2000.11.25(土)

三段山

ハイマツ地雷源を行く!

メンバー:旦那,妻 計2名

スキーツアー第三弾は、いよいよ三段山。ええ、分かっていたんです。雪がないことは。
でも、私達は三段山クラブ。玉砕覚悟で偵察に行ってみようじゃありませんか!
で、玉砕してきました。地雷原手強いっす。
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写真 1,2,3,4

結果:ハイマツに触雷。二段目の上で撤退
天候:雪
風速:ほぼ無風(尾根上は強風だったらしい)
気温:0〜-10度
雪量:不足
雪質:良 パウダー

前日に、白銀荘へ確認したところ、
11月24日現在、積雪50センチで笹が見えている状況。その上にはハイマツが顔をだしている状況。
しかし、山スキーで入った人も居るとのこと。

まあ、山スキーで入山は可能だが、滑降は無理ってな感じでしょうか。三段山クラブの過去の山行記録でも、この時期には大抵敗退しています。まあ、ダメもとで様子を見てきましょうか。

10:30 旭川市
天候:くもり 無風 0度
なんとも、やる気のない時間に出発。
今回の山行に対する気合いの入り方がわかる。

11:45 白銀荘
天候:雪 無風 -10度
ツルツル路面に苦労しながら到着してみると、お!思ったよりも雪がある(写真1)。除雪をしていた白銀荘の方の話では積雪60センチだということだが、この笹の隠れ方では1メートル近くの積雪があるのではないだろうか?
だらだら支度を始めたところで、同じ色のホンダ車に乗ったナイスガイから、「三段山クラブの人ですか?」と言われて驚いた。
黄色回転灯で分かったらしい。やっぱり回転灯は目立つなあ。効果抜群だ!(なんの?)同じ旭川人同士、今後ともよろしくお願いします。
彼の話だと、今日はすでに10人!くらい上へ上がっているらしい。雪もないのに、奇特な人達もいるものだ(先を越されて嫉妬している)。

12:00 白銀荘出発
登り始めると、やはり笹が目に付く(写真2)。
一段目が見えてきた(写真3)、やはりブッシュが濃いが、ここまでは特に登高に苦労することは無かった。
一段目に取り付いてみると(写真4)、案外楽しめそうな斜面に仕上がっていた。笹は見かけほど滑降の邪魔にはならないのだ。
登り返して楽しんだ形跡もある。雪も軽いので楽しそうだ。12:30に一段目通過。

12:48 二段目
天候:雪 無風 気温:-10度
ここで、三段目から降りてきたという、10名ほどのテレマーク部隊と遭遇(写真5(上の方にちらりと見える))。この時期に?この人数?そして全員テレマーク???素晴らしい一団だ!と、思ったらここでも「三段山クラブの人ですか?」
そういえば、その方とは以前山で出会ったことがある。sandan yama 2000も見てくれたとのこと。とても素晴らしい一団だ!
昨日彼の仲間の結婚式があって、その参加者が今日三段山へ入っているのだと言う。
うらやましい結婚式だ。負けた。私の結婚式でも翌日には三段山で宴会をしたが、さすがに夏だったのでスキーは出来なかった。くそぅ完敗だ。で、結婚した本人達は?え?モルジブ?
三段山へ来れば良いのに・・・(^_^;)
およばずながら、私も勝手に祝杯をあげさせてもらった(写真6)。同じ三段山愛好者として、乾杯!(登りの途中でビール・・・)

ウエディング・テレマーク軍団のすぐ後に、ベテラン風の山スキーヤーが二名降りてきた。
彼らの話だと、稜線上は立っていられないくらいの強風らしい。山頂を目指したのだが、直下でハイマツに阻まれて断念したそうだ。
彼らの装備でダメなら、私達でも無理だろう。
二段目の周辺は、少し具合の良い斜面があった(写真7)。でも、ほんの少しだ。
二段目の上に上がると、そこはもう、ハイマツ地雷原(写真8)。登りでもハイマツに引っかかったり、突然落ちて苦労する。

途中で、すごいスピードで追い上げてきたスノーシュウ+ボード軍団4人組と一緒になった。どうみてもただ者ではない。と、思ったら、「三段山クラブの人ですか?」と問われた(こればっかし)。HPを見てくれている方がいて、デポ旗で分かったという。やっぱりデポ旗は目立つなあ。効果抜群だ!
さらに「鹿!こわいっすね!」と声をかけられた。そう。怖いんですよ(^_^;)。

13:22 二段目上、三段目手前 撤退
天候:小雪 ほぼ無風 気温:-10度
ブッシュがひどいので、私達はこのあたりで撤退することにした。登りでさえハイマツに触雷する状況なので、さらに上まで行くと滑降時に危険だと判断したのだ。
そんな軟弱な私達を追い抜くボーダー軍団。彼らはノマドのガイド達らしい。さすがに凄いガッツで、さらに高みを目指して登っていった(写真9)。とっても絵になるのでビデオにだいぶ納めさせてもらった。

滑降は、やはりほとんど楽しめなかった。慎重にボーゲンと斜滑降で減速しながら降りたのだが、すぐにハイマツに引っかかってしまい、昨年の捻挫の悪夢が脳裏をよぎる。滑降を開始してしばらくたつと、晴れ間が見えてきた(写真10)。
テレマークターンを楽しめたのは、二段目の10メートルくらいと、一段目の斜面だけだった(写真11)。
一段目の斜面は良かった。笹もあまり気にならず、雪質も良かったからだ。

14:00 白銀荘 到着
笹斜面を気持ちよく滑り、白銀荘へ到着。
「お!今シーズンいよいよ始まるのかい?」などと、たくさんの白銀荘の職員に声をかけていただいた。はい、いよいよ始まるのです。今シーズンも、よろしくお願いします。

帰りがけに、上富のスーさん宅の庭でミッヒーちゃんと対面した。可愛い(写真12)。
お茶とたい焼きごちそうさまでした。大量のいろいろ、ありがとうございました。

感想:
昨年よりはずいぶんましな状態とはいえ、積雪量がまだ不足です。快適な滑降が楽しめるのは、やはり12月に入ってからですね。ウエディング・テレマーク軍団の方も言っていましたが、最低でもあと1メートルくらいは雪が欲しいところです。
先週あたりに、掲示板で11/26の十勝岳ツアーが可能かどうか聞かれてスキーツアーは無理では?などと答えてしまいましたが、少なくとも中腹あたりまでのスキーツアーは十分可能な状態でした。すみません。ただし滑降は危険。というか、私には無理です。
今は、まだ旭岳か黒岳をお勧めします。

写真5
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10
写真11
写真12


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