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2003年2月23日(日) 危険!:岩地雷
前十勝スキーツアー(噴煙は招くよ・・)

完璧な快晴。ただし、夕べから今朝にかけて風が強かったらしく、だいぶパウダーは飛んでしまったようだ。
まず、十勝避難小屋経由で前十勝のピークを目指した。
前日のトレースのおかげで順調に高度を稼げたが、東風に吹かれた噴煙が前十勝のピークを撫でていたので登頂は断念。火山警報が出ていたので警戒していたが、噴煙の様子は以前とは特に変わったとは思わなかった。でも相変わらず不気味だ。
気温は低いので全般的に雪は良かったが、前十勝ピーク付近はウインドパックされていた。これは予想の範囲内。前十勝付近で気温は-20度。飲料水もビールも凍る。いや、そんなことよりもつま先が冷えてちぎれそうに痛む。長居は無用だ。
慎重に滑降を開始したが、すぐに雪質が良くなって、いつの間にか全開でぶっ飛ばしていた。ボウル状斜面を半分ほど落ちてからトラバースし、250mほどの長さの綺麗な谷を滑降。あまりにも気持ちが良かったので、登り返して今度は500mを滑降。何度か岩を踏んだけど、やっぱり前十勝は良かった。快晴と前十勝はよく似合う。
天候:快晴
風速:0〜2m
気温:-12〜-20度
雪量:十分(ただし、岩地雷多数!)

雪質:20センチのパウダー(上部は一部ウインドパック)
メンバー:旦那、toshi、ぱっちまん、ニッシー 合計4名
コースタイム:白銀荘9:00-火山観測所9:10-十勝岳避難小屋付近(1345m)10:20-11:27前十勝ピーク手前(1702m)11:49-白銀荘14:32

トラックログ付き地図(赤のラインが上り、青が下り)


うぉぉっ!
全道的に快晴!!
涙が出そうになります

いそいそとおにぎりを作ってくれたゆきさん。このあと熱が出てダウン

前十勝
白銀荘から見た前十勝。こんなにカッコイイのは久しぶり

快晴に浮かれている僕ら
常に笑顔

火山観測所から富良野川へ

ボウル状斜面の横を通過
噴煙が見えてくる

結構硫黄臭がする。さすが火山警報の出ている活火山だ

さらに噴煙に接近
迫力満点

前十勝ピーク
残念ながら噴煙に包まれていて近づけない

標高1702m地点
下りのルート協議中?

やたら寒いので、とっとと高度を下げることにする。
ぱっちまん&toshi

噴煙をバックに滑降開始!
ぱっちまん
でも、ウインドパック

ニッシー
このあたりから雪が良くなる

大パノラマを滑る
ぱっちまん


ぱっちまん&ニッシー
ここは軽いステップで

ボウル状斜面大滑降
ニッシー

全開でぶっ飛ばす
ぱっちまん

ニッシーの岩地雷への触雷連続写真
1.岩に接触

2.弾かれるように前転

3.頭から雪面へダイブ
ここにもし別の岩があったら・・->

4.一回転
->顔面粉砕・頭蓋骨陥没しているところです

toshi
高速大回りターン、グレイト!

ここで、別の斜面へトラバース

250mくらいの谷状斜面
ぱっちまん

つづいて、ニッシー

toshi
良い感じの雪煙だ

あんまり良かったので登り返し

おーい!どこまで登るんだ?どんどん登る

何故か岩の上で勝ち誇っているニッシー

再び噴煙をバックに滑降開始
ぱっちまん

この余裕。カメラ目線がニクイ

ファーストトラックを刻みながら遠ざかる・・

ニッシー
ちょんまげ

toshi

ぱっちまん

時にはショートターン
ニッシー
X-adventureを自在に操る男

高等テクニック、「ジャックナイフターン」を披露するニッシー

俺たちのシュプールで埋め尽くそう

すわ!爆発!?

<-爆心はtoshiさんでした

さて、白銀荘までメロウな斜面を飛ばそう

珍しい「パウダーに隠れていないぱっちまんの滑り」の図。こんなにワイドスタンスだったのか!?疲れないのか?

「やぁ、アレが君のしゅぷーるだね?やるね」
「ははは、なんのなんの」などと歓談して終了
十勝岳で火山性微動を観測 入山禁止に2003/02/08
 札幌管区気象台は八日午前、大雪山系の十勝岳(二、○七七メートル)で同日午前八時十一分ごろから約三十七分間、地中のマグマの動きを示す火山性微動を観測したと発表した。

というわけで、ここは以前から立ち入り禁止区域の上、今は火山警報も出ている危険地帯なのです。
前十勝周辺は雪崩の心配はあまり無いのですが、薄いパウダーの下にたくさんの岩地雷が潜んでいるフィールドです。今回のツアーでも、旦那をはじめほとんど全員が岩に接触してスキーのソールを痛めています。ニッシーは岩に弾かれて派手に転倒しています。ここで滑りを楽しむならヘルメットが必携。
今回のツアーの脅威は岩地雷のみということで危険度は!としました(あえて火山の脅威には目をつぶった)。この一帯は、春先になって締まった雪で岩が完全に隠れると安全度が増します。

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