2000.2.5(土)〜6(日)

旧北大雪スキー場スキーツアー

(深雪パウダー合宿ツアー)

メンバー;onishi,onishi(妻),S、K藤、O橋、G 
特別参加;N川夫妻

山行記録目次
Top Page
今回は写真が多いため、写真だけ別ページに掲載しました。
そちらとこちらの二つのウインドウを同時に開いて見ると便利です。

先週の北大雪スキー場が、この世の物とは思えないほど良かったので、今回は泊まりがけで北大雪スキー場周辺を集中して攻めることにした。合宿である!
予定では5日北大雪スキー場、6日は天候が良ければチトカニウシ山スキーツアーを行うことにした・・・さて、結果は?

結果:5日リフト終点前到達、6日第二リフト終点
天候:5日雪 6日晴 両日とも無風〜弱風
気温:5日-9度 6日-8度(最低)
積雪:豊富
雪質:パウダー
コース:北大雪スキー場 ファミリーAコース,ユートピアコース,エゾマツコース,ダウンヒルA,Cコース,ナイスカップルコース(^_^;)

2月5日(土)
7:00旭川出発 天候雪
北大雪スキー場を攻略するために、3/4レングススキンを購入した。今回が初使用である。
ワンタッチで適度なテンションをかけられる取り付けシールなので、何度か登り返す山行には威力を発揮してくれそうだ。

ほぼ予定通り出発。途中、Sさんを拾い一路白滝村へ向かう。
前回のパウダー感が忘れられず心が逸る。BGMは、Snow Air Junky(PONY CANYONのビデオ 必見!)から落としたLeba Hibertだ!頭の中は、スーパーテレマーカー西田さんの滑っているシーンで、ぐるぐる状態である。

9:45北大雪スキー場駐車場出発 天候:小雪 微風 気温-6度
ここで、N川夫妻と合流。以前三段山でお会いした、パウダーを愛する素敵な山スキー夫婦だ。
他にはスキーヤーの姿が無くて大変結構なのだが、スキー場にピステンがかなり入った形跡がある。「まさか上まで圧雪してるんじゃないだろうな」「親切心でわざわざ圧雪してくれたのかも」と、不安になる。

10:20 第一リフト終点
心配されたピステンは、ここでUターンしていた。皆ホッと胸をなで下ろす。
ここから見上げたパノラマコースは、先行者も無く全コースまったくのノートラック。夢に見そうな光景であった。
ここから雪深20〜30センチのラッセルが始まる。なるべくコースを荒らさないようにコース脇を登る(写真1)。
私の新兵器3/4レングススキンは、ここで弱点を暴露。スリップしやすくて苦戦する。
さらに、ゆきこ(妻)が持病の股関節痛と夕べの飲み過ぎ、寝不足などが複合してリタイア。かわいそうだが一人で駐車場まで戻って車で待機していてもらうことにする。
残った4名は山頂を目指す。

11:25 第二リフト終点 天候:小雪 無風 気温-9度
眼下には涎のでそうな斜面が(写真2)。しかし他に登ってくる人もなく、斜面が逃げるわけでも無いので、このまま第三リフト終点を目指す。
第三リフトの斜面は、傾斜こそ緩やかだが雪質がとても良いので捨てがたい。
しかし、雪の降りが激しくなってきた。

11:58 第三リフト終点 天候:雪 弱風 気温-7度
雪の降りは激しいが、風はあまりない。
第三リフト下に北大雪スキー場三段山クラブ前線基地を設営する(写真3)。
ビールで乾杯した後、私とSさんはラーメンを食べて体を温める。
そして、さあパウダーの世界へ!ゴー!
適度な深さの理想的なパウダーをかっ飛ばす(写真4,5,6,7,8)。
急傾斜でも雪がクッションになってくれるので恐怖感無く突っ込んでいける。
第二リフト終点付近の極一部にパウダーの下に堅雪あるところと、風で雪がとばされて砂利が顔を出すところがあるので注意が必要。私は、前者で転倒し、後者ではスキーの裏側がスルメになって分かった(泣)。
ここで私は、妻のご機嫌を伺いに一時撤収。他のメンバーは再びパウダーを喰うべく登り返していった。

車の中で寝袋にくるまり、芋虫のように寝ている妻を確認してから、再び一人で右側の尾根を登り返してみた。途中キッカーで遊んでいるボーダーと挨拶を交わしてナイスカップルコース(苦笑)まで行ってみたが、良くない。
急傾斜の斜面は南側を向いているので、表面が堅く最中上になっているのだ。雪質の良いところは斜度が緩すぎておもしろくない。
結局私はパウダーの収穫がほとんどないまま、ダウンヒルAコースを堪能したN川夫妻やSさんらと合流して今日はお開き。

妻はずっと芋虫状態かと思っていたのだが、第一リフト終点まで何度かスノーモービルにスキーヤーを乗せて往復していた地元の方から、いろいろ情報を聞き出していた。ただでは死なないという感じか?

