山の恋愛相談。「愛の三段山」
2002年10月28日(月)
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ようこそ「愛の三段山」へ、これは実際にBBS上でやりとりされた恋愛相談を、旦那が適当に(^_^)まとめたものです。

相談者:
こんにちわ。僕は寂しい30歳の独身山男です。彼女が欲しいので、まずは下界での出合いが大雪・・・いや、大切かと思い、出合い系サイトにしばらく前から登録していたりします。
が、最近、僕には幾つかの大きな問題があることに気付きました。

1、キーワードに問題がある(重要)
出合い系サイトでは、出会いたい相手を捜すためのキーワードを設定するのですが、その内容が余りにも一般女性受けしない!「テレマーク」「登山」「ケン・イシイ」。ここで相手の検索に引っ掛からない。相手を「アウトドア」のキーワードで検索しても極少数。事実だから仕方ない。嘘ついてもどうせバレるし。

2、月の3分の1は地方へ出張
1の関門を越えて何とかメール友達になる。が、仕事柄、出張が多いのでネットへのアクセスも滞りぎみになる。

3、休みの過ごし方
どうにか2もクリア(仮定)。タイミングが良さそうなころにデートに誘おうとしたら、山岳会の重要な行事が!!おまけに食事に誘うにも店知らず。それよりも問題なのが、
「貴重な週一の休みを下界のデートなんぞに使ってられっかー!」という思考が少なからずあるというこの脳みそ。この傾向は特に積雪期に強い。
1と2はともかく、3は不味いですよね・・・。
ちなみに、登録しているサイトは「acchan.comラブラブお見合い」「ご近所さんを探せ!」です。

回答者(旦那その他):
うーん、困りましたねぇ〜かなり煮詰まっておられるようですので、手っ取り早くばっさり切り込みます。
まず、キーワードに「ケン・イシイ(かなりマニアックなテクノ・ミユージシャン)」はないでしょう。ケンイシイは・・・だって、山とテクノって相当難易度の高い組み合わせですよ。ケンイシイはとりあえず、自分の胸にしまっておきましょう。
キーワードは、せいぜい「キャンプ」くらいにしておくこと。
テレマークだの、厳冬期登山だの、フリークライミングだのは、お付き合いしてから徐々に染めていって下さい。横着してはダメです。
それから、出張の時の宿はビジネスホテルとか旅館は止めにして、いっそのことユースホステルに切り替えましょう。ユースには将来のテレマーカー/山女の素質をもった女の子がいっぱいいます!
でも出張中だとばれると、ただの変なおじさんになっちゃうから、背広ネクタイでユースに泊まってはダメです。
ちなみに、旦那の職場の元山屋は、ユースでの出合い->結婚率が非常に高いです。ついでに看護婦さん率も高いです。

次に、
> 「貴重な週一の休みを下界のデートなんぞに使ってられっかー!」という思考が少なからずあるというこの脳みそ。

かなり心配なさっていますが、これは大丈夫です。本当に魅力的な女性と知り合えたら、「山なんぞへ行ってられるかー!」とか「お前らまだ山やってんの?(これを言われると、かなりむかつく)」というふうに価値観がひっくり返りますから。ちなみに、山用語ではそうなった奴を「死んだ」と言います。
例:
「おい、加藤の奴最近山へ来ないけど、どうしたんだ?」
「ああ、奴は死んだよ」
「あー、彼女でき(結婚し)たんだ。さようなら加藤・・」
とまあ、こんな感じです。
もー、私の周りなんか死体だらけですよ。その屍を乗り越えて今ここに居ると・・・
もし、あなたに彼女ができて、その彼女と下界でデートしている最中に山へ行きたいと思っている自分がいたら、本当に自分は彼女のことが好きなのか一度冷静になって疑ってみる必要があります。
おつき合いの初期に、一度快晴の山日和に彼女と街で買い物でもしてみましょう。
幸運を祈ります。


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