すすきの災難
2000年6月4日(日)
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もう、先月の話になるのですが、出張ですすきのに泊まってきました。
私は、出張に行くときには大抵自転車を携帯していきます。折り畳み式の自転車をJRに乗せて、駅の構内で組み立ててさっそうと走り去るのです。
これは大変便利です。まあ、組み立ての手間と自転車の重さ(10キロ)が少々こたえますが、そこは山で培った体力でカバーです。
また、時々自転車を組み立てていると奇異な目で見られることもありますが、これは、時代が私に追いついていないだけなので気にしません。

さて、すすきのでもそうして組み立てた自転車で、夕食を取るためにホテルを出ました。
すすきのは歩いていると、とても客引きがうるさい街です(私は客引きが大嫌い)。ところが自転車に乗っていると、まったくそのような煩わしさがありません。
見事に客引きはそっとしておいてくれます。
おかげで実に快適に走り回れます。もう、大変良い気分で夜のすすきのを流しておりました。調子に乗りすぎて、大分ホテルから離れたところで・・・
パンクしました。しかも、たまたまいつも携帯しているパンク修理セットや空気入れを忘れていました。
さっそく自転車屋さんを探しますが、まったく見あたりません。近場のお店の店員に聞いても、「すすきのには自転車屋はありません」ときっぱり答えられてしまいました。
それでも納得できずに方々探しましたが、確かにありません。
すっかり、途方に暮れてしまいました。ホテルまでは何キロもあります。

結局どうしたか?自転車を使っていそうな店、例えば酒屋とか出前していそうな料理店の空気入れを借りて空気を入れたあと全力走行し、しばらくして空気が抜けたら、また空気入れを借りるという、居酒屋の梯子ならぬ空気入れの梯子をして、なんとかホテルへたどり着きました(^_^;)。
お忙しいところ、皆様には大変ご迷惑をかけました。
自転車屋って、そういえばすすきので見たことが無かったですね。今度は用心しましょう。それにしても、都会の意外な盲点でした。
なぜ、すすきのには自転車屋はないんだー!!
まさしく、都会砂漠って、ちがうか。


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