2月の10日に第一リフトの中間地点までロープ塔を建てる計画があり、その準備のためピステンが入っているということらしい。地元の子供達にとっては格好の練習場になるだろう。
その地元の方は、かなりのスキー好きらしいのだが、「北大雪スキー場は、閉鎖されてから雪が深すぎて滑降してもスピードがでないので、おもしろくない」と嘆いていたとのこと。そうか!そういう考え方もあるのか!と価値観の違いに驚いた(それが普通のスキーヤーの感覚なのかもしれないけど)。
白滝村では、ピステンでスキーヤーを山の上部へ運んで営業をしようという声も上がったそうだが、事故が恐いとの意見で実現されていないそうだ。
先の価値観の違いと、日本ならではの過保護的責任回避の傾向のためだろう。
ピステンの営業運行が実現すれば間違いなく今よりは集客できて、しかも日本ではあまり類を見ないユニークなスキー場のあり方を提示できる絶好のチャンスだと思うのだが。

このあと、北大雪スキー場の近くにある自然体験塾「ポン・コタン」(写真9)に宿泊。(注)山の家は、少人数では宿泊できないことが判明した。5〜6人ならオッケーとのこと)
地元のおいしい食材(熊笹で育った放し飼いの豚とか!)をつつきながら、アイヌ文化に造詣の深い忠海塾長のお話を伺い、楽しい夜を過ごした(飲み過ぎた)。

2月6日(日)
8:30 ポンコタン出発 快晴
快晴である。
ここで悩む。昨夜にあまり北大雪が良かったので今日も北大雪と決めていたのだが、あまりにも天候が良くてチトカニウシ山(写真10)の魅力が増したのだ。うーん。悩む。
悩んで悩んで・・やっぱり北大雪にした。私は山屋でなくなった、Powder Junkyになったのだ!さあ、そうと決まれば出発だ!
まず、どさんこトレッキング牧場へ。今回いろいろインターネットを通じてお世話になった牧場だ。http://www.do-trek.knc.ne.jp
スーホ正則さんに、牧場をいろいろ案内してもらう。特に驚いたのが豚。えーと、豚は猛獣の一種だということがよく分かりました。それくらい元気が良いです(こっちが喰われるかと思った)。スーホ正則さん、お世話になりました。雪が溶けたらこちらの馬に乗りに来ます。(^_^)

9:45 北大雪スキー場駐車場出発 晴(高曇り) 無風 気温-3度
K藤さん、O橋さん、Gさん、三段山クラブ員の精鋭達と合流(写真11)。皆気合い十分だ!おっと、ここで、旭川市東神楽町のY田さんら御一行、K2 Seth Morrisson Pro Model (203cm):K2 World Piste:Dynastar 4X4 BIG等々が現れる!強力なライバル・・・というか、全然かないません。Sさんに至ってはY田さんの奥さんに「スキーオタクでしょ?」(図星)とか言われてもう大変。さすが渋谷さんから放たれた刺客だ(うそ)。しかもあれよあれよという間に先発して登って行く。登坂も早い。本当にT-1Proを履いているのだろうか?(写真12)我々も直ちに追撃を開始する。

夕べから積もった雪が、昨日よりさらにゲレンデコンディションを良くしている。3回目にして、やっとゲレンデ上部の全景もクリアに見えた(写真13)。今日チトカニウシ山へ行けばラッセル地獄だったろう。
おーにしの3/4レングススキンとK藤さんの幅広板&細シールがスリップして苦戦する。昨日ダウンした妻はうってかわって順調だ。夕べの極上の酒が効いているのだろう。Y田さんら御一行のラッセル跡をたどる三段山クラブ員達とN川夫妻。おかげさまで楽でした(写真14)。

11:08 第二リフト終点 天候:晴れ 弱風 気温-8度
早速第二リフトの終点から、ダウンヒルAコースへ第一次滑降を開始する。昨日にもまして素晴らしいパウダー!「ヒューヒュー!」とか、「うっひょー!」とか奇声をあげて滑る(写真15,16,17,18,19)。
第一リフト終点から、再び40分かかって登りかえして、第二リフト終点にベースキャンプを設営した。ワイン4本、ビールたくさん、甘酒(Sさん)、山海の珍味、カップラーメンで昼食・・というより宴会開始(写真20,21)。酔っぱらってフラフラだが、まだノートラックの斜面が待っている(写真22)。再び滑降(写真23,24,25,26,27)。前が見えない程のパウダーに全身を洗われる。
Y田さんら御一行はチャレンジコースを攻めていたそうだ。傾斜がきつく、雪質がとても良いらしい。
今回はうまく棲み分けができていたという訳である。

最後はファミリーコースにあったキッカーを使ってエア大会。各人のイカれた飛びっぷりをお楽しみ下さい(写真28,29,30,31,32)。
白滝グランドホテルで、Y田さんら御一行やN川夫妻と一緒に入浴、ホールで今日のビデオの上映会を催した。Y田さんらは、今シーズンにもう6回も北大雪スキー場へ来ているそうだ。さすが。

パウダーに燃え尽きた二日間だった。最高だぜ北大雪スキー場。今月の20日に同地で行われる秀岳荘主催のイベントが気になるところである。

山行記録目次
Top Page