2001.3.18(日)
三段山 悪雪地獄「妖怪板掴み」出現の巻 メンバー:旦那、ゆきこ、TOSHI、佐藤、キ、 ナガ、Hiro、高T、Kamix 合計9名 |
十勝山系蹂躙ツアー二日目。 三段山の西谷〜林間コースという理想的なコースが確立してウハウハ・・と思いきや、妖怪「板掴み」にボコボコにされてしまい、最後には流血の事態も・・・ |
三段山ツアー 結果:登頂成功 天候:晴れ時々くもり時々小雪 風速:0〜5メートル 気温:5〜-3度 雪量:十分 雪質:ウインドパック気味で重め コース:白銀荘〜三段山 高Tさん、Kamixさんに加え、いつもの三段山クラブメンバーによる三段山ツアー。このメンツなら今日の三段山は楽勝だゼ!と、思いきや。 9:50 白銀荘出発 天候:晴れ 無風 5度 下界は晴れているんだけど、山は雲の中。 まあ、きっと晴れるさ!と出発。 登りの最中は、ずっと雲の中(写真1)、急いでもしょうがないので、休み休みゆっくりと登る。高Tさん自慢のデジタル風速計(Kestrel 3000 Pocket Wether Meter)を見せてもらい、心底欲しくなった(写真2)。たとえ低温下では液晶が見えなくなって使えなくとも、1万円しようとも、これは男のロマンである。 無風のガスの中、ひたすら登る(写真3)。視界は悪いし(視界10メートルくらい)、気温が高くて気持が悪いし、足元の雪もクラスト気味で嫌な感じだ・・・・この不気味な感じは、ひょっとして妖怪「板掴み」出現の前触れかもしれない・・・ そんな不安を抱きながらも、山頂到着(写真4)。 12:41三段山山頂 天候:小雪 視界不良 風速4〜5メートル -3度 着いたことは着いたけど、なーんにも見えない。風が出てきて小雪も降っていた(写真5)。 このガスの中じゃ、予定していた西の谷へのルート取りの自信がない。 さらに、斜度も雪の状態も掴めず、ついには自分が滑っているか止まっているかすらも分からなくなる「雪酔い」に陥ってしまう可能性がある。 憂鬱だ、困った。と、思っていると・・・おお!!ガスが晴れてきた!!! みるみる、周囲にお馴染みの大パノラマが広がってくる。チャンス!この機会を逃すな!! 出発、出発ぅ!佐藤さん、ガチャピン(テレマークにも乗るらしい)の真似をしている暇なんかありませんよ(写真6)。ささ、急いで! 13:00三段山山頂より下山開始 天候:晴れ とにかく、晴れている間に西の谷への下降ルートを確保しなくてはならない。 急いで西の谷まで崖尾根方向への稜線をずっと降りる。少し稜線上をはずしたところをトラバース気味に行くが、相変わらずハイマツが多い。 谷の源頭部に到着してみると、一本のシュプールも無し!勝った!(誰に?)さあ、大滑降開始!(写真7)。 うぉー!雪が悪い! クラスト気味で、重たくて、板が引っかかる。 回しすぎると、足払いを掛けられたように吹っ飛ぶので、最大傾斜線に向かって切っていくしかないが、スピードが乗ったところで、やっぱり吹っ飛ぶ。ダメージ大だ。 皆さん悪戦苦闘している(写真8〜19)。 このあたりには、妖怪「板掴み」(調子に乗っているテレマーカーの板を掴んで転ばそうとする、悪い妖怪、悪雪の中に潜んでいる)が多数生息しているのだ。悪い予感的中。 Kamixさんや、高Tさんによると、「板掴み」への対策は、そいつの好物(両足不均等荷重、板回し過ぎ)を出さないようにすること。ターンの切替え時にスキーを雪面から浮かし、次に着雪するときには次のターンのためのエッジを用意するのが良いそうだ。 そのときに両足同時操作を忘れると、「板掴み」が喜んで食いついてくる(^_^)。そんなこと言ったって、簡単には出来ない。私は、だいぶ食いつかれた。 西の谷では、「板掴み」の餌食になってズタボロになったが、そこから林間コースに入ると、良質のパウダーが待っていた(写真20,21)。 このコースは、伐採された斜面を通らずに、直接白銀荘付近まで滑ることができる。 14時21分 白銀荘到着 天候:晴れ、無風、5度 なんとか、皆無事に白銀荘に到着。 グラウンドでは、昨日富良野ジャイアント尾根を滑降していたボーダーが、キッカーを作って飛んでいた。うまい(写真22)。 時間がまだ早いので、オプショナルツアーとして、翁コースをセッティングしてみた。好き者7名が参加。 翁コース 結果:滑降成功 天候:晴れ時々くもり 風速:無風 雪量:十分 雪質:重めのパウダー 15:00 凌雲閣 天候:晴れ、無風 例によってバーデン上富良野に車を一台デポしてから凌雲閣より出発(写真23)。 さすがに、普段は良い雪の翁コースも、樹林帯以外は重い。でも良いのだ。このコースの醍醐味は斜度40度のバンジー斜面。 皆さん嬉しそうに落ちたり、雪崩れたり・・・(写真24〜29)。 しかし、ここで流血事態発生!とっても良い感じで落ちてくれたHiroさんが、谷底のギャップに突っ込んで転倒し、スキー板の先端で顎と唇を切ってしまったのだ(写真27)。 結構出血してしまい、たちまち付近の雪が赤く染まる。唇の内側の裂傷が激しいので、とりあえずガーゼをくわえてもらいながら、バーデンへ急ぐ(写真30)。 16:00 バーデン上富良野 到着 ここに丁度居合わせた「ガイドの山小屋」さんが、Hiroさんに的確な応急処置を施してくれた。 その後、白銀荘に居合わせた医者が怪我を見てくれたが、病院へ行くほどではないと言ってくれたので一安心。 さすが突っ込み隊長だが、怪我しない程度にね・・ 感想: 山頂〜西の谷〜林間コースは、今の季節ではベストのルートでしょう。 林間コースを教えてくれたり、応急処置を施してくれた「ガイドの山小屋」さんには、大変感謝しております。ありがとうございました。 怪我したHiroさんは、しばらくモノが食べずらかったり、飲みずらかったりしたそうですが、一週間ほどで良くなったようです。 バンジー斜面の小雪崩は予想の範囲内であり、斜面の長さからみて危険の無いものでしたが、ここを滑る際には最低でも雪崩ビーコンは着用しておきたいものです。 |
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