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2006年6月20日(火)
前十勝スキーツアー 千春沢ラストラン

当初、この日の林道開通に合わせて赤岳スキーツアーを企画していたのだが、開通時間が11時と聞いてやる気半減。大雪高原温泉から入って高根ヶ原の雪渓を滑ろうと思ったら、まだ山開き前なので入山できないという。ふーむ。
悩んでいたら、今時期は前十勝の千春沢が良いらしいという話を耳にした。18日に偵察してみると、確かに良さげ(写真1,2参照)。ここはローカルらしく、最後のスキーも十勝山系で締めることにした。
BBSで参加者を募ったところ、SHIBAさんが参加してくれることになった。


天候:晴のち曇り
気温:15度
風速:0〜2m/s
雪量:ぎりぎり
雪質:ザラメ
コース:白銀荘9:20〜10:20雪渓終端部(1150m)〜11:38前十勝千春沢最上部(1605m)12:33〜13:00登り返し地点(1340m)13:15〜13:38前十勝千春沢上部(1530m)15:46〜雪渓終端部(1150m)14:13〜白銀荘14:58
メンバー:旦那、naokiss、kinpei、shiba 計4名

トラックログ図

一番心配だったのが天気。天気予報は曇り。ガスの中を滑るのだけは勘弁だ。
曇天の旭川を出発し、白銀荘に到着するも雲中状態。「いや、きっと雲海状態になって晴れる!」「晴れろ〜」・・晴れました(^_^)。
出発準備中にMTBツアー中のガイドの山小屋さんと出会う。自転車に乗る人とスキーを担いでいる人が一緒に居る不思議な光景。

いよいよ十勝岳へ向かう登山道へスキー板を担いで歩いていく。快晴なのは良いが風が無くて暑い。
富良野川を渡渉してから千春沢へ。最初は地震計のケーブル沿いに尾根を歩くが、終盤は沢に入って沢登りのような形で遡上していった。
何度か藪を漕ぎ、ブッシュをかき分け・・やっと雪渓の終端部へ。
ここからは雪の上の行動できるのがありがたい(少し涼しいのだ)。雪は柔らかいザラメなので、強くけり込むことなく、テンポ良く登ることができた。
途中で斜面をほぼ分断する大きなクレパスを通過。滑降時には気をつけなくては・・。
12時少し前に雪渓の最上部に到着。千春沢の雪渓は、幅が十分にあり、なにより距離が長くて素晴らしい。
さっそくビールで乾杯!浮かれはしゃいでいる内に、いつの間にか濃いガスに巻かれてしまった。
「しまった〜とっとと滑れば良かった」後悔先に立たず。このあたりが実に三段山クラブっぽい。
ガスが晴れるのを待つが、なかなか晴れそうもないので真っ白な中を滑ることにした。

写真1
6月18日の千春沢

 写真2
6月18日の千春沢

美瑛
厚い雲で山並みはまったく見えない

白銀荘
ガスが少し晴れてきた

間もなく快晴に
旧白銀荘をバックに入山

樹林帯をいく
木陰が気持ちよい

火山観測小屋

岡本三男の碑付近

富良野川を渡渉

ガレ場を通過・・

岩場で少し苦労する

いよいよ千春沢へ
最初は地震計のケーブルを辿る

途中で沢に入った
まるで沢登りだが、プラブーツで大丈夫

何度かブッシュをかき分けるのだが、板が引っかかる・・

やっと、雪渓の終端に到着
スプーンカット、砂共に激しい

あとは黙々雪渓登り

雪の上は涼しい
ありがたい

中間にあった、大きな亀裂
例年には見られないものだが・・

雪渓の上部
ここら辺でも、雪渓の幅は20mくらいはある

雪渓の上端が見える
さすがに幅が狭くなってくる

上端に到着!

旦那

SHIBA

naokiss

ビール!と撮影風景

ビールを飲みながらがっちり休んでいたら・・

ガスに巻かれました

仕方なく、ホワイトアウトの中を滑る
SHIBA

naokiss
多少汚れているが、雪の状態は良い

旦那
縦溝も気にならず、快適に滑る

高度を下げると、ガスが晴れてきた。ここから登り返し

雪渓の終端部分は、砂が浮いていて滑りづらい

大満足で帰路につく

白銀荘前のキャンプ場を歩く
このツアーのダイジェスト版ムービー
060620maetokati.wmv

ファイルサイズ17.4MB
ウィンドウズメディア
(320×240pixel)


滑ってみて、雪のコンディションの良さに唸った。前回の三段山の雪よりも良い。
深い縦溝も無く、雪面も綺麗。悪いのは視界だけ(^_^;)。
kinpeiさんは相変わらず安定した滑り。naokissも大転けを見せてくれた。
SHIBAさんは、テレマーク一年目と思えない滑り。うまい。
終端部地点まで滑り、ビールで気合いを入れてから登り返し。今度は少しガスが晴れてきた。
再び気持ち良く滑ったのだが、気持ちよすぎて途中のクレバスの事を忘れた旦那。
真っ直ぐ突っ込めばよかったのだが、丁度板をずらした状態で突っ込んでしまい、派手に転倒してしまった。
多少のアクシデントはあったものの、概ね大満足でラストラン終了。
6月20日に十勝山系でこれほど滑りを楽しめるなんて、本当にありがたいことだ。

最後に、この写真のほとんどを撮影してくれたkinpeiさんに心より感謝いたします。

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