2001.3.25(日)
富良野岳ジャイアント尾根
「意外と良い雪!谷で遊べ!
メンバー:旦那、キ、スー、ゆきこ、Hiro、K藤、ナガ、T塚、長老、佐藤
合計10名+N崎さん達7名
今日は、やたら気温が高いので、良い雪質は望めそうにない・・・でも、富良野ジャイアント尾根なら、もしや!?
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GPSトラックデータ付き山行マップ

俯瞰図

写真1
結果:ジャイアント尾根上1500メートル地点から滑降
天候:曇り時々小雪
風速:0〜3メートル
気温:-1〜+5度
雪量:十分
雪質:森林限界より上は堅め、樹林帯は重ためのパウダー

うーん、気温が高いなあ・・・雪質に黄色信号が灯る。
こうなったら、ジャイアント尾根の樹林帯に期待するしかない。
標高の高い尾根まで上がれば、案外雪質も良いかもしれないし。
でも、雪崩の危険性もあるかもしれない・・・

8時54分 バーデンかみふらの 出発
天候:曇天 無風 -1度
恒例の川渡り(写真1)。川に温泉が入って温度が高いせいか、砂防ダムの近くにスノーブリッジが出来にくい。
富良野ジャイアント尾根は、この川の渡渉が唯一面倒な箇所だが、そのおかげで入山する人が少ないのかもしれない。
途中で先行者のトレースを見つけたが、北尾根の途中で分かれた。

9時36分 ベベルイ沢滝到着
北尾根のコンタ沿いにベベルイ沢の滝に到着。
相変わらず良い斜面が3方に広がっている。しかし、雪が重たくて乗りこなしが難しそうだ。

ここで、Hiroさんの新型GPS eTrex ventureのお披露目(写真2)。
三段山クラブGPS担当のホゼ*タッキーニさんによると、こいつはeTrek Sumitと比較すると、メモリー数が増え、LCDのドットが増え、5方向のスイッチが着き、メニューが選択しやすくなっているらしい。
実際、旦那がいじってみた感想は、液晶画面の表示が精細で、特にマップ画面が使いやすそうだった。むしろ精細すぎて、文字が細かすぎて見えずらいくらい。
旦那のGPS12XLと比較すると、スクロールはジョイスティック操作で使いやすいし、なにより胸ポケットに収まる小ささがうらやましい・・・これは、買いでしょう。

さて、小休止の後トレースの無い樹林帯のラッセルが続く。途中まで旦那が先頭を行ったが、つらい・・・夕べの宴会での酒の飲み過ぎと、雪の重たさ、気温の高さが相まって、めずらしくグロッキーになってしまった。反省。

高度を得るにしたがって、だんだん樹林帯の雪質は良くなってきた。
しかし、森林限界を過ぎると若干クラスト気味になってくる(写真3)。
谷への滑降を念頭に尾根を詰めたが、尾根が狭くなり(写真4)、さらにクラストがひどくなってきて滑落する危険を感じたので、1520mを滑降地点に定めた。

11時10-34分 1520m地点滑降開始
天候:小雪、3m、+4度
皆が滑降準備をしている間に、谷への滑降が可能かどうか弱層試験を行った。
15センチと30センチの深さに見事な弱層発見。肘の力で簡単にずれてくれる(写真5は、シャベルテストの様子
)。
判断が難しいところだが、今回は人数も多いので無理はせず、この地点からの滑降は断念する。

しばらく尾根を下ると、谷へ向かう比較的良い斜面があったので(写真6)、そこを滑降することにした。
では、いよいよ滑降開始!(写真7〜18)
雪は重ためだが、思いの外滑りやすかった。嬉しい誤算。

谷から尾根上の樹林帯へ戻り、さらに快適なツリーランを楽しんだ(写真19)。
雪質は重ためだったが、扱いやすい雪だった。板が刺さることも無く、憂慮していたほど悪い雪ではない。
しかし、コントロールが若干難しく、木に絡め取られる者(写真20)や多数の転倒者(写真21)が出た。
今日の雪質は、大量のスノーボールを発生させる。
スキーヤーの後ろから沢山のアンモナイト状の塊が転がってくるのが面白い。

12時30分頃 ベベルイ沢の滝 到着
ここで昼食(写真22)。ラーメンがうまい。
昨日に引き続き雪崩講習会を実施。ビーコンを複数埋めた場合の捜索訓練等を行った(写真23)。
ゆきこさんが、犬が嗅ぎ回るようにビーコンを操り、なかなか素早く埋められたビーコンを探し出していた。意外な才能を発見。これで、雪崩そうな斜面に出くわしても少し安心できそうだ。

その間に、やんちゃ組は恒例と化した沢のジャンプ大会を敢行(写真24〜26)。ジャンプは癖になるらしい。しかも皆さんだんだん飛距離が伸びてきた。特にキ様の飛びっぷりが大躍進を遂げていた。
スーさんは飛びすぎ。(^_^)
転ぶと、後ろから大きなスノーボールが襲ってくる。

14時23分 バーデンかみふらの 到着
天候:曇り、無風、+5度
散々遊び尽くした後、シュプールだらけの谷を後にした。
バーデンからは富良野岳がよく見えて、その斜面には我々がつけた無数のシュプールがあった。こういうのって、マーキングっていうのかしら(^_^;)。
なぜか、満足感を覚える。

感想:
予想外に雪が良かった(^_^)。
それよりも、怪我人が一人も出なくて良かった(^_^)(^_^)。
弱層が無ければ、絶好の大斜面を滑降できたのに、それだけが心残りです。

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

写真7

写真8

写真9

写真10

写真11

写真12
写真13

写真14

写真15

写真16

写真17

写真18

写真19

写真20

写真21

写真22

写真23

写真24

写真25

写真26

写真27

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