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2004年12月5日(日)
三段山スキーツアー(全道的に大荒れ)

前日、昔の山仲間と飲み会をしていた旦那の元に、ツアーメンバーからのメールや電話が入りまくった。
「天気図見てるけど、明日はやばいでー。止めた方がいいんちゃうか?」
旦那もそう思ったが、一応田中パパに意見を伺ってみた。すると「天候が悪いのなら、樹林帯を滑れば良いだろう」と中止要請は却下!うーん、こうなったら行かねばなるまい!旦那の体の奥にある”アホスイッチ”がオンになった。
「なぁ、ぱっちまん。僕らかなりアホやん。アホならこういう時こそ行かないと・・」「そうやなー」
「じゃあ、かっちゃん、9時にバーデン前ね」「りょ、了解」

さて、当日は案の定全道的に大荒れ。TVニュースは、各種気象警報で画面が埋め尽くされていた。雪に埋没していた車を掘り出し、黄色回転灯を取り付けて出発。
そこから山へ到着するまでが大変だった。猛吹雪で除雪が追いつかない路面状況では、軽自動車(HONDA LIFE 4WD)の走行性能では役不足。直進させるためにカウンターを当てまくり、何度か吹きだまりに突っ込んでスピンしかかった。登りではいくらアクセルを踏み込んでも雪に負けて20キロ程度しかスピードがでないし・・
三段山付近では、スキーを積んだSUVが続々と引き上げて来るのに出会った。きっと山の上は凄い事になっているのだろうなあ・・・と思った通り、集合場所のバーデン前は普通に立っていられないほどの吹雪。
ぱっちまんのデリカに避難していたメンバーと、どうするか協議する。
「誰だよ!こんな日に山へ行こうなんて言ったのは!」
・・そう言ったのは、田中パパ。あなたです・・

その後、しばし白銀荘で様子見待機。誰かがビールを飲みだしたり(苦笑)、おニューのウエアを自慢し合うプチファッションショーを開催したりしているうちに、やっぱり今日は止めようかという雰囲気になってきた。これじゃいかんと、少し風が弱まった(ような気がした)タイミングを捉えて無理矢理出発。
目的地は、当初の富良野岳から三段山へ変更。

登山者は、他にはベテラン風の山スキーヤーが一人だけいた。
風が弱まったとはいえ、樹林帯を登っている途中でも目出帽を被らないと耐えられない状況だった。良い感じの吹雪だ。
気温が高めなので、顔に付いた雪がどんどん溶けてびしょ濡れになる。
相当のラッセルを覚悟したのだが、雪は強風で飛ばされていて、ラッセルはほとんど無し。樹林帯内の雪もウインドパック気味に固くなっていた。
場所によっては、その上に風成雪が乗っていて、いかにも雪崩れそうな感じ。
樹林帯より上には上がる気がしなかったので、森林限界に沿って西へトラバースし、コンディションの良さそうな斜面を滑ることにした。

滑ってみたら、積雪量は少ないけど、意外と滑りやすくて良い雪だった。藪をくぐり、木の枝を払いながら白銀荘まで短いながらツリーランを楽しむ事ができた。
こんな悪天候の割には、悪くないツアーだった。ツアーを強行して良かった。田中パパ、ありがとう。

天候:吹雪
風速:15m(樹林帯)
気温:-4度
雪量:まだ不十分
雪質:ウインドパック
コース:白銀荘〜二段目の上 ピストン
メンバー:旦那、田中パパ、ゆうちゃん、ぱっちまん、かっちゃん Mix 計5名+1


さて、風も弱まってきた(ような気がした)し出発するか

なにぶん、久しぶりのBCなので、準備に手間取る

駐車場で、すでにキツイ状況

一段目
まぁまぁ滑れる感じ

一段目の上
一休み。旦那が現地からの映像速報第一弾を発信

吹雪大好き派の旦那は、嬉しくて仕方がないご様子

一段目上の樹林帯へ

早くも目出帽装着

樹林帯の中なのに、囂々と風に吹かれる

二段目
ブッシュが濃い。まだまだ滑れない状態

ぱっちまん

田中ファミリー

かっちゃん
パートナー募集中

旦那

木陰で滑降準備

待機しているミックス

ヘルメットにゴーグルで準備完了

セス・ピストルのソールが目立つ

では、滑降開始!

この付近の樹林帯にべらぼうに詳しいぱっちまんが先導

すでに、ゲレンデで滑り込んでいるぱっちまんの滑り

初スキーのかっちゃん

何度か、吹っ飛ぶ

ミックスとパウダーエイト

セス・ピストルを乗りこなす女子高生
ゆうちゃん

良い感じで乗れていた

田中パパ登場

かなり飛ばしている

意外と滑りやすい雪だった

やはり雪はまだ少なく、
行く手をブッシュに阻まれる

短いけど、充実した滑りだった

白銀荘へ帰還

ぱっちまんの、新型ビーコン
僕らと一緒に出発した山スキーヤー。途中で姿が見えなくなったなーと思っていたら、遭難しかけていたらしい。
僕らが白銀荘へ到着したら、管理人さんから「携帯電話で助けを求めている登山者が居るので、探しに行ってくれないか?」と声を掛けられた。
その山スキーヤーは、僕らと離れて十勝岳火山観測小屋付近へ降りてしまい、道に迷ったらしい。コンパスは持っていたが、帰路の方角が分からなくなったのだ。
結局、方角を教えてもらって自力で下山してきたが、天候が天候だったので心配した。
吹雪は登山者をパニックに陥らせ、容易に方向感覚を失わせる。その山スキーヤーも、過去に何度も来ている場所で方角を失ったそうだ。


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