馬鹿な遊び その2
ミッドナイトサイクリング
2000年10月19日(木)
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遊びにも創作の要素が欲しい。そして、刺激的な奴・・・。金が無くて暇を持てあましていたときに、どんな遊びをしてきたか、一挙公開の第二弾(決してお勧めはしません)。
さて、刺激的な遊びといっても、河原で火炎瓶を作って投げて遊ぶとかは、いけません。警察に捕まります。私は、特に大学時代にその傾向が爆発して、仲間と変な遊びばかりしていました。
例えば、”ミッドナイトサイクリング”遊びです。


旭川市には、神居古潭サイクリングロードというものがある。廃線を利用して、川沿いに30キロほど走っているものだが、まったく人気がなく、夜は大層不気味である。しかも、人柱が埋まっているという曰わく付きのトンネルまで用意されている始末。
もちろん、夜中に走っている奴なんかいやしない。そこで、僕らの出番だ。
ミッドナイトサイクリング部には、ある晩、突然召集がかかる。
集合は午前0時。郊外のサイクリングロード出発地点に馬鹿者共が集合する。
まったく照明の無い道を走るので、各自工夫してライト類を充実させている。
ドロップハンドルに二つの大型懐中電灯をぶらさげ、頭には釣り用大型ヘッドライトを装着。
そして、携帯型蛍光灯たすきがけにしている奴もいる。
体中に電飾を施された、その姿は・・・未知との遭遇に出てきたUFOのようだ!それともデコトラか?!それで、真っ暗なサイクリングロードを疾走するのだ。
闇を切り裂く電飾大暴走集団。狭い範囲を照らして走るとスピード感が倍増する。
夜のサイクリングロードは危険がいっぱいだ!蛾はメガネと顔の間に飛び込み、堅い甲虫が激突し、突然道いっぱいにバッタ&カエルが出現し、蜘蛛の巣が顔にかかる。
エキサイティングだ!
一度など、大雨の降った後の夜にぶっ飛ばしていたら、突然道が無くなっていてびっくりしたこともあった。
道が崩れて無くなっており、その先のライトの届かない闇からは、氾濫した川のゴーッという濁流音しか聞こえなかった。危なく突っ込むところだった。

目的地の神居古潭には不気味なトンネルがあり、不良どもの格好のデートスポットとなっている。こんな遊びをしている僕らには当然彼女も居ず、到着と同時にカップルへのボランティア活動を開始する。
トンネルに潜み、肝試しにやって来たカップルを脅かすのだ!
さっそくカモがやってきた!まず脅かし名人が奇声を発する「う゛えぇぇー!(不気味な脅かし音)」「きゃー!」トンネル内に女性の悲鳴がこだまし、それを合図に僕らは一斉に立ち上がって威嚇する。
「ええぞ!兄ちゃん!またやってくれや!」と、彼女に抱きつかれた彼氏もご満悦だ!!
こうして充実したボランティア活動が終わると、さっそく帰り支度をする。夜が明ける前に帰らなければ、だって、僕らミッドナイトサイクリング部なんだもん!(訳わからん・・・)

これは、非常におもしろかった。昼間のサイクリングに満足できなくなった貴兄にお勧めである。


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