2001.1.26(金)〜28(日)
三段山
三段山づくしと冷凍キャンプ
メンバー:旦那、ゆきこ、I先生、森、Y澤、A坂、(なにわや)
合計7名
今回ははるばる名古屋から来てくれたワンゲル部の先輩、友人の2名と大学の恩師、帯広の友人、最終日にはなにわやさんとの三段山づくし。それと冷凍キャンプのおまけつき。
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GPSトラックデータ付き山行マップ

俯瞰図


写真1 ラッセル
1月26日(金)
結果:二段目上で撤退
天候:くもり
風速:0〜3メートル
気温:-9〜-15度
雪量:十分
雪質:15センチ程度の浅パウダー
コース:白銀荘〜三段山
メンバー:旦那、ゆきこ、I先生、森、Y澤、A坂
 合計6名

12時32分 白銀荘
天候:曇り、無風、-9度
メンバーの一人が、前日の0時過ぎに旭川に着いたということもあり、かなりゆっくりとしたペースで白銀荘に到着。この時間だと登頂は難しい。天候もパッとしないので森林限界を目処に上ってみることにする。
平日ということもあってか他に登山者は居ない。したがってラッセルすることになるが、雪が軽くて楽なものだ(写真1)。
曇天だが、二段目からは平地がよく見えた(写真2)。

14時19分 二段目上
天候:曇り、風速2〜3m、-15度
順調に二段目上に到着(写真3)。どんどん気温が低くなってきた。ここより上はガスがかかっていて視界は100メートル程度。予定通りここから滑降を開始する。
二段目付近は思ったより雪が重めだったが、二段目より下は快適そのもの!各自存分に粉雪を味わった(写真4〜8)。
樹林帯でお湯を沸かし、ゆきこさん手作りおにぎりで遅めの昼食をとる。その後一段目を登り返してたりして、夕日が差すまでのんびりと楽しんだ。

16時頃 白銀荘到着
キャンプ場にテントを設営して大宴会。こんな馬鹿なことをする登山者は他に居ず、誰にはばかることなく大いに騒ぐことができた。しかし零下15度は侮りがたく、日本酒、ビールすべて油断すると凍ってしまう。ガスストーブの類はガスが帰化せず全滅。ガソリンストーブだけが頼りだった。
夕食は名古屋名物味噌煮込みうどん。そして飛騨コンロで焼いた朴葉みそ。雪の中で日本酒を朴葉みそでキュッ!たまらない。思わず一瞬寒さを忘れたが、もちろん大自然はそんなに甘くなく、この後寒くて長ーい一夜を過ごすことになる。(ちなみに、テント泊は旦那と森君とY澤さん。後は白銀荘泊まり)

1月27日(土)
結果:三段山登頂成功
天候:晴れのち曇り
風速:0〜7メートル
気温:-10〜-15度
雪量:十分
雪質:15センチ程度の浅パウダー
コース:白銀荘〜三段山
メンバー:旦那、ゆきこ、I先生、森、Y澤 
合計5名

ううう・・寝不足。寒くて寝たんだか寝てないんだかよく分からない・・・白銀荘の玄関が開くと同時に中へ逃げ込んで暖をとる旦那と森君。驚異的なのがY澤さんでバリバリに凍ったテントの中からいびきだけが聞こえていた。
今日の天候は快晴、前十勝の噴煙が朝焼けに染まっていた(写真9)。
そのかわり気温は-15度で、三段山ステッカーも凍っていた。

10時05分 白銀荘出発
天候:快晴、無風、-10度
せっかく登山口に泊まったのだから早めに出発すればいいのに、そこはさすが三段山クラブ。たくさんの人が登っていった後で、ゆっくり出発。先発者にHさんも居た。
すばらしい快晴。遠く旭岳(写真12)や前十勝(写真13)もくっきり見える。
たくさんの登山者が残したトレースのおかげでラッセルも無く、順調に高度を稼げた。
そのかわり、次々と降りてくるスキーヤーによって、あらかたの斜面はすでにズタズタ・・・まだ荒らされていない斜面を探しながらの登りとなる。
四段目の手前廊下の突き当たりでHさんが降りてくるのと出会った(写真15)。早く僕らも滑りたーい!

