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2002年5月11日(土)
三段山フリコ沢スキーツアー(三段山ラストラン)

例年より2週間ほど早く、三段山での最後のスキーツアーを行いました。
雪は、やはり少なくて白銀荘から一段目までは板担ぎ。そこから南西ルートを行けば稜線までシールで登高できます。
(滑降してみて分かったのですが、三段山へ向かって右側の樹林帯を行けば、白銀荘から稜線までずっとシール登高が可能です。)
下りは、山頂からフリコ沢へ滑降し、谷から二段目へトラバースしてきました。フリコ沢には、まだ豊富に雪がありますが、山頂直下はとても急傾斜で、途中でコースが狭くなっている部分があります。滑落に注意してください。
フリコ沢の中は、谷と谷との間の雪が切れはじめており、もう少しでハイマツにより分断されて谷の通過が困難になりそうです。無理すればまだスキー滑降は可能だと思いますが、かなりスキー板を担がなければならないし笹藪を通過する箇所も増えるでしょう。
僕らは、今回で三段山のスキー滑降は打ち止めと致します。

お詫び:ボーダーの方と一緒にツアーを行いましたが、コース取りの配慮が足りなくてずいぶん大変な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。滑降気味にトラバースする事、滑降途中で立ち止まるときには再出発しやすいように緩傾斜地点にすること、樹林が密で急な斜面は避けることなど、指摘されるまで注意が足りませんでした。文句一つ言わずに笑顔でついてきてくれたきよみさんに感謝します。

ピンクテープ:我々がせっせと回収したピンクの標識テープが、またしてもシーズン終了間際にどこかのスットコドッコイによって取り付けられたようで、雪渓外のハイマツ上に点々とぶら下がっていました。
雪が溶けたことにより、テープの位置は手の届かない高さ&ハイマツの奥深くになっており、テープに接近して回収することができませんでした。おかげで、この一夏の間は意味のないピンクテープが景観に紛れ込むことになります。
夏道とは全然違う位置にぶら下がっているので、これを目にした人はコースが混乱するかもしれません。
蛍光ピンクって、すごく新緑に映えますねぇ・・・まったくのコース外に連なることになってしまったピンクテープの存在は、滑稽を通り越してもの悲しさすら感じさせます。
怒:「こいつをぶら下げた奴!シーズン終了間際なら、なおさらのことちゃんと回収しろ!」
失礼しました。


天候:曇り時々晴れ
気温:5度〜12度
風速:3〜10メートル
雪量:少ない
雪質:ザラメの上に黄砂
コース:白銀荘〜ナマコ尾根
白銀荘9:50-13:05三段山山頂13:36-16:20
白銀荘
メンバー:旦那、ゆきこ、スー、toshi、N西、キ、きよみ 合計7名(順不同)

トラックログ付き地図(赤のラインが上り、青が下り)


白銀荘前
板を担いで出発

クマザサの夏道を歩く

一段目
ただの藪坂と化していた。ここから南西ルートへ

谷に残った雪渓を行く

下部は十分に広いが

だんだん狭まってくる

尾根の手前はこんな感じ。ここでスキーを再び担ぐ

稜線
崖尾根ルート上を歩く

化け物岩〜三峰山沢〜富良野岳
まだまだ雪が残っている

上ホロ

三段山山頂
まるで夏山のように見える

しかし、前十勝側はこんなに雪が残っていた。

スー1
ドロップ!

スー2
ここで傾斜は37度くらい

スー3
この先で、さらに傾斜が増し幅も狭まる。
ご注意ください

N西

toshi


ゆきこ
ドロップ!腰が引けてる?

ゆきこ2
しかし、滑り始めたらこちらのもの


彼と滑るのは久しぶりだ。

きよみさん


フリコ沢から、三段山山頂を見上げる


斜面の下部はボウル状になっている

フリコ沢
谷底の様子、落石が多い

スー
トラバースして、別の斜面を滑る

N西
細板皮靴である

toshi
雪の表面を水が流れて溝になっている、注意!

ゆきこ


ゆきこ
雪とハイマツのコントラストが美しい

きよみさん




また次の斜面へトラバース・・これを繰り返したが、そろそろハイマツが谷の間を分断し始めている

東の谷を登り返す

ゆきこ1
東の谷を滑降開始

ゆきこ2
ここも、ボウル状になっているので安心して飛ばせるが・・

ゆきこ3
底部には溝が多く、油断は禁物




スー

きよみさん

N西

toshi

東の谷を後にする。シュプールが気持ち良い

二段目へのトラバース、少々クマザサを潜って到達。このコースは今日が通過するにはギリギリだった

二段目からは、西寄りに樹林帯を降りる。木の周りが陥没しているので、注意

スー
意外と急な斜面があった。
板が滑らず苦労する

ギャップを飛ぶスー
このまま、白銀荘まで滑降することができた。登りもこのコースを通れば、シール登高で稜線まで行けた
まあ、滑落と落石に注意って感じかな?
山頂からフリコ沢への滑降は、今の時期は斜面の幅が狭まっており上級者向け。ここには熊の出没も報告されているので、注意されたい。
さらば三段山。そしてありがとう。

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