2000.1.30(日)

旧北大雪スキー場スキーツアー

(ここは深雪パウダーの超穴場だ!)

メンバー;旦那,yukiko(妻),K藤君

山行記録目次
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写真 3
皆さんは北大雪スキー場(白滝村)をご存知ですか?
シングルリフト4基、全12コース。11月から5月まで滑降可能なロングランスキー場で、全長4キロメートル のコースの状態と雪質が高く評価されて、全道選手権大会ダウンヒル競技が毎年行われていました。
アクセスは、札幌からですと札幌〜旭川〜国道39号線〜上川〜国道333号線〜白滝村で、旭川市からは85kmくらいの距離です。かなり遠いですね。
私も過去に何度か滑りに行ったことがありますが、4月でもパウダーが味わえて大変結構でした。しかし、そのアクセスの悪さと吹きさらしリフトの大変さにめげて最近はトントご無沙汰しておりました。
その北大雪スキー場が、今シーズンより閉鎖されています。と、いうことはあの素晴らしいコース全面深雪パウダーを滑り放題独り占めですか!?だとしたらこんなおいしい話は無い!早速どんな状況なのか偵察に行ってきました。

結果:リフト終点前到達
天候:大雪 ほぼ無風
気温:-12度
積雪:豊富
雪質:パウダー
コース:北大雪スキー場 ファミリーAコース〜ユートピアコース〜エゾマツコース

8時15分 天候:雪 気温-2度
旭川出発
今日は、一昨日納車された新型車両「ブルーサンダー」の初出撃である。しかも捻挫からの回復第一戦目。実は捻挫はまだ痛いのだが、もう我慢できない。
8時出発!の筈だったのだが、三段山クラブ二日酔い担当のG君が来ない。変だなと思いながら待っていると、「すみませーん。今起きました・・・全然準備してませーん」という電話が!
・・・直ちに出発する。
途中、当麻にて風邪気味のK藤君(三段山クラブ札幌支部長)を回収。この頃より天候が大荒れの様相を呈してくる。
視界不良の中、我が新愛車は快調に飛ばしてくれる。なかなか良い案配ではないか!
早速取り付けた回転灯も全開だ!(って、こればっかしだな)

10時25分 天候:雪 気温-4度
北大雪スキー場到着
途中大荒れだった天候も、この頃は一時的に落ち着いてきた。北大雪スキー場にはクロスカントリーのコースもあるためか、スキー場の駐車場はきちんと除雪されており、トイレも使用可能であった。
ゲレンデのロッジはすべて閉鎖されているが、少し離れている村営の「山の家」(宿泊可)は営業されている。無料休憩所もあるので便利である。
駐車場には他には山スキーヤーの車が二台とボーダーの車が一台駐車していた。悪天候の割には結構入っている。
早速出発準備に取りかかる(写真1)。かわいい女性二人組のボーダーが「三段山クラブの旦那さんですか?捻挫大丈夫ですか?」と挨拶しに来てくれた。掲示板で今日の予定を知ったとのこと。華やかな山行になりそうだ。

10時55分駐車場出発
雪崩れビーコンを装着し、スコップ、ゾンデ棒を携帯する。これらの準備に手間取り我々が最後発。車の中でぐーぐー寝ていて寝ぼけていた妻にも、やっとエンジンがかかる。
静まり返った北大雪スキー場の様子(写真3)。コース看板の画像(文中ではコース名で説明することが多いので、この画像を開いたまま参照すると便利です。
第一リフト沿いのファミリーゲレンデAに先発者のトレースがあったので遠慮なく利用させてもらう。ラッセル深さは10センチくらい。雪質はパウダーだが、このあたりは少し重いかな?
でっかいデポ旗(^_^)の横を登る(写真4)。適度な緩傾斜でウォーミングアップには最適だ。しばらくするとダウンヒルコースと第二リフトが見えてきた(写真5)。これからそこを滑れるのかと思うと、わくわくして自然に笑みがこぼれる。

11時30分 天候:雪 気温-7.5度
第一リフトの終点到着
リフトの終点が恰好の休憩場所として利用できる(写真6)。閉鎖されていてもスキー場というものは、なかなか便利である。コースの境界が明瞭なので道に迷う心配もない。(デポ旗は残置してきた)
このコース上では雪崩の心配も無さそうだ。幸い、スノーモービルの遊び場と化したりもしていない。
ダウンヒルコースに差し掛かったところで、ここを登りかえして滑っている山スキーとボード混成の一団と出会い一緒に登る(写真7)。写真では結構な人数が居るように見えるが、このほかに4人くらいしか人はいない。この広大なゲレンデを10人程度が占拠して思う様滑れるのだ!こんな贅沢な話は無い。
登り返しをしていた一団のなかのご婦人から、「あなた、昨年白銀荘で三段山シンポジウムをしていたでしょう?」とか言われ驚く。
ダウンヒルコースは、直登がぎりぎり可能な結構きつい傾斜である。だがキックターンを行わなくても済むのが助かる。
スノーシューを履いたボーダーも順調に登ってくる(写真8)。シールスキーの僕らとあまり登坂スピードが違わないことに驚いた。北大雪スキー場はボーダーとも相性が良さそうだ。ダレた斜面が無いので駐車場までボードを漕ぐ必要も無い。
このあたりから雪の量が多くなり、ラッセル深さが20センチ程度になってきた。雪質もどんどん軽くなってくる。

12時25分 天候:雪 気温-10度
第二リフト終点
すぐにでもダウンヒルコースを滑降したいところだが、そこをぐっとこらえて山頂を目指す。
ここから上は、リフト塔の真下はブッシュが濃い(写真9)。岩も露頭していることがあるので、滑降時にはきちんとエゾマツコースを滑ったほうが安全だ。
携帯電話(ドコモ)は麓では不通だったが、このあたりでやっと通じるようになった。

13時00分 天候:大雪 気温-12度
第三リフト終点
比較的緩やかな斜面を詰めて、第三リフト終点到着!(写真10)山頂はもう少し奥になるが、滑降が目的なのでここを我々の山行の終点とする。
ここで、駐車場でもちらっと挨拶した、旭川労山の二人連れの山スキーヤーと出会う。「三段山クラブのHPを見ていますよ」とのうれしいお言葉。この先の小ピーク(マイクロウエーブの反射板が建っている)までピストンしてきたそうだ。この方たちは登りも早いが下りも早い!見事なシュプールを残して、あっという間に降りしきる雪の中に消えていった。
対照的に、だらだら山行を得意とする三段山クラブはリフト降り場の下で宴会開始!(写真11 踊っている)もちろんビールで乾杯!(写真12)ここで鍋をつつきたいなあ。
さらに少し遅れて到着したボーダーの女性達と合流して盛り上がる。しかし雪の降りが強くなってきた。気温もかなり低下してきており、ビールを飲みながら震えが止まらない(馬鹿ですね)。妻特製のブランデー入り紅茶で少し体を温める。K君はワインラッパ飲みだ!アッパレ!でも風邪大丈夫?
寒さにめげ、いつもより早めに宴会を切り上げて、いよいよパウダーに乗り出す(にやり)。

13時40分 第三リフト終点出発 滑降開始
とりあえず写真を見て欲しい(写真13,14,15,16,17)。若干重たい気もするが、質・量とも文句なしのパウダーである。
雪煙が顔に吹き付け、ゴーグルなしでは目が開けられない。口に雪が入りむせる(喜んでいる)。このソフトな雪質は捻挫にも優しい。ほぼ支障なく滑って来れた。
誰もいないゲレンデを滑降する快感!(写真18)病みつきになりそうだ。
30分程度で駐車場に到着。アッという間の滑降だった。
一回だけの滑降ではもったいなかったが、貼り付けシールしか持ってきていないので引き上げることにした。次回には登り返し用に縛り付けシールは必携だ。

雪崩の危険性があるとすればダウンヒルAコースとチャレンジコースくらいだろうか。しかし今回見た限りではダウンヒルAコースに関してはさほど心配なさそうだった。近々チャレンジコースも下見しようと思う。これらのコースを滑る前には弱層テストをしっかりやっておきたい。
麓で出会った地元の人の話では山スキーヤーがボチボチ登るのはともかく、スノーモービルが勝手に入るような状況になれば、事故を警戒して完全にスキー場を立ち入り禁止にするかもしれないと言っていた。そうならないことを切に願う。
3年後くらいに(近くを通過する高規格道路の開通に合わせて?)このスキー場は復活する可能性があるかもしれないとのことなので、この絶好の条件はあまり長続きしないかもしれない。つかの間のパウダー桃源郷か?

結論としては、ここ北大雪スキー場は文句無くお勧めの穴場である(太鼓判!)。同じようにロープウエイ休止中の旭岳スキー場よりも、コースのバリエーションの多さとコース後半のダレが無い分お勧めである。エクストリーム系の方は物足りないかもしれないが、良質の深雪を手軽に滑るのにここほど適した所もないだろう。

アフタースキーの温泉は、国道を白滝村の方向へ5分行ったところにある白滝グランドホテルがお勧めだ(入浴料は400円)。ちなみに僕らが入浴したときには他に客が居なくて、またもやほぼ独占。湯船で泳いだり(苦笑)昼寝したり。とてもリラックスできた。
三段山白銀荘の混雑を思うと、たまには空いた温泉も良いとしみじみ思った。また来よう。

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