2002.7.29(月)
三段山2002Q&A |
ビデオ「三段山2002」について、よく聞かれることをまとめました。 |
Q:どうしていつも吹雪のシーンがあるの? A:えー、いつも吹雪いているからです。いや、本当にシーズン初めは吹雪いてばかりですので、三段山ビデオには吹雪シーンは付き物なんです。さらに、皆さんあまり極端な吹雪って体験できないでしょ?せっかくですから、見てもらいたいということもあります。商業ビデオではあまり見られない、リアルな吹雪の模様をお楽しみ下さい。 Q:以前のビデオから、毎回GPSやコンピュータの画面が写っていますが。これって自慢ですか? A:毎回GPSの使用シーンを入れているのは、別に自慢しているわけじゃなくて、柄にもなく啓蒙をしているのです。 冬山ではGPSが絶大な効果を発揮します。旦那なりにここ数年試行錯誤してみて、視界がほとんどゼロでも動けて、我がクラブのトレードマークである、デポ旗が必要ない・・・というところまで、実用性が高まっています。 しつこくビデオにGPSが登場するのは、「ルートロストを防ぐ為にも、皆さんGPSを活用しましょう」と言いたいわけです。 今シーズンからは、腕にGPSを付けると効果的だという事が分かったので、そのシーンも入れています。 前作では、雪崩ビーコンも登場していましたが、こちらはすでに十分理解されていると判断して、今回の作品には意識して登場させませんでした。もちろん、ビーコン、スコップは携帯して冬山へ入りましょう! コンピュータの画面は・・・すみません。VAIO Uを買った自慢です。 Q:NABって、何? A:超過激テレマーク集団「ノーザン・アバンチュール・ボーイズ」の事です。 スキーで滑っている時以外は、カヤックで、やはり過激な事をしているようです。人数不明、連絡先不明、メインの活動場所は秘密・・時々、三段山クラブに「明日、富良野岳で会うかもしれない」などと、実にアバウトな連絡が入ります。 滑りは見てもらったとおり、凄い・・・です。良い子のみんなは、真似をしないように。 Q:NABの滑降場所だけシークレットって・・どういうこと? A:あまりにも危険だからです。当初はウエブで公開していましたが、今は止めています。 ビデオでは面白そうな斜面に見えますが、現地に行ってみると、その場に立っているだけで震えのくる恐ろしい場所です。しかも一旦滑降するとその先には滝があり、滑った急斜面を登り返さないと帰れません。通常の冬山ルートからはかなり逸脱している場所なので周辺には人も居ません。これがどういう意味か分かりますか? 怪我をすると、自力で帰ってこれない場所だということです。谷の中は携帯電話も通話できません。 もしビデオを見た誰かが一人であの場所へ行き、捻挫でもしたら・・・多分、そのまま死にます。 常々自己責任の重要性を提唱している旦那でも、さすがにこんなに危険な場所はあまり世間に広めたくありません。 危険な場所はNABに任せておきましょう(^_^)。 ちなみに、時期が不明となっているのは、NABのueda氏が撮影したシーンの撮影日時が不明だったからです。 Q:ビデオに映っている場所はどこ? A:HPのツアー記録のトラック図を見てもらうと、読図がちゃんとできる人なら大体の場所を判断できると思います。ですから、これ以上の説明はあえていたしません。読図の出来ない人は行かない方が良いです。 今回のビデオではほとんど富良野岳、三段山、前十勝、三峰山ばかり滑っています。 三段山などは、通常のルートを登って降りてくるだけだと、つまらないと思われるかもしれません。実際、そのような感想を良く聞きます。 我々は、地の利を生かして毎週の様にツアーに出かけて新しいルートを探しています。良いルートはその日のコンディションや時期で変化しますので、一概にここだ!とは言えません。ノーマル・ルートを一歩外れると、とたんにルートロストの可能性、雪崩、雪庇からの転落などの危険度がグンと上がります。くれぐれもご注意ください。 Q:雪崩れてますが・・ A:雪崩れています。滑りのテクニックが上がると、より急斜面を求めるようになり、活動フィールドが次第に雪崩が危険な領域と重なってくるのです。もちろん雪崩装備の携帯、弱層試験、一人ずつの滑降などを実施して、少しでも雪崩の危険性を回避しようとはしていますが、これらを全部実施しても完全にリスクを無くすことが出来ないのはご存じの通りです。 これは、過激な山スキーヤーの宿命かもしれません。 Q:今回のビデオ、ずいぶん早くできましたね。 A:制作にかかった時間はいつもと同じ約3ヶ月ですが、今年は雪解けが早くて、いつもより半月ほど早くスキーシーズンが終わってしまったのです。それで、ビデオ制作を開始する時期が早まり、完成も早くなりました。 Q:皆さん、ヘルメットを被っていますなー A:ここ二〜三年で、仲間内では一気に普及しました。着用率は80パーセントくらいかな? 理由は、やはり危ないからです。春スキーでは岩石との接触に備えて必携ですし、厳冬期にも樹木との接触が多いので、あるとなにかと安心です。着用者に聞いたところ、ヘルメットを被ると精神的に安心して、滑降スピードが15パーセント程上がるそうです。でも、かさばります・・・荷物は年々増えて行くばかりですねー Q:今年は、OFFSTAGE編が短いねぇ。もっと、転倒シーンを! A