2000.8.12(土)

比麻奈山(ひまなやま)

ホゲホゲ登山でワーイの巻(壊れている・・)

メンバー:旦那,妻 計2名

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今日は全道的に快晴の予報。もうじっとしてはいられない。山だ、登山だ!・・・でも、きびしいところはイヤよ。
というわけで、層雲峡を挟んで大雪山の向かい側。ひまな山へ行って来ました。
ひまな山・・・何度聞いても脱力する素晴らしい名前の山です。
ちなみに、隣には平山(ひらやま)、反対側には比麻良山(ひまらやま)があります。なんて、三段山クラブ向きの冗談みたいな名前の山々でしょうか。
これらの山々への命名者に敬意を表します。
結果:比麻奈山登頂成功
天候:晴れ後曇り 無風〜強風
気温:14度〜27度

9:00 旭川出発
天候:快晴 無風 27度
今回は久しぶりに妻と旦那の夏山山行。自転車ばかり乗っていたのだが、ここらで一つ山でも登っておくかということになり、気軽に登れる平山周辺を目的地に定めた。もう一つ目的があったが、これは後述する。
北海道夏山ガイドの評価は初級。楽勝であろう。それにしても、この出発時間は少し油断しすぎではないか?三段山クラブ健在!といった感じである。

11:20 平山登山口
国道333号線から冬にお世話になった北大雪スキー場を経由し、そこから結構な距離の林道(ダート)をステップ君(HONDA STEPワゴンのこと)で詰めて、やっと平山登山口に到着(写真1)。他に車は15台くらいおり、結構混んでいる。おそらく我々が最後発だろう。
登山口からは、しばらく蒸し暑い樹林帯を歩かされた。登山道はよく整備されていたが、冷涼ノ滝の手前一カ所に崩落箇所があり、大変な高巻き道が作られていた。無理すれば崩落箇所はそのまま通過できるが、危険なのであまりお勧めできない。
ここまで、泥水溜まりも多く通過するので、スパッツは必携。

12:05 冷涼ノ滝
登り始めて10分ほどで、気持ちの良い渓流と出会える(写真2)。この山は沢沿いに登るので、美しい渓流や滝と何度か出会えるのだ。
早速冷涼ノ滝をよじ登る旦那(写真3)。タリホー!(写真4)
妻も、今日は元気だ(写真5)。夏の渓流は僕らに元気を与えてくれる。

12:45 第一雪渓
次第に沢の流量がすくなくなり、第一雪渓に到着(写真6)。すでに雪は残っていない。
ここで出会った、ゴールデンウイーク中に来たことがあるという下山途中の登山者の話では、アイゼンがないと危険なほど雪が残っていて、引き返したそうだ。
このあたりから、一面のお花畑があらわれる。たくさんの花の写真を撮影したので、好きな人はどうぞ。
花の名前は聞かないで!コマクサくらいしか知らないから。

13:20 第二雪渓
かなりきつい登りを強いられて、第二雪渓へ到着。すでに沢には水は無い。
岩が多く、ナキウサギの鳴き声が聞こえる。このあたりから眺望が良くなり、比麻良山も見えはじめた(写真7)。

13:35 分岐
まもなく、平山〜比麻奈山へ通じる尾根上の分岐へ到着。平山がよく見える(写真8)。
尾根は風が強い。気温は急下降して14度!半ズボン・シャツ一枚の私はとても寒かった。妻も急いでシャツを重ね着する。
はじめてニセイカウシュッペや表大雪の眺望が得られたが、残念ながら雲が多く、表大雪の頂は見ることができなかった。
そうこうしているうちに、わんこと出会った(写真9)。
平山へ向かおうと思ったのだが、ワンコのヌシから比麻奈山方面を強く勧められた。「平山には、なにも無くておもしろくないよ。比麻奈山の方は高山植物がたくさんあってきれいだよ。」即座に比麻奈山方面へ向かうことにする。僕って、なんて臨機応変柔軟思考(なにも考えていない)。

14:15 比麻奈山山頂
風の強い尾根だったが、ほとんど傾斜が無く快適に歩ける。高山植物もコマクサやチングルマが咲いていて大変きれいだ。
表大雪と違いロープも無く、他の登山者もほとんど居ないので(ほとんどすでに下山していた)、実に快適に山歩きを楽しめる。
だが、一つ問題が・・・比麻奈山がどこにあるのかわからない。あまりにも平らすぎて、どれが頂かわからないのだ(写真10)。
ここだ!と睨んだ場所は無名峰だった・・・(妻よごめん)。結局、比麻奈山はほとんど道が消えているハイマツの奥にあった(写真11)。標識を見つけて一安心(写真12)。なんだか、かわいい字の看板である。比麻奈山。

さて、今回の山行のもう一つの目的は、今年の2月12日に有明山〜比麻良山〜ニセイカウシュッペを経由して清川へ縦走する途中で、雪崩に巻き込まれ遭難した藤堂多恵子さんの事故現場を確認し冥福を祈ることだった。比麻奈山山頂から見た事故現場(写真13)は、とても急峻な谷だった。同じ冬山愛好者として、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

14:35-15:15 分岐下昼食
すでに、大変空腹であったが、尾根上は強風のため分岐から少し下がった場所で昼食にした。
今回は”ビールをいかに冷やすか”の実験を兼ねた登山であったが、実験は見事成功!冷たいビールがてんこ盛りの昼食だった。
ラーメン用に沸かしたお湯でウインナーを温め、妻が用意したおにぎりをほおばる。ナキウサギと、野鳥の鳴き声が心地良い。
ここで、にぎやかなファミリーとなんとなく合流し、付かず離れず下山した。
ファミリーの中に、大変元気の良い高校生くらいの女の子がいて、楽しいトークでヘロヘロな我々に元気を分けてくれた。

16:45 登山口
やっとたどり着いた登山口(写真14)。初級の山にやられたって感じ。
膝がガクガクでございます。これは、増えた体重のせいか、久しぶりの夏山のせいか・・・たぶん両方でしょう。うん。
帰りは白滝温泉で一汗流す計画だったが、あまり汗をかいていないので、このまま自宅へ帰ることにした。
やっぱ、山はいいねえ。でも、もっと良いのは冬山だねえ(再確認)。
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10
写真11
写真12
写真13
写真14


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