エアレスキューの極意
2003年1月29日(水)
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HYML(北海道山ML)のfujimoto@低山大好き さんが、雪崩れ講習会に参加してエアレスキューの極意について、道警と消防のエアレスキューの人から話を伺ってきてくれました。行けなかった皆さんにおすそ分けです。



☆ 救助要請は110・119どちらにしても 相互連絡をとっている

☆ 救助要請の時には 電話を受ける人は山を知らない人なので出来るだけ詳しく
  何処で(山名・ルート・尾根・沢・何処まで通過したか・何合目か・目標物・緯度経度・標高・小屋名など)
  誰が(グループの人数・負傷者の人数・性別・年齢・負傷部位・負傷程度・意識の有無) 
  状況(気象・風向き・風力・視程・テント・カッパ・ザックなどの色) 

☆ ヘリは雲の中は飛べないので 移動可能の時は雲の上か下へ移動する 木の無い所・稜線・林道・沢の開けた所など

☆ ヘリが上空に来た時は 手・服・タオルなどを振る笹原では見つけにくいが 笹を不自然に動かすことで見つけれたことも有る。冬山では黄色より赤が目立つ 紅葉時はもちろん目立たない

☆ ヘリとは直接携帯電話では交信できないが 携帯から隊舎へ そして無線でヘリへ連絡できる(上にヘリがいる・通り過ぎたなど)

☆ ヘリの風は23m/秒 台風より強いので 帽子・バンダナ・めがね・手袋など
飛ばされないように リュックも坂を転がり落ちる細尾根などでは人も落ちる 確保すること

☆ 軽い新雪は舞い上がってホワイトアウト状態になるので可能な時は 待っている間に20m*20mぐらいの雪を踏み固めると良い

☆ 救助隊が下りてきても すぐには近づかない 合図を待つ

☆ 登山届にカッパ・リュックの色を書いて欲しい。単独行の人は行く前・頂上・下山時に家族などに電話連絡等をして欲しい

☆ ヘリを要請しても出動するか・出動できるかの判断は道警・消防がする
  ・地上から行けないか
  ・現地・途中・丘珠の天気など

☆ ヘリが出ても助かるとは限らないヘリの出動は救命率を高める1手段に過ぎない

以上です。お世話にならないことが大前提ですが、いざとなったら上記の事を思い出してください。


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