2000.3.25(土)〜26(日)

ニセコづくし

旦那が狂った!

メンバー:旦那夫妻,N島さん,K藤さん 計4名

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一日目はN島さんとニセコ遊び(ゲレンデ)。
二日目はドッグパドル西田氏のテレマークレッスンを受けることを目的とした。

考えてみると、今シーズンはまともにゲレンデに入ったのは、これで二回目である。一回目もN島さんとニセコ。
ナイターは何度か行ったが、それでも二〜三回だろう。あとは、ぜーんぶ山スキー。
いかに片寄ったスキーをしているか分かる。そのせいか、最近悪雪で転ぶことが多くなってきた。いつの間にか、フォームが良質深雪パウダーにチューンされて、滑り方がおかしくなってきているのだろう。
これはイカン!一度基本に戻らねば!ここは、ひとつプロのレッスンを受けるしかない!
3月25日(土)
今日はN島さんと、ニセコ・ヒラフスキー場を楽しみ尽くす計画である。
朝6時30分に真駒内公園に集合して、そのままニセコへ直行した。寝不足もなんのその。
今回はN島さんが新兵器SONY DCR PC-3(私の持っているやつより新しいデジタルビデオカメラ)を持参しており、お互いを撮りっこするという趣向。これは、長年人を撮り続けていた私にとっては初めての経験であり、夢であった。気合いの入った滑りをしなくては!燃える。

ニセコ到着。吹雪。あーあ、何故か私がニセコ入りすると何時もこうなのだ。これじゃ、アンヌプリの山頂どころか、スキー場のてっぺんへも行けやしない。でも、これも考え方次第。このシーズンの割りには良質のパウダーが喰える。

案の定パウダー!途中から上へはリフトが運休して登れなかったが、ゲレンデも人影が少なくて快適。
さあ、撮りっこ開始!N島さんはますますうまくなっており、秀岳荘杯クラッシク5位は伊達じゃない!我が三段山クラブ員は例によってゲレンデ弱さを発揮していたが、前回よりはうまく滑れたようだ(写真1,2)。
その中に、憑き物がついたような、尋常でない滑りの男が一人居た。初めて撮影される側に回り、舞い上がっている私こと、旦那である!
どうやら心のブレーキがブッ壊れたらしく、常にノーコントロール・オーバースピードで落ちていき、大クラッシュで、やっと止まることを繰り返す。転び方も半端じゃない。3回転くらいもんどり打ちながらゴロゴロ転がり落ちる(写真3)、スキー板は外れる、ビンディングのヒンジが曲がる。たしかに、スピードや傾斜に対する恐怖心は克服できているが、克服しすぎである。
さすがのN島さんも慌てて、「危ない!スピード落として!」とか叫んでいる。
しかし本人は、「どうやら、新次元の滑り・・選ばれた者のみの領域へ移行する時がきたようだ・・」とかなんとか、ヤクをやっているようなセリフをブツブツ吐いており、目がうつろ(写真4)。N島さんの注意も耳に入っておらず本当に危なかった。
(ゆきこコメント:この日の旦那はまさしくイッてました。N島さん、K藤さん、私が何度スピードを注意しても聞く耳持たず。「なんか今日は頭おかしいんじゃないか」とか話しているとクルッと振り返って、「んー?赤ワイン(昼に飲んでた)??」・・まるでトンチンカンだ。「あたまおかしい」と「あかわいん」は「あ」しか合ってないじゃん。)
無事、ゲレンデを後にできたのは奇跡だ(体中打撲だらけだったが)。

調子に乗った我々は、N島さんに「エア決めて!」(写真5)とか、「モーグルして!」(写真6)とか無理難題を要求し、キャッキャッと喜んでいた(すみません)。N島さんは本当にカッコイイ(写真7)。
そのうち、N島さんのお友達も一緒に滑り出し、大変楽しいことになった。ニセコは楽しい!
その日はドッグパドルに宿泊し、大いに酔っぱらう。

後日談:後日、我に返った本人がビデオで滑りを見返してみると、そこには低次元の滑りをしている単なる馬鹿が写っていた。前日に、なにか悪いものでも喰ったのだろうか?

3月26日(日)
今日は、待ちに待ったレッスン日。ドッグパドル出発(写真8)
西田氏は、カッコイイ。
先生!今日は僕らに基本をたたき込んでください!もー叱ってください!・・・あと、深雪でかっちょよく滑れるようにしてください!
これを、二時間講習でかなえてもらおうというのだから、あきれる。

三段山クラブ員全員の滑りを一通り見た後、西田氏は「みんな同じ滑りをしている。悪いところも同じ」と一刀両断する。
「こりゃ、教えるのが楽だ!」とも言っている。各々独自の滑りを会得していると思っていたのでショックだった。
1.ターンが綺麗な円を描いていない。
2.上体の傾きがおかしい
3.横方向のスタンスが狭すぎる
2〜3については感づいていたが、1は初耳で、しかも最大の欠点だということが分かった。
具体的なターンの方法を教わると、目から鱗がバサッと落ちた。
さらに、スペシャルサービスで、以下の秘法も伝授された。
1.深雪用とゲレンデ用ターンの使い分け(ちゃんとした名称があったのだが、忘れた)
2.内足のがに股式小指エッジング(ピリッと辛い小技?)
3.前後のスタンスを狭め、上体を反らす事による深雪絶対転ばない秘法(旦那大助かり)
残念ながら、レッスン中の写真はトップシークレットなため、お見せできない(写真9)。

これだけの技を伝授されると、皆見違えるように滑りが安定し格好良くなった。
凄い効果だ。(後日談:と、思ったのだが、その後も三段山で転びまくり。あれ?)

レッスン後は、深雪ツアーのサービスまでしてくれて、ぼーよーそーで楽しい昼食。
レッスン代金が足りなくてビール券で払ったのは・・・僕たちです!ごめんなさい。
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
写真6
写真7
写真8
写真9


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