ツアー記録目次  Top Page
2006年2月5日(日)
前富良野岳スキーツアー 二ノ沢滑降

前富良野岳・・近くて遠い山。アプローチが長いが、一ノ沢、二ノ沢という魅力的な沢のある山。以前から行ってみたかった前富良野岳に初トライした。

天候:快晴
気温:10〜20度
風速:0〜3m/s
雪量:十分
雪質:ザラメ
コース:秋雲橋7:40〜8:15登山口8:27〜11:30前富良野岳山頂11:56〜12:31尾根上で焼き肉14:20〜14:24登山口〜14:38秋雲橋
メンバー:ぱっちまん、田中パパ、かっちゃん、スー、こざる、naokiss、旦那 計7名

トラックログ図

この山のアプローチは、林道の融雪具合に左右される。今回は幸い秋雲橋まで入ることができた。我々以外には車が2〜3台のみ。十分な駐車スペースがあった。

すぐに林道をスキーで進む。毎度の事だが会話が弾み、長い距離も苦にならない。35分ほどで登山口に到着。少し夏道を辿ってから一ノ沢と二ノ沢に挟まれた尾根へ上がる。ほぼ事前に検討していた通りのルートどおりに先行者のトレースがあった。
狭く小枝の多い斜面を抜けて尾根に上がると、前富良野岳のピークと真っ白な二の沢が見えた。一ノ沢は雪が溶けてブッシュが多そうだったので、この時点で二ノ沢を滑降することに決める。
こちらに焼き肉装備を埋設した。帰りが楽しみだ。

再び狭くて小枝の多い尾根を詰めていく。二ノ沢の全貌が見える地点で、下ホロから縦走してきたという三名のパーティとすれ違った。今日は彼ら以外とは誰とも出会わなかった。静かな山だ。

いよいよ稜線にとりつく。尾根上には雪がないので片斜面を登ることになったが、意外と傾斜が急で難儀した。斜度は40度くらいだろうか?ザラメだから良かったが、クラストしていたらアイゼンが無いと登れないだろう。
何度もジグを切って標高を稼ぐが、足下が崩れやすくて消耗する。シールの面積が少々足りないスーさんはツボ足で直登。

結局、出発から4時間ほどかかって山頂に到着。標識も何もない狭い山頂だが、眺望は素晴らしかった。
間近に高くそびえる富良野岳、少し下に旭岳(十勝連峰)、やや離れて十勝岳や下ホロ、遠くに芦別岳や旭岳(大雪山連峰)。
滑って面白そうな斜面も沢山あるが、どれもアプローチが厳しそうだ。やっぱり近くて遠い山だと思った。
登ってきた方向とは反対側の北斜面を滑って登り返そうかという話もあったが、とにかく早く二の沢を滑ってみたくて仕方がない。ビールで乾杯したあと、滑降準備。

「なんだか、俺の好きな斜度より5度くらい急だなー」とぼやく旦那。
急に見える斜面も滑ってみると案外緩いことが多いものだが、二ノ沢は遠目よりも実際の斜度はきつい。雪質によっては絶好の滑落斜面だ。
今回は、深めのザラメのおかげで不安を感じなかった。油断するとすぐにオーバースピードになるけど。
皆飛ばす飛ばす・・ビデオを撮影する暇もない・・(^_^;)あっと言う間に滑降終了。いつもの僕らなら登り返すところだが、デポしてきた焼き肉が気になってしょうがないので「焼き肉〜!」「ビール!」と叫びながらあっさり降りてしまった。
小枝を払いながら、小回りをし続けて焼き肉地点へ到着。ビール、ワインを飲みながら焼き肉に花が咲く。たっぷり2時間ほども宴会してしまった。残念だったのはビールが足りなかったこと。今回のツアー唯一最大の失敗だった。
あとはだらだらと続く林道をスケーティングおよびクラッシックスタイルで滑ってきて終了。


秋雲橋
駐車スペースは広い

 林道を歩く
ほとんど斜度無し

夏道から尾根へ上がると、前富良野岳が見えてきた

一ノ沢(左)と二ノ沢(右)が見える

森林限界付近

下ホロ

二ノ沢
豊富に雪が残っている

一ノ沢
かなりブッシュが出ている

この時点で二ノ沢滑降に決定

 尾根上もブッシュが出ていたので、向かって右の片斜面を登る

傾斜がきつくなる

ツボ足で登るスーさん

naokissと芦別岳

稜線に到着
こちらで大休止。背後がピーク

Mixとぱっちまん

旭岳

痩せ尾根を伝ってピークへ

山頂到着

標識等一切無し
眺めは絶景

北側に広がるおいしそうな斜面。とりあえず滑っておけば良かった・・

横にそびえる富良野岳
結構な高度差がある

二ノ沢を上から見下ろしたところ

二ノ沢の中盤

二ノ沢滑降終了
ここから尾根へトラバース

最後は焼き肉で締める
このツアーのダイジェスト版ムービー

ファイルサイズ15.2MB
ウィンドウズメディア
(320×240pixel)


前富良野岳。
なんというか・・二ノ沢は素晴らしいけど、4時間かけて登った割にはご褒美が少ない山という感じだ。上部以外は狭くて樹木が邪魔で滑りが楽しめないというのも辛い。
下山後に「この山はどう思う?」とnaokissに聞いてみた「変態向きの山っすねー」・・御意。

ツアー記録目次  Top Page