2001.4.14(土)
三段山 消えた雪 メンバー:旦那、ゆきこ、佐藤、ナガ、T塚 合計5名 |
今回は、久しぶりに少数のツアーとなった。強風が予想されていたが、本当に強風でクラストが酷かった。 そしてなにより・・・雪が消えていた。 |
結果:1670m地点で撤退 天候:晴れ時々くもり 風速:4〜10メートル 気温:2〜3度 雪量:十分 雪質:上部はウインドクラスト、下部は重い湿雪 コース:白銀荘〜三段山 今日も焼き肉セットを担いで三段山へやって来た三段山クラブ。 下界ではすっかり雪が溶けて夏道状態だが、山間部の道は氷結していてよくスリップした。 スキー中毒者は、ゴールデンウイーク明けまでスタッドレスタイヤは欠かせない。 三段山の上空で、雲が凄いスピードで動いているのが見える。そうとう風が強そうだ。 9:50 白銀荘出発 天候:曇り 風速4m 2度 予定通り出発したが、まず驚いたのが雪の消え方。前方に見える前十勝がずいぶん黒く見える。ぜひ先週の山行記録の写真と比較していただきたい(写真1)。 この分では、ノーマルルートはかなり雪が不足しているだろうと判断し、雪が残っていて風の影響も受けにくいと思われる、ノーマルルートより西側の谷を詰めることにした。 このあたりの雪は重たく湿っていて、ラッセルが無いのは助かる。 10:36 森林限界 天候:曇り時々晴れ 風速7m 3度 順調に、いつもより早いタイムで森林限界に到着(写真2)。天候は目まぐるしく曇ったり晴れたりしていたが視界は良く、富良野岳が良く見えた。 このあたりから、徐々に風が強くなってきたので、予定通り西の谷へ向かった。ノーマルルートはルート上の雪は切れていないようだが、かなりハイマツが顔を出しているようだ。 谷へ入るために尾根をトラバースしたのだが、ウインドクラストしていてスリップしやすく、ゆきこさんが音を上げてしまった(「もう、いやーん」とか言って)。まあ、滑落しても大したことは無いとは思うが、念のために早めに谷へ降りて、直登気味に谷底を詰めていった。 1400m地点あたりから傾斜が増し、さらにクラストしてきたので、板をザックに取り付け、ツボ足でキックステップを切りながらの登りに切り替えた。 焼き肉装備に板の重さが加わったザックは、ずっしりと重たく、我ながら足取りが重たい。 年のことは言いたくないが、若いナガさんとT塚さんは足取りも軽く登っていく。ツボ足は体力の差がモロにでるなあ。 佐藤さんだけは、ベテランらしいテクニックで、シールでスイスイと登っていく。こちらは年の功だろう。 突風に背中を押されるようにして、稜線を目指す(写真5)。三段山ピークへ続く尾根はハイマツだらけだったので、早々にピークをあきらめて尾根の手前の平坦な斜面に荷物とスキー板をデポした。 12:00-12:10 1670m 天候:曇り時々晴れ 風速10m 3度 ストックだけを持った空身で、丁度12時に尾根へ到着。 しばし、絶景(写真7、8)に見とれながら休憩したが、稜線には風速10メートル以上の風が吹いており、体が冷えてきたので早々に下山を開始した。 ここから望む三段山のピーク付近は、かなり雪解けが進んでおり、この有様(写真8)。ハイマツの間を縫うように登山者が登っている様子が見えた。 滑降を開始したものの、シュカブラ気味にウインドクラストした斜面は手強い。下手に転ぶと滑落の危険があるために、谷の上部は慎重に降りた(写真9〜11)。 かなり面白くない状況だったが、谷の風下面に僅かに良質な雪の残る斜面を見つけ、一瞬パウダーを楽しむことができた(写真12〜15)。ひょっとしたら、今シーズン最後のパウダーか? 森林限界近くで、お約束の焼き肉を楽しんだが、風が強くて体が冷え気味。ナガさんは風邪が悪化する始末。 下部の樹林帯では「妖怪板掴み」に散々板を掴まれ、久しぶりに何度か大転びした。その時に旦那は唇を切って流血し、後日かなり唇が腫れてしまった。 ヘルメットを被っていても、顔は無防備なことを思い知らされた。テレマークって、格闘技の一種かもね。 14時25分 白銀荘到着 天候:曇り時々晴れ ボロボロになって白銀荘に到着すると、単独行で三段山に入っていた「山女、酒と飯を担いで今日も行く!!」でお馴染みの山女さんと遭遇。気さくで素敵なお姉さんだった。山女さんと出会えたことが、散々だった三段山での最後の救いだろうか? 感想: 疲れたー!強風って、体温とか、元気とか、体力とか、良い雪とか、そんなものをなんでも吹き飛ばすねえ。 それよりも、雪の消え方が深刻だ。先週と比較すると劇的に雪が溶けている。 今すぐ滑れなくなるということは無いが、このままではゴールデンウイーク中に滑る雪が無くなってしまうかもしれない。 |
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