2000.5.5(金)〜7(日)
中岳温泉スキーツアー(後編)

(温泉と酒とスキー三昧)

メンバー;旦那,K藤,A部,N崎,K原 合計5名

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今回は写真が多いため、写真だけ別ページに掲載しました。
そちらとこちらの二つのウインドウを同時に開いて見ると便利です。
コースマップはこちら
5月6日の午後より、後編です。

13:45熊ヶ岳・旭岳方面へ出発 
酔っぱらいながらベースキャンプを出発。今度はK原さんも一緒だ。さて、各自コース取りを工夫している間に、いつの間にか二班に分かれてしまい、とうとう合流が難しいほど高度差がついてしまった。
仕方がないので、そのまま熊ヶ岳班と旭岳班に分かれることにする(いい加減・・(^_^;))。
旭岳班は、あれよあれよという間に旭岳の山頂を攻略。僕ら熊ヶ岳班は、山頂を目前にして急な岩壁に行く手を阻まれてしまい、登頂を断念した(写真1,2)。熊ヶ岳から、熊の平から月ノ川に落ち込む崖がよく見えるので、そこを大滑降してよろこんでいるA部さんを撮影する(写真3〜5)。
うーんエクストリームだなあ。
その後、我々も熊ヶ岳を滑降して(写真6)合流し、中岳温泉へ戻ったのだが、すでに他のテントはすべて撤収され、今日上がってくる登山者も居なく、完全に中岳温泉独り占め状態になった。
夕食前に温泉に浸かって汗を流し(写真7)、その晩も大いに宴会で盛り上がった。他に人が居ないのでなにも遠慮することはない。心ゆくまでキャンプの真の高みを追求する計画(日記雑記4月分参照)を実行できた。(^_^)

5月7日
8:54 中岳温泉撤収
晴れ 下界は薄曇り 気温18度
名残惜しい中岳温泉を撤収する(写真8)。できれば一週間ほど滞在したいほどの場所だ。さらば!中岳温泉、来年また会おう。残念ながらこの温泉の静けさも今年限りかもしれない。来年からロープウエイの運行が再開されるので、今より遙かに入山しやすくなるのだ。きっと今年より多くの人がここを訪れるだろう。こんな良い場所を放っておくはずがない。

9:25 ソリへの荷物積み込み完了 中岳温泉出発
大量の荷物やゴミをソリに積み込み、中岳温泉を出発する。帰りはほとんど平坦な場所を下るだけだから楽だと思いがちだが、ソリにブレーキをかけるのが案外大変だ。ソリが暴走すると引き手がソリに轢かれてしまう事があるので、滑降のうまいブレーキ係を定めて慎重に降りていく必要がある。ちなみにテレマーカーはブレーキ係には向かない。ここぞと言うときに強力なブレーキをかけられるのは山スキーである(でも、そんなテレマークが好きなんですが)。

10:00 熊ヶ岳麓にソリをデポ
ここにソリとK原さん(^_^;)をデポして、最後のスキーを楽しみに旭岳を中腹まで登った。
私は撮影班として、途中の崖に陣取る。
今回は、昨日A部さんが果敢にトライしていた崖をみんなで落ちようという趣向だ。いよいよ崖の大滑降大会開始!私はA部さんを、昨日よりさらに急な崖へ誘導したが、なかなか降りてこない。私:「(撮影準備)いいよー!」A部さん:「今、心の準備をしているから待ってくれー!」(^_^)大声で微笑ましいやり取りが交わされる。
皆さん無事に崖落ち大滑降を終えた(写真10〜12)。楽しいね(皆さんは真似しないように)。

11:00 デポ地点まで戻る
デポ地点まで戻り、ここで休憩。少し天候が悪くなってきた。
上空を道警のヘリコプターが飛んでいる。おそらくスノーモービルの監視パトロールだろう。ご苦労様。
あらためて周囲を見回してみると、ずいぶん一日で雪が溶けてしまった。雪質も昨日と比較するとずいぶん悪い。深いザラメで、スキーが刺さりやすくなっていた。

デポ地点出発11:42
気温12度
おなかも空いてきたので、デポ地点を出発。下りが多くなるので、慎重に制動をかけながらソリを下ろす(写真13)。途中で何人か登山者を見かけた。旭岳の北斜面を登って降りる人達だろう。

12:23姿見の駅 昼食
曇天 気温13度
天候は完全に曇天で風も出てきた。姿見の駅の展望台(小高い丘の上にベンチがあるだけ)で昼食を取る。旭岳が実に良く見える。今シーズン中にあと何度この光景を見ることができるだろうか。

13:00姿見の駅 出発
ここで、ソリの引き方を変更する。いよいよ、新式ソリ引き棒”コントロールバー”を試すときが来たのだ。
昨年、ロープでソリを引っ張って下ろしたところ、スピードと方向のコントロールが効かなくてひどく難儀した。その経験をふまえて、今年は三段山クラブワシントン支部のくまちゃんが贈ってくれた本”Backcuntory Ski Book by Allen O'Bannon”に記載されていたものを参考に出発直前に私が慌ただしく制御棒を製作したのだ(写真14)。
前評判では、「だめじゃないか?」という声が圧倒的だったが(我ながらそう思った)、結果は・・・
結果は見事成功!ほぼ私一人で安全にソリを下ろすことができた。画期的だ!素晴らしい性能だ!くまちゃん、ありがとう!!

14:00到着
晴れ 気温20度
やっと、旭岳温泉駐車場に到着。たったの二泊三日だったが、ずいぶん久しぶりにアスファルトを踏んだ気がする。
荷物を仕分けしてから、各自の車で温泉へ。
久しぶりの温泉で、まず頭を洗う。山の露天風呂では洗髪ができなかったからだ。
すると、突然湯船から「ギヤー!!!!」という悲鳴が上がった!
びっくりして振り返ると、皆万歳の姿勢で凍り付いている。やけど状に日焼けした手がお湯にふれて激痛が走り、両手を上げているのだ。
彼等は、すぐに風呂から這い出てきて冷たいシャーワーなぞを浴びている。普段から日焼け止めを塗っていたので平気だった私は、悠々と湯船につかる。(^_^)みんな、もっとスキンケアに気を付けないと・・・
それにしても、皆さん社会人(営業の人もいる)なのに、そんなにめちゃくちゃ日焼けして大丈夫だったのだろうか?
風呂から出たあとは、ホテルのロビーの大画面テレビにビデオを接続して、大上映会兼反省会だ!

我々は、またの再会を約束しあってから解散した。初対面の人が2人も居たにもかかわらず、なんの不安も感じなかった。それだけレベルの高い素晴らしいメンバー揃いだった。よかったら、また一緒に登って中岳温泉へ行きましょう。

初日は遅刻しそうになって車を飛ばしていたのが懐かしい。帰りは素晴らしい山行の思い出を味わいながら、クラッシク音楽を聴きながら、ゆったりと愛車ステップワゴンを操っていた。
その時、バックミラーに凶暴なランエボの姿が!A部さんだ!相変わらずいい走りをしている。
その瞬間、条件反射的にアクセルを踏み込み、いつのまにか、私は極限のハンドリングでタックインしながらタイトコーナーをクリアしていた。
全開走行だ!タコメーターはレッドゾーン。水冷直列四気筒DOHC2000ccエンジンが咆吼し、車体は軋みをあげる・・・

懲りない私。おわり。
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