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2002年12月15日(日)
三段山雪崩捜索講習会(主催:ガイドの山小屋)

以下の内容で、吹上温泉白銀荘の駐車場で雪崩講習会が行われた。
●集合場所:吹上温泉白銀荘の駐車場
●所要時間:集合午前8時〜夕方まで
●参加人員:16名
●持ち物
〈必需品の部〉
アバランチビーコン、イヤホン(標準プラグ)・・ビーコンに装着して使用します、冬山の服装、深雪歩行の道具(スキースノーシューなど)、スコップ(山用でなくてもいい 金象銀象歓迎)、昼食、あたたかい飲み物、ファーストエイド(救急用品のこと)、携帯電話、地図、コンパス 
〈任意の部〉
ゾンテ棒、自前のレスキュー用品、スノーソーまたは25〜30センチくらいの園芸用ノコ、ホイッスル、その他必要だと思うもの
●スケジュール
・ 8:00集合
・ 8:30〜 9:30 埋没体験・ゾンデ人体感触体験【白銀荘前】  
・10:00〜10:50 ガイダンス・セルフレスキュー【研修室】
・11:00〜11:50 雪崩発生のメカニズムと予知対策【研修室】
・12・00 昼食
・13:00〜13:50 雪の観察・弱層テスト実習【白銀荘前】 
・14:00〜14:50 ビーコン捜索・シミュレーションレスキュー【白銀荘前】 
・15:00〜      実技講習予備時間
●主催および実施協力:ガイドの山小屋 三段山クラブ有志


ルッチブロックテスト
大がかりなブロック滑りテストの準備中

ルッチブロックテスト
テストの前に、指で触りながら層構造の確認

ルッチブロックテスト
体力のありそうなチリ君にジャンプしてもらう。綺麗に弱層から崩れたところ

埋没体験
nishiharaさんによる、埋没体験。低体温症にならないよう着込む

埋没体験
二メートル近くまで掘った穴に潜り込む。頭部周りの空間を確保し、呼吸用ホースを設置した

埋没体験
埋没後、呼吸用ホースと無線機を使って、「どんな気持ちですか?」「息苦しいですか?」
などのやりとりを行う

埋没体験
ゾンデ棒で、人体の感触を確かめる。
雪中から大声を出して雪上で聞こえるか?なんてことも試した

埋没体験
掘り出しているようす

アバラング
実際に埋めて使用してみた。
たしかに呼吸はできるが、実用性については疑問を感じた

ハンドテスト
各自、雪柱を作って実習

ハンドテスト
抱え込んでひっぱり、弱層を探す

粒度ゲージ
弱層の雪の結晶の観察

コンプレッションテスト
別名、シャベルぽんぽんテスト。文字通りシャベルを叩いて行うテスト

コンプレッションテスト
二十センチ付近に弱層があることが分かった

ビーコン捜索訓練
ビーコン操作訓練と、各種ビーコンの取り扱い方

ピープス457オプティ4
最安値のアナログビーコン
性能もそれなり

トラッカーDTS
デジタルビーコン
距離が表示される

SOS F1-ND
アナログタイプだが、受信電波の強弱が分かりやすい

オルトボックスM-1
デジタル。現在は低温に強いM-2が登場している

バリフォックス マムート レッド457
小型軽量のデジタルタイプ。今回使用した中では最も高性能

パウダービープ
安価な発信専用ビーコン。
このほか、オルトボックスF1などが使用された

シミュレーションレスキュー
雪崩想定地帯を示すデポ旗で囲った斜面に遭難者の最後の目撃想定地点を示すデポ旗をたて、ビーコンを仕込んだザックを付近に埋めておき、5名1チームの救助隊が突入して何分後にザックを発見できるか競った

シミュレーションレスキュー
「雪崩だー!!」
一斉に駆けつける捜索チーム

シミュレーションレスキュー
リーダーが周辺警戒と分担を指示し、ゾンデ棒、シャベル、ビーコンなどに分かれて捜索

シミュレーションレスキュー
どのチームも、概ね三分程度でザックを見つけました。
皆さん、前日の忘年会&雪崩講習会お疲れ様でした。忘年会については、会場を提供してくれて、準備を整えてくれたスー家に感謝です。
どちらも楽しい催しでした。特に、雪崩講習会が楽しいというのは極めて珍しいことだと思います(^_^)。ガイドの山小屋さんの入念な準備と人徳、皆さんのやる気のたまものですね
後は、搬出訓練と低体温症への対応訓練ができれば完璧だと思いますが、一度にそこまで行うと一泊二日になりますね。
いつかやりたいものです。

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