山用の酒
2000年2月3日(木)
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どうも、旦那(ビール大好き)です。
さて、私は季節を問わず山頂でビールを飲むこと(の是非はひとまずおいといて)が大好きなのですが、この度画期的な製品の発表があったので紹介します。
従来、ビールには携帯性に問題がありました。
ガラス瓶は重量がかさみ、破損の恐れもあるので論外ですし、アルミ缶は軽量ですが一度開栓すると、すぐに全部飲まなくてはなりませんでした。
PETボトルのように、軽量で、いつでも自由に好きな分だけ飲めたらどんなに素敵でしょうか?
この度その夢に近づける第一弾として、サッポロビールとキリンビールが共同で、ボルト缶ビール(450ml)を発表しました。アルミのボトルにスクリューキャップが付いているもので、4月〜5月にかけて発売される見込みです。
これだと携帯性が高く、しかも簡単に飲み分けができます。(^_^)
(00.08.30追記:ついにショットボトルが発売されましたね。私のもくろみ通り、貴重なビールを何度も飲み分けられて幸せです。冷え冷えビール参照)
しかし、この度もっと重大な発表がありました。
炭素コーティングにより酸素をシャットアウトするPETのビール瓶の開発に目処がつき、中国で2000年4月にもPETボトル ビールが発売されることになるというものです。
炭素コーティングの知的財産権を持つキリンビールの承認が出次第、日本でも販売が可能になるようです。こちらは上記のアルミボトルが世間に受け入れられたらという条件付きで、順調にいけば2001年を目処に市場投入される可能性があるそうです。

ただし、リサイクルの観点からはかなり問題を含むので、メーカーの対応が気になります。
その辺の問題がうまく解決されれば、ビールを山へ担いでいくのが大分楽になりそうです。

私の究極の夢は粉末ビールなんですが(山の冷たい清流や雪解け水でビールをじゃんじゃん造る)。
デキストリン(糖)にアルコールを閉じこめて、重曹で炭酸を作る・・・できそう。
だれか作ってくださいな。(^_^)

って書いてたら、なんと、粉末酒を作っている会社をMLの人に紹介されました。その会社は佐藤食品工業といいます。

で、早速粉末酒のメーカー佐藤食品工業へ電話してみました。(^_^;)よくやりますね。
その結果、残念なことがわかりました。
まず、現在の粉末酒の種類としては、ブランデー、ラム、ウオッカ、ワインなどがあるが(残念ながらビールはない)、お菓子や調味料の原料として生産しており、一般消費者へ小売りはしていない。

その理由は、
1.水で溶かして飲むと、やはり「おいしくない」から(素直に自分から言っているので、本当にまずそうだ)。
2.酒類販売免許の関係で、許可が下りないから(小売り?小売りへの卸?詳しいことは不明)。
だそうです。ふーむ。

山岳や極地への持ち込みとか、いろいろ需要はあると思うのですが、と、一応飲める粉末酒の販売を要望してみましたが、「お酒はやっぱり本物を召し上がった方が・・・」と言われる始末。(苦笑)

製法としては、やはりサイクロ・デキストリンでアルコールをマイクロカプセル化しているようです。この技術自体は10年ほど前からあるようですね。
酒税法にも粉末酒の記述があるし。しかし、デキストリンは澱粉を加水分解する時に生ずる中間生成物なので、とろみがつく可能性が・・とろみビール・・まずそう。だからメーカーも水に溶かして飲むなといっているのかな?

というわけで、粉末ビールパラダイスへの道のりは険しそうです。他に飲める粉末酒を見かけたという方の情報をお待ちしております。

一昔前に、オンザロック・ビールっていうのがありましたよね。
あれは、たしか少し濃い目に作ってあったはず。濃縮ビールというものは出来そうな
ので、水で割って増量して飲むビールはいかが?。誰もつくらんか・・・(笑)


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