13時15〜40分 三段山山頂

天候:晴れ、風速7m、-11度
稜線に出たあたりから風が強くなってきた。クラストしている雪を踏みしめながら、快晴下の山頂に到着(写真17)。
晴れているが強い地吹雪状態になっている。しかし山頂からの眺望は素晴らしく、上ホロ、富良野、大砲岩、十勝岳がよく見えた。
山頂でゆっくりと装備を整えてから、滑降開始(写真18)。
山頂から廊下へ至るルートは、かなり荒らされていたので、しばらく稜線上を西へ歩いてから(写真19)下ることにした。
途中スプーンカット状にクラストしている箇所もあったが、視界が良いので思い切って滑れる(写真20〜22)。
私は粗雑に突っ込みすぎてI先生から怒られたが、
名古屋から来てくれた森君は、皮靴で優雅にテレマークスキーを操りヒラヒラと滑降する。
しかしここで、最近マウスより重たいものを持ったことが無いというY澤さんが久しぶりの山行で電池切れ。ここからスキーを担いでのツボ足下山となった。そう、足の筋肉が疲労しすぎるとボーゲンでエッジを立てることもできなくなってしまうのだ。

風を避けて廊下で昼食を取ったが、ガスが気化しなくてお湯が思うように沸かせなかったのが残念だ。日が稜線に隠れて、急激に気温が低下してきた・・(写真23)

二段目より下は、とても気持ちの良いパウダーで、各自思い通りに滑れたようだ(写真24〜26)。Y澤さんも、シールを付けたままの滑降で降りる。

16時35分 白銀荘到着
天候:曇り、無風、-15度
かなり薄暗くなってから白銀荘に到着。皆さんお疲れさまでした。
さすがに今日はテント泊ではなく、白銀荘で宴会を行う。上富のスーさんや、札幌なにわやさんが遊びに来てくれて、大いに盛り上がった。
皆さん差し入れありがとうございました。

1月28日(日)
結果:二段目上より下山
天候:雪〜曇り
風速:0〜7メートル
気温:-10〜-15度
雪量:十分
雪質:ブレーカブルクラスト〜15センチ程度の浅パウダー
コース:白銀荘〜三段山
メンバー:札幌なにわやさん、旦那、ゆきこ 合計3名

7時05分 白銀荘出発
天候:小雪、無風、-7度
本当は今日はまっすぐ市内のスキー場へ向かうはずだったのだが、夕べ札幌なにわやさんと盛り上がって三段山早朝山行としゃれこむことになった。なにわやさんはテレマーク歴の長い細長板皮靴の人である。
今日は誰よりも早く、朝食もとらずに一番最初に白銀荘を出発(写真27)。
三段山はまだ薄暗く、夕べからの雪がそれほど積もっていなかったため、シュプールだらけだった。
ゆきこさんが腹痛や体調不良を訴え、休み休みの登りとなった。

8
時15分 二段目上
天候:雪、風速7m、-10度
二段目から急に雪がブレーカブルクラストとなり、トレースも消えていた。夕べはかなり強い風が吹いたようだ。
ここから上は視界が悪そうだし、滑りも楽しめそうにないし、ゆきこさんも具合が悪そうなので、とっととビールを飲んで下山することにした。
最近珍しい3ピンのビンディングと紐締め皮靴で滑降準備に入るなにわやさん(写真28)。

いよいよ滑降だが、案の定雪が悪くて難しい。何度か転びながらやっと二段目下へ着いた。
ここから下は例によって素晴らしい雪が待っていた。なにわやさんは実に楽しそうに軽快に滑降していく(写真29〜31)。
ゆきこさんも、腹痛はどこへやらの良い滑り(写真32)。
他の登山者が続々と上ってくる一段目を、奇声を上げながら登り返して滑りを楽しんだ。

9時00分 白銀荘到着
天候:曇り、無風、-15度
朝食の待つ白銀荘に到着。朝のジョギングを終えてきたような気持ち良さだ。
なにわやさんと分かれて、テントを撤収してから、我々も三段山に別れを告げた。
テントを撤収中に、総勢13名程度のテレマーク軍団が入山していった。シーズン初めに出会ったウエディングテレマーク隊である。結婚おめでとうございます。

感想:
三段山は、やっぱりいいね。三日も連続で登ったら飽きるかとも思ったが、そんなことは全くなかった。
宴会もテントの中の方が盛り上がる。またやりたいものだ。
実は、最終日にカムイスキーリンクスで滑ったのだが、そこで転倒して右上腕部を強打し、二日ほど三角巾で腕を吊すはめになってしまった。なんとも情けない締めくくりとなってしまったなあ。反省。


写真2 二段目

写真3 二段目上

写真4  旦那

写真5 I先生

写真6 A坂

写真7 Y澤

写真8 森

写真9 モルゲンロート

写真10

写真11 冷凍キャンプと

写真12 旭岳

写真13 前十勝


写真14 三段山

写真15 Hさん

写真16 四段目
写真17 山頂
写真18 山頂直下
写真19 富良野岳
写真20 旦那
写真21 森
写真22 ゆきこ
写真23 森&I先生
写真24 旦那
写真25 I先生
写真26 森
写真27 朝一出発
写真28 皮靴
写真29 なにわや
写真30 なにわや
写真31 なにわや
写真32 ゆきこ

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