自転車談義〜究極の自転車〜
2004年8月12日(木)
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冬はテレマーク、夏はMTBに乗っていることが多い旦那です。行きつけのショップやツーリング先での何気ない自転車談義をまとめてみました。今回は、”究極の自転車”編です。


○究極の自転車って、なんでしょうか?ロード?MTB?BMX?それともトラックレース用の自転車?
旦那がよく行く「えぞサイクル製作所」の店主の見解はこうでした。以下に究極の自転車に関する会話を紹介します。

旦那「MTBも良いけど、最近ロードに乗りたくなって・・やっぱりロードですかね」
店主「あーロードね。良いよね。でも、それが究極って訳じゃない。究極の自転車って何か分かるかい?」
「?」
「ロードも、MTBも、皆一通り乗った後、サイクリストが最後に到達するのが・・・タンデムさ。これが究極の自転車。究極の楽しみ方さぁ」
!旦那は、かなりショックを受けた。究極自転車ってどう凄いんだろう。タンデムなんて、完全に未知の世界だ。
タンデムバイクって、皆さん知っていますか?自転車二台を縦につなげた感じ。ハンドル二つ、シート二つ、ペダル二つ、タイヤも二つ・・後席のハンドルは動かず大抵はブレーキも付いていない。

店主は続けて言う
「タンデムは良いよー、夫婦で乗るならタンデムしかない。前後席で会話が出来るし、力を合わせて漕ぐというのも良い。とにかく良いんだ・・乗ってみるかい?」
なんと、お店に飾ってある店主のタンデムバイクを貸してもらえることになった。
緊張する。どうやって乗れば良いんだ?
店主「ほら、自転車を倒してから、二人で跨って・・同時に走り出すんだ。内輪差に気を付けろよ!縁石でペダルを破損することが多いから・・それ!」
おお!走った走った!後で嫁がキャーキャー言っている。乗り心地は、後にでっかいスタビライザーが付いているような不思議な感覚。旋回半径が大きくてちょっと慌てる。
足を休めても後席が漕いでくれるので、動力付きの自転車に乗っているような感覚も味わえる。
嫁の感想は、会話ができるし(一番重要らしい)、楽だし(別に漕がなくても良い)、周りの風景ものんびり楽しむ余裕がある。でも、旦那のでっかい背中が前にあって邪魔なのが難点かな?とのこと。まあ、概ね好評。

えぞの店主は、タンデムバイクでヨーロッパ一周、林道ツーリングなど、なんでもこなしているそうだ。でも林道!?危なくないのか?
店主「そりゃー危ないさー、前輪が溝にはまって自転車が縦回転して、後席の奥さんが6メートルくらい飛んでいったことがあったなあ。頭から血を流して大変だったよ。そんなことが二回くらいあったかな?それ以来、後席にもブレーキを付けろとか、ヘルメットを被る!とか言われたなあ。どおだい?タンデムを手に入れて乗ってみないかい?」
タンデムバイク。新車だと30万円〜だが、中古が出回っていて、10万円くらいでも入手できるらしい。皆さんもいかが?(^_^)

○ツーリング先にて
この時のツーリングでは、偶然にロードに乗ったどこかのおじいちゃんと一緒に走る事になった。折り返し地点の神居古潭でビールを飲みながら雑談していると・・・
おじいちゃん「あんたの乗っているのは、MTBって奴?やっぱ、自転車はロードだよ!ロード」
旦那「はぁ・・」
「そして、フレームはビアンキだね!これしかない」
「それ、ビアンキですか?」
「いや、もったいなくて乗っていない」
「MTBも楽しいですよ」
「ビアンキは良いぞ!(全然人の話を聞いていない)なにしろ時速400〜500キロでも車体がしなって急カーブできる。他のバイクじゃ、絶対に転ぶ」
「え!500キロ?50キロじゃなくて?」
「500キロだよ!500キロ!ツールドフランスじゃあ、それくらいのスピードで走っているんだ。まあ、俺には無理だけどよ」
「へー(もう、どうでも良くなった)」
「お前さんも、ビアンキに乗れ!ビアンキに。和田サイクル(旭川のこだわりショップ)で買ってな・・」
とまあ、こんな感じにビアンキおじいさんに捕まった旦那でした。しかし・・500キロねえ(^_^;)。
あぁ、旦那もあんなふうに年をとりたいな。頑固でほら吹きで、変なこだわりがあって・・(^_^)


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