2000.10.14(土)

天望山

山で水難?でもホントに綺麗なところだったよ。

メンバー:旦那,妻,もり氏,あかさか氏 計4名

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昨日は黒岳、今日は天望山。
ぐーたら夫婦には珍しく山のハシゴです。天望山はよく知られた山ですが、思いがけないアドベンチャー登山を楽しめました。
ちなみに、写真の大部分はもりさんの撮ってくれたもの。多謝!

写真 1,2,3,4

結果:天望山登頂
天候:晴れ
風速:無風〜弱風
気温:10度

10:00 池田町
天候:晴れ 無風 10度
天気予報は大はずれ。今日は素晴らしい快晴だ。
池田町あかさか宅で、名古屋支部長もり氏と合流し、楽しい一夜を過ごした私達は、然別湖を目指すことになっていた。
さっそく、登山前のウォーミングアップと称して、カッコイイ庭の葉っぱ掃除機を掲げ、「エイリアンII!(^_^;)」とか言って気炎を上げる私(写真1)。馬鹿である。
出発。

11:16 然別湖
神秘の湖、然別湖に到着(写真2)。正面に見えるのが"くちびる山"こと天望山。うまく湖面に山のシルエットが映ると、見事なくちびるに見えるのだ。

11:23 然別湖畔温泉船着き場
さて、事前の周到な計画では、遊覧船で湖の対岸へ渡り、東雲湖(しののめこ)から天望山へ、余裕があったら白雲山へ、その後は・・・・なーんも考えていない。(^_^;)
船着き場へ行くと、現在遊覧船は対岸へ人を降ろしていないという。東雲湖まで湖岸を歩くというのも、なんともだるい。困っているとポスターを見つけた(写真3)。なーんだ。手こぎボートで対岸へ行けるじゃん。おもしろいっ!一時間千円という料金が気になったが、俄然盛り上がった私達はいそいそとボートへ乗り込む(写真4)。
漕ぎだしてみると、なかなか思うように進まない(写真5)。
あれ?おかしいなあ。カヌーならもっとスイスイと進んだと思ったのだが・・・おまけに遊覧船の波を被るとかなり大きくボートが揺れる。これって、結構怖くないか?湖のど真ん中で少しおびえた。

11:55 音更湾船着き場
早い人は18分、遅い人で30分で対岸へ着くということだったが、もちろん我々はきっちり30分かけて音更湾船着き場へ到着した(写真6)。
それでも、湖畔をここまで歩くと約70分かかるので、約40分節約できたことになる。
慣れない船漕ぎで、私はかなりヘトヘト。ボートが流されないようにしっかり纜を結わえておいて、まずは東雲湖へ向かう。

00:13 東雲湖
気持ちの良い樹林帯を歩くと、すぐに東雲湖へ到着。規模は小さいがとても美しい。
ちょうど犬連れの老夫婦と出会い(写真7)、共に湖をしばらく見とれた。
湖畔へは、少し藪を漕いで降りる必要がある。間近で見る東雲湖はさらに美しかった・・・(写真8)。
ところで、みなさんこの湖の呼び方を知っていました?「しののめこ」ですよ。私はこの時初めて知りました。それまでは大声で「とううん湖はねえ、なかなか行けない美しい湖だそうだ!」とか言い放っていました・・・

13:27 天望山山頂
東雲湖から天望山への道は傾斜が急な上、適当な休憩場所となる広場もなく、思ったよりきつい登りだった。
特に、今年初めて運動らしい運動をしたという、あかさか氏は大変だったようだ。もちろん私もばてた。もり氏と奥さんの調子がうらやましい。
山頂からの眺めは、そんな苦労を吹き飛ばす程のものだった(写真9)。まさしく絶景。足下に然別湖が見渡せる。正面の山が南ペトウル山(写真10)。反対側には広大な十勝平野が見渡せる(写真11)。ただ紅葉が終わっていたのが残念だ。
私はビール。皆は温かい紅茶を飲み、昼食を取った。じっとしていると急速に体温が奪われる。
名残惜しいが、14:00に下山開始。

14:25 コル
天望山と白雲山の間のコルへ到着。
天望山からコルへの下りは、濃い笹藪に覆われていて足下が見えず危険な箇所がいくつかあった。標識も無いので視界が悪いと迷いやすいかもしれない。
途中には、ダケカンバが多く、すでに葉を落としたダケカンバの白い幹がとても目立って印象的だった。余裕があれば白雲山へ登る予定だったが、かなり時間が押しているのでこのまま船着き場へ向かうことにする。

14:40 天望山登山口
見事なナラ林を抜けて(写真12)、然別湖畔沿い道にある天望山登山口へ。
木々の間から、まぶしい湖水面が見える。ここから船着き場までは、若干然別湖畔温泉から遠ざかる形になる。快適なハイキングコースだ。

15:00 音更湾船着き場
ほとんど平坦な道を、ペースを上げながら歩いて音更湾船着き場へ到着。船はちゃんと流されずに居てくれた。
帰りは、強い希望で妻が漕ぐことになる。結構きついのに知らないぞ?風も逆風で嫌な予感がする。

16:00 然別湖畔温泉船着き場
予感的中!帰りは難航した。いや、真剣に帰れないかと思った。妻がばてた時点で、船は船着き場から200メートルも離れていただろうか?妻が必死に漕いでも強い逆風のせいか、景色がまったく変わらない。それどころか、むしろ音更湾船着き場に吹き戻されているような状況になった。
途中で私が交代したが、その時にはすでに、もり・あかさか組のボートは視界から消えていた。
私も必死に漕ぐが、ボートは遅々として進まない。
妻がトイレへ行きたいとか言い出す。妻よ、俺だってさっきから我慢しているのだ(; ;)。
蛇行しながら亀の歩みで然別湖畔温泉船着き場へたどり着いたのは、出発から一時間もたってからだった。手の平がすりむけて痛い。どうやら、コース取りにミスがあったようだ。湖畔沿いに進めば風の影響を受けにくかったらしいが、我々は真っ直ぐ湖の中心を突っ切る最短コースを選んでしまった。
だいぶ待たせてしまった、もり・あかさか氏に詫びながら、湖畔を振り返ると夕空の下に綺麗な虹が架かっていた(写真13)。
最後は苦労したが、ほんとうに綺麗な所だ。またいつか来よう。ここは家族連れ登山にも最適ですよ。

写真5
写真6
今日のワンコ 写真7
写真8
写真9
写真10
写真11
写真12
写真13

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