那夫婦,ぎっちゃん 計3名

今週も三段山ですが、天候悪すぎです。
とうとう今回は凍傷の犠牲者が・・・
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山行マップ(GPSトラックデータ付き)



写真 1,2,3,4

結果:1450m地点で撤退
天候:雪とガス
風速:0〜13メートル
気温:-11〜-16度
雪量:不足気味だが、山スキーは可能
雪質:軽いウインドパック。樹林帯はパウダー

本当は昨日にツアーを行う予定だったのだけど、あまりにも天候が悪そうだったので急遽今日に変更。でも、やっぱり天候悪かったっス。寒かったっス。

10:30 白銀荘
天候:雪 無風 -11度
降りしきる雪の中、回転灯全開で白銀荘に到着。
あー、グローブ忘れた。予備のグローブはと・・・・などとやっている間に出発が遅れ、10時30分発。天候は案の定悪い。そして気温はすでに-11度。これじゃ山頂付近は-20度近いかもしれない。
かなり登頂の気力を失いつつ出発(写真1)。

11:30-35 森林限界
天候:雪 無風 -12度
今回は、悪天候に強い南西ルートを選択。
森林限界(写真2)までは、快適な登りだった。
たくさんのトレースが残っていたが、ラッセルすると20センチくらいだろうか?雪は軽い。
ここから上が正念場、出発と同時に風が強くなる(写真3)。
ぎっちゃんが、強風に吹き飛ばされた瞬間(写真4)。(うそ)
急速に視界も悪化してきた。SUUNTOの高度計とポールコンパスが頼りだ(写真5)。
雪が風で吹き飛ばされておりハイマツが多く出ていたので、コースを東に取って尾根の際ギリギリを進み、夏道コースと合流した。かなり雪庇が発達しているようだ。

11:58-12:05 三段目直下(1450m)
天候:雪 風速:13メートル 気温:-16度
えーと、ここで視界15メートル、ちょっと風速計で測定してみたら風速13メートルだった(写真6)。気温は急降下して-16度。
無理すればまだ行けるが、ウインドパックされた雪の状態が悪いのと、ぎっちゃんが目出帽を忘れてきて顔が凍りだしたのでここから撤退することにする。

ハイマツがひどくて、滑れる箇所は尾根ぎりぎりの狭い部分しかない。
「東の尾根から落ちないように注意すること、僕が雪庇ギリギリを滑るから、僕のシュプールより絶対外へ出ないこと。・・・もし、僕が落ちたら助けてね。」
と、宣言して滑降を開始したが、視界不良と悪雪のコンビネーションが絶妙でまったくおもしろくない(写真7)。雪の状態はもちろん、斜面なんだか平らなんだか・・・雪酔いを起こしそうになる。
そうこうしているうちに、ターンした谷側の足下に亀裂が入り幅3〜4メートルくらいの雪庇が谷へ落ちていった。やーん。
凍傷になったぎっちゃんの様子。鼻とほっぺが変色している(写真8)。私も、途中で少しグローブを脱いだのが仇になって指先がちぎれそう。奥さんも、つま先に耐え難い痛みを訴えている。凍傷いやーん。

樹林帯にたどり着き、やっと一息。まったく樹林帯は天国だ。
二段目と一段目は良好なパウダーを楽しめた。一段目を滑る私(写真9)。

12:45 白銀荘
天候:雪 無風 -12度
なんだか、ボロボロになって白銀荘へ到着。久しぶりにK一さんや、N川夫妻と(写真10)出会えたことが唯一の救いか?今回は痛い三段山でした。

感想:
二段目から上のハイマツがなかなか隠れませんねー。くれぐれも東の尾根ギリギリを滑る際にはナマコ尾根側の雪庇にご注意ください。
耐寒装備もね。

写真5
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10


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