2000.1.23

朱鞠内湖 ワカサギ釣りツアー

捻挫忘れて天ぷら天国

メンバー;旦那夫妻、H舘さん、ベック君、ガッツちゃん 計5名

山行記録目次
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ワカサギ釣り!
釣りにはまったく興味が沸かなくて、ワカサギ?鷺の一種ですか?とか信じられない大ボケをかましていた私でしたが、この度とうとう北海道の冬の醍醐味ワカサギ釣りを体験できました。
私は普段は三段山スキーにうつつを抜かしていて他の冬のレジャーは一切眼中にありませんでした。しかし、今回はベテランH舘さんのお誘いと、捻挫で三段山へ入れないという偶然が重なり、ドリーム企画が実現しました。

金曜日の退社間際に急に立ち上がった企画なので、軽く打合せを行った後はメールでH舘さんの指示を受けることにする。目的地は朱鞠内湖。旭川出発時間は・・え!いつも朝3時出発!?軟弱山屋の私には想像を絶する時間帯である。
しかも、-20度でじっとしていられる服装で来いという。なんと、まるで極地探検ではないか?三段山どころではない。ワカサギ釣り恐るべし!

当日朝
幸い今回は4時30分にH舘宅集合にしていただいたが、やはり起床時間は3時。前日はウキウキしてなかなか眠れなかったため(俺らは子供か!?)まだ絶望的に眠たい。
ベック君、ガッツちゃん(ともにボーダー)と、旦那邸で合流したあと、ありったけの防寒装備を身につけてH舘家へ向かう。なにしろH舘さんは釣りのベテランだ。素人の僕らは失礼の無いようにしなくてはならない。H舘さんの本意を翻して集合時間を遅らせてもらったのだ。決して遅刻などは許されない!
さて、4時30分きっかりにH舘宅へ到着。H舘さんは・・・・寝ていた!!
しかし、そこはさすがベテラン。10分後には出発自宅を整えてきた。なんだかもの凄い装備を積み込んで、さあ、出発!
でも、なんかすごい大雪なんだけど。大丈夫かな?今朝の気温は-4度程度だった。

道中
大雪である。しかも除雪が追いついていなくて、積雪30センチほどの路面を、豪華に雪をかき分け進む。
さすがデリカ!本気車が久しぶりに本領を発揮してくれた。実は来週には軟弱車ステップワゴンに乗り換えてしまうのため、今回がデリカ最後の長距離行である。
最後に本望のコンディションで、デリカもさぞうれしかろう。
視界が悪いので回転灯も全開である。ちょうど除雪車が動き始めた時間なので、仲間(黄色い回転灯仲間の意)が大勢いてうれしい。
ところが、そのうち一台の除雪車が私の車を追ってきた。しかも途中コーヒーを仕入れに自販機へ立ち寄ったところ、ピタッと後ろについて止まるではないか。私の車を偽除雪車(敵)だと思い追ってきたのか?それとも私の車を除雪の誘導車と勘違いしたのか?真意を図りかねたが、なんとなく除雪車の乗員に手を振って挨拶してから逃げ出した。とても驚いた(単に除雪車もジュースを買いに止まっただけなのかもしれないが)。今回の一件で回転灯は両刃の剣であることが分かった。使い方は慎重にならなければならない。

