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2007年6月3日(日)
三段山スキーツアー(三段山ラストラン)

このところ毎週のように週末の悪天候が続いていた。そうこうしているうちにこの一週間で急激に山から雪が消えてきた。
今週末は久しぶりに快晴の予報。絶好のチャンスなのだが諸事情で山へ行くのは一旦断念していた。
「やばいな・・このままシーズンオフになるのだろうか」と悶々としていたら、嫁さんが「山へ行ってきたら?」と言ってくれた。ありがたい。

前十勝千春沢と三段山西の谷のどちらに入山するか悩んだが、現地で偵察したところ白銀荘から西の谷上部の稜線まで雪が続いているようなので三段山とした。


天候:快晴
気温:20〜23度
風速:無風〜1m/s
雪量:ぎりぎり 白銀荘前から稜線(1670m)までスキー滑降が可能
雪質:ザラメ、樹林帯下部はかなり雪が腐っている
コース:白銀荘〜西の谷〜山頂
コースタイム:白銀荘9:25〜稜線(1670m)11:05〜11:25山頂11:43〜11:52稜線(1670m)で昼食12:15〜白銀荘12:40
メンバー:旦那 単独行
トラックログ図

すっかり夏の強い日差しが照りつけている白銀荘に到着。すでに先発しているスキーヤー達が居て気がはやる。
登山口からすぐに右手の樹林帯に入ると木陰が残してくれた雪があるので、それを繋ぐようにしてスキー登行する。
タイミング的にはぎりぎりだったようで雪が薄く、たまに笹や倒木を踏みながら一段目に到着。ここでSAJの講習会で知り合った朝倉さんパーティと出会う。
一段目のノーマルルート上には雪が残っていないので、ここから大きく右に折れて南西ルートへ。
ここらへんから雪が多くなり、コース取りが楽になる。
森林限界から、あまり高度を上げすぎないように注意しながら西尾根をトラバースして西の谷へ。西の谷には雪がたっぷり残っていた。
高度は順調に稼げるが快晴すぎて暑い。もう少し風が欲しいところだ。
稜線の5メートル手前で雪が途切れたので、こちらにスキーとビールをデポして少しハイ松を漕ぐ。
そこからは素晴らしい展望を楽しみながら崖尾根ルート上を歩いて山頂へ。
同じルートで登っていた二人パーティのスキーヤーと共に登頂を喜び合う。
厳冬期の山も好きだが、緑と白のコントラストが際だつ残雪期の山も良いものだ。
山頂には長居せず、ビールをデポした地点まで戻って一人で乾杯!その後の滑りも満足のいくものだった。
登るときには多少の凹凸が気になっていたが、昼過ぎにはすっかりザラメが柔らかくなっていて快適に滑ることができた。
あっと言う間に樹林帯まで滑降し、たった半日で雪解けが進んで迷路状になってしまった樹林帯の残雪をなんとか白銀荘まで板を担がずに到着。

これがたぶん三段山ラストランだ。ありがとう三段山。

望岳台周辺より十勝岳付近の様子
残雪が多い

富良野岳

三段山
こちらからじっくりとコースを偵察する
ノーマルルートは雪が途切れているが、西の谷は繋がっているようだ

白銀荘前
テントサイトはすっかり雪が溶けており、キャンパー達が居た

キャンプサイトの右上の樹林帯には雪が残っている。ここからスキー登行開始

残雪がまるで迷路のようになっている

一段目
すっかり笹斜面だ。こちらから大きく右へ

朝倉さんパーティ

旦那

少し上から雪の量が増えてコース取りが楽になる

森林限界付近
正面に西尾根、右に西の谷が見える

西尾根のクローズアップ
シュプールが見えるだろうか?

西尾根も結構滑れる。ここを登り返して滑るのも楽しそうだ

西尾根をトラバース中
巨石がゴロゴロしている

西の谷
沢筋が左右に分かれているが、山頂を目指すなら左を行くことになる

途中かなり雪が細くなるが大丈夫

もうすぐ稜線


崖尾根ルートの夏道へあと5メートルというところで雪が切れている

振り返ったところ
こちらにビールとスキーをデポする

ハイ松帯を突破して振り返る


やはり稜線からの景色は素晴らしい
富良野岳

崖尾根ルートを山頂へ

上ホロ
大抵の沢筋にシュプールが見えた

もうすぐ山頂

山頂にて
旦那

十勝岳方面
フリコ沢にもたくさん雪が残っていた

上富良野側の眺望

ビールタイム

一人で乾杯した後、滑降開始

あっと言う間に白銀荘に到着
最後の5メートルは板を担ぐ

残雪を被っている板

たぶんadachさんの車
一緒に動こうと思ったのだが今回は失敗

前十勝
千春沢の状況まだ行けそうだ
三段山は、ノーマルルート上は雪が途切れていた。フリコ沢は上部には雪がたくさんあったが、下部の状況は不明。

今シーズンは例年より少し雪解けが遅かったようだ。


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