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2007年5月4日(金)みどりの日
三峰山沢スキーツアー(ちょい悪雪)

当日、雪が豊富そうな三峰山を目的地として出発したのだが、途中で気が変わって富良野岳分岐点へ。相変わらず臨機応変優柔不断?な我々である。
山はたった5日間の間にずいぶんと雪が消えていた。ハイ松でコースが分断されているところもありそうなので、注意が必要だ。
雪質は前回よりはかなりザラメ化されていた。ちょい悪といったレベルだ。

天候:晴れのち曇り
気温:10〜15度
風速:4〜5m/s
雪量:十分
雪質:深いザラメと腐った新雪
コース:凌雲閣9:30〜三峰山沢〜12:21富良野岳分岐(1718m)12:38〜三峰山沢〜15:20バーデンかみふらの
メンバー:旦那、スーさん、kinpeiさん 計3名

三峰山を目指して登りだしてから、天候が良いうちに滑っておきたいということで、コースを三峰山沢経由の富良野岳分岐点に変更。
久しぶりの三峰山沢は雪解けと共に斜度を増していた。旦那は傾斜がありすぎてなかなかフォールラインへ板を向けられない。さらに細かな凹凸と今ひとつ素直でない雪質にやられる。そこを軽やかに滑り抜けるスーさんはさすがだ。
三峰山沢のボトムから、まだ凍っている雌鹿の滝を左手に見つつ高度を上げる。
テラスまで上がると素晴らしい景観が広がっていた。富良野岳から十勝岳まですべて見渡せる。
テラスからさらに富良野岳分岐へ、ハイ松付近では雪を踏み抜きやすく、湿った雪はシールが効きづらい。
少々手間取ったが、お昼前に稜線に到着。境山やトウヤウスベがよく見えた。
こちらからいよいよ滑降開始。深いザラメは前回のツアー時よりかなり滑りやすい・・が、やはり湿った新雪部分ではブレーキがかかり、一ターンごとに緊張するので疲れる。
風が少し強かったので、タナカスロープのボトムまで高度を下げて焼き肉開始。
大量の焼き肉とビールを一時間ほどかけて平らげる。
対面のD尾根にはガイドの山小屋さんの大人数ツアーが入っており、その様子がよく見えた。
彼らの滑っているフォームが遠目にも変だな・・と思っていたら、なんとドギーズをしていたらしい。やるなぁ。
我々はタナカスロープを登り返して斜度のある部分を選んで滑降。斜度がないと新雪部分で止まりそうになるからだ。ここの滑りが一番面白かったかも。
帰路は三峰山沢沿いにバーデンかみふらのまでだらだらと滑降。雪がもっと滑れば快適なルートなのだが・・今回は結構歩かされた。
バーデンかみふらの前にデポしてあった車に乗って凌雲閣へ。丁度温泉沢を登り返してきたガイドの山小屋さん達と盛り上がり、そのまま露天風呂でも歓談は続いた。
山は夕方には雲に包まれ始め、風が強くなっていた。


バーデンかみふらの前
こちらに車を一台デポ

凌雲閣前
ロードレーサーが・・スキーとバイクが共存する季節の到来だ

D尾根

温泉沢を下る

振り返ったところ

D尾根取り付きを越えると、みきさん達のパーティが・・

隊員の持つS1!後でレポートします

みきおさん達と分かれて三峰山沢へ

富良野岳とホコ岩とシュート

三峰山沢へドロップ!
スーさん

三峰山沢へドロップ!
kinpeiさん

かなりの急傾斜で、旦那はビビリました

滑ってきた三峰山沢をバックに再び登行

まだ凍っている雌鹿の滝

富良野岳と旦那
とにかく暑いのよ

もうすぐ稜線
ハイ松を踏み抜きやすい

富良野岳分岐近くの小ピークへ

トウヤウスベ

境山、下ホロは丁度影になっている

富良野岳をバックに
kinpeiさん

稜線からテラスへドロップ
スーさん

kinpeiさん

ちょい悪とはいえ、油断すると吹っ飛ぶ雪

kinpeiさん
緊張を強いられ疲れる滑りとなる

旦那

タナカスロープ横を滑る
旦那

スーさん

kinpeiさん

タナカスロープのボトムで焼き肉開始

今回はおとなしめの焼き肉

食後に登り返してタナカスロープを滑る
旦那

滑降後に振り返る
これくらい斜度があれば、悪雪ブレーキがかかりづらくなる

スーさん

kinpeiさん

曇ってきて風も出てきた。一応満足したので帰る

三峰山沢付近を縫うように滑り降りる
まぁ、あまり楽しい下りではない

富良野岳へ向かう、いつもの渡渉地点に到着!ジャケットを脱いで涼しむ旦那

富良野岳から降りてきた方

凌雲閣へ戻ると、ちょうどガイドの山小屋ツアーの皆さんが温泉沢を登ってきていた

ガイドの山小屋ツアーの華麗な女性陣
いいね

一方露天風呂には、おじじが

視線を戻すと、みきおさん&南極観測隊の皆さんが

皆でぞろそろと凌雲閣駐車場へ
賑やかでいい感じ

いよいよS1を拝見させてもらうことに

番外編:新型ビーコン ORTOVOX S1について
安政火口周辺では、第49次日本南極地域観測隊員候補者達と阿部みきおさんによる訓練が行われていた。
隊員は次期PIEPS DSPや、ORTOVOX S1などの各種最新装備を持っており、ビーコンマニアの旦那としては、特にORTOVOX S1を見過ごすわけにはいかず、ご好意でいろいろいじらせもらった。
貸していただいたのは短時間だったが旦那の印象は・・「使いづらい」
大きすぎの本体、開けづらいフリップ、煩雑な操作方法、ピンとこないGUI、そしてなぜか1メートル以下に絞り込めない距離表示(mじゃなくてft表示だったのか?だったら単位を表示すべき)。
一番ショックだったのが、大の大人が三人がかりで考えてもS1の電源を切る方法が分からなかったこと(メニュー画面から電源のアイコンを選んでselectスイッチを押す)。これって、第三者が操作しなくてはならないこともあるビーコンにとって、かなり致命的なことではないだろうか?動作中であるこを示すインジケーターランプの見づらさ(筐体内に埋め込んだ弱めのランプ光を透過させるという、おしゃれなデザイン)、埋没者アイコンが不気味だったり(距離をアイコンの大きさに反映させるのはやりすぎだと思う)・・ORTOVOXって名機のF1以降どうしちゃったの?といったところだ。
これらは、マニュアル等を読んでいない本当のファーストインプレッションにすぎないが、約8万円という高価さや斬新なデザインに対しての期待が大きかっただけに少しがっかりした。しかし、二次元マップに埋没位置をプロットするというコンセプトは正しいと思うので(特に複数埋没時において)、今後の改良に期待したい。
S1の検証に時間を取られ、次期PIEPSについては検証できなかった。残念。とりあえず目に付いたのは操作ボタンの大型化だろうか。
MAMUT Pulse Barryvoxのシンプルな指示画面と反応の良さが改めて印象に残った感じだ。


ORTOVOX S1
アイコンを使うのは良いけど、意味が伝わりにくい!

メニュー画面
やっぱり意味の分からないアイコンがある

インフォメーション画面

捜索画面
不気味な埋没者アイコン、三つの数字の意味も分かりづらい

ピンポイント捜索モード


なぜかターゲットビーコンに触れるほど近づけても、これ以上距離表示が減らない

フリップを閉じたところ
引っかかりが少なくてとても開けづらい
これだけでも、かなり買う気が萎える

ケースと裏面
つくりはしっかりしていると感じた。

次期PIEPS DSP
ボタンが大きくなり操作性が向上

裏面
少なくとも電池の入れ忘れは防げそうなスケルトンデザイン

おしゃれなケース

最新ビーコン三機種勢揃い

追伸:三段山クラブ利尻隊は、利尻富士の登頂に成功。おめでとう!

今回掲載した画像は、高画質なものは旦那のデジカメCASIO EXILM Z30+防水ケース。妙に画質の悪いものは旦那のDVカメラSONY DCR PC5+防水ケースから静止画を切り出したものです。


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