朱鞠内湖到着
5時30分に到着。朱鞠内湖は異様な活気に包まれていた。凄い車の数だ。最後まで除雪が不十分だった、あの悪路を皆どうやって乗り越えてきたのだろうか?
そしてまだ暗い湖の氷上には灯籠流しのように美しく、灯りを抱いたテントが点々と見える。その数は100張りくらいだろうか?いやがおうにもテンションが上がる。
ちなみに釣り代1000円/一人。駐車代300円/一台であった。この時期には24時間営業をしていると思われる管理棟にはトイレ、食堂、休憩所も完備している。着替えなどに便利であろう。
さあ、大きな橇に、釣り道具、テント等を満載して出発!(写真1)
ベテランH舘さんは、眼光鋭く湖を一瞥した後、躊躇無くテントの密集地帯を避けて少し遠いがマニアックな地点に釣り場を決定した。(写真2)
まず、冬山でのテント設営と同じようにスコップで雪をならした後、踏んで雪を固める作業をする。
その後、氷に穴をあけるのだが、その装置が凄い!巨大ドリル!!カッコイイ!!!(写真3)
結構簡単に穴があいておもしろい。病みつきになりそうだ。私は状況さえ許せばそこら一帯に穴をあけまくっていただろう。
その上にワンタッチ式の床の無いタイプのテントを設営し、マットを穴の周囲に配置して準備完了。テント内の気温は5度と思ったよりも暖かい。いよいよワカサギ釣りの開始である!(写真4)ちなみに写真中央が銘酒天狗舞である。

僕らはシンプルな仕掛け、安物の竿と子供のおもちゃのような480円のリール。
ベテランH舘さんはなにやら複雑そうな仕掛け。高価そうな竿、精密なリールを取り出す。「道具じゃないさ!釣りはハートよ!!」と、釣りをほとんどしたこともないのに、大口を叩く私。
ぼちぼち体長10センチ程度のワカサギが釣れはじめる。光りながら氷の穴から釣り上げられる姿はハッとするほど美しい。なんともワカサギとはかわいい奴ではないか!これから天ぷらにすると思うと一層愛おしい。
ハートも道具もばっちりなH舘さんは快調にどんどん釣り上げる。釣果もダントツだ。 それに対して僕らは、ちょぼちょぼ・・いや、正直に言おう!私が一番釣れなかった!むしろ釣りをしていたというよりも日本酒を飲みながら居眠りをしていたと言っていい!この男は完全に目的を見失っている。
釣り方は、ワカサギの当たりが来た後、タイミング良く引っかけるというものなのだが、この引っかけが難しい。何度かバラしているうちに常に引っかける動作をしているように指示される。偶然に引っかかることを狙ったものだ。
そうすると、食いつかなくても体に引っかかってワカサギが釣れることが何度かあった。氷の下はかなり魚影が濃いのであろう。

そして、いよいよ天ぷらである。手慣れた感じでH舘さんがワカサギ達を天ぷらにしていく(写真5,6)。味付けは軽く塩をふるだけだ。
食材として、これ以上の活きの良さは望めないだろう。アツアツの天ぷらを口に入れる「んーうまい!」いや、本当においしい。予想以上のおいしさだ。骨も気にならずスナックのようにサクサク食べられる。
「魚嫌いのガキをここへ連れてこい!俺が大好物にさせてやる」という感じである。
いくらでも食べられたのだが、残念ながら今日はそれほど釣れなかった。H舘さんは先週300匹ほど釣り上げたと言うが、今回は5人合わせても100匹程度だろう。でも釣果は関係ない。貴重な体験であった。妻も大喜び。「三段山よりこっちの方が良いわ」とかのたまう始末。これはチトまずい。

13時頃、撤収を開始する。管理棟の人たちがスノーモービルで私たちを運んでくれた。心憎いアフターサービスではないか。(写真7)ちなみに明るくなった湖の全景(写真8)。
帰路は、せいわ温泉ルオンテで入浴。ここで、兄弟車を発見する(写真9)。やっぱりデリカには回転灯が良く似合う。
露天風呂は素晴らしい締めくくりだったが、がっくりと疲れが出て私以外は全員車内で寝てしまう。当然私も・・・あー危なかった。
それにしても帰宅してから猛烈な下痢に襲われたのは私だけなのだろうか?うーん。謎。
H舘さん、ありがとう。ベック君とガッツちゃんもご苦労様でした。

写真 1
写真 2
写真 3
写真 4
写真 5
写真 6
写真 7
写真 8
写真 9
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