雪崩三種の神器が普及している今、雪崩紐の進化型のような”アバランチボール”には存在意義があるのか? 常々疑問に思っていたのですが、この度、KENさんが十勝連峰でのツアーにアバランチボールを持参してきてくれたことをきっかけに、アバランチボールのメリット・デメリットを考察してみました。 アバランチボールの仕組み アバランチボールの仕組みは簡単。 雪崩に遭遇した際に発射レバーを手で引くと、アバランチボールがスプリングにより発射され、同じくスプリングによりボールが膨らみます。 赤いアバランチボールは、メーカーのHPでの解説によるとほぼ確実に雪崩の上に浮上し、二次雪崩でも埋まることは無いとの事。 あとは、ボールから伸びたワイヤーをたぐって埋没者の位置を特定し掘り出すだけです。
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2.救出までのスピードが早い 雪面に浮いたボールから伸びるロープをたぐり寄せれば埋没者を発見できる。プローブも必要ない。 ビーコンの準備や捜索の時間が省けるので、その分だけ早期の救出〜生存が期待できる。これは大きなメリットだ。
3.信頼性が高い |
3.ザックが使いにくくなる? 既存のザックに取り付ける方式なので、すでに使用しているザックが使える利点はあるが、ザックによってはジッパーの開閉など、取り扱いに支障をきたす可能性がある |