大荒れの天候が続いた後のツアー。今回は富良野岳に入ってみた。
天候は雪。森林限界から上の視界は良くなさそうだ。
この日は、田中パパ達6名のツアーも入っていた。少し遅れて旦那達も出発。
山にはしっかりしたトレースがいくつもついていた。急角度且つ固められたトレースは、スリップしやすくてとても気力・体力を消耗する。
良太君はさすが14歳の若さパワーで平気な顔で登っている。その他三名はチト辛い。
ジャイアント尾根の西斜面のピットチェックの結果は、グリーンライト。70〜80センチに弱層はあるが、シャベルコンプレッションテストでは破断しなかった。測定地点の斜度は35度。
西斜面の上部は、雪は良かったがブッシュが濃くてコース取りが難しい。
西斜面の下部はすでにシュプールが多くてズタズタ。それでも滑降を十分楽しむことができた。
登り返してベベルイ沢へ、田中パパ達とはすっかり距離が開いてしまい、無線交信でお互いの位置やコンディションを確認する。
途中のベベルイ側の雪庇に、掲示板で報告を受けていたクラックを発見。たしかの大きな雪庇崩壊の可能性がありそうだった。
冷たい風と視界不良の中1500m付近からベベルイ沢へ進入。
ベベルイ沢上部のピットチェックの結果は、グリーンライト。シャベルコンプレッションテストで肩の関節を使ったときに70〜80センチ下で破断。途中にかなり固い層が何層もあり、シャベルが刺さりづらいほどだった。
ここは一番滑降が楽しめると期待していたのだが、あいにくと視界が悪かった。トラバースしながら滑降ラインを変えてみるが、斜面の下部はまだブッシュが濃い。
ここでブッシュの間の短い距離とはいえ今季初のオーバーヘッドパウダーにありつけた。この一瞬だけでも富良野岳に入った甲斐がある。雪質自体はとても良い。
そのまま登ったルートに合流して帰る予定だったが、北尾根に上がるトレースを見つけて、つい北尾根TGR付近を降りてしまった。斜度は50度くらいだったろうか。滑るというよりも落下する感じで滑降終了。正規のTGRはまだまだブッシュが濃いそうだ(田中パパ情報)。
雪量は概ねオッケーです。ただしまだブッシュが多いのでコース取りに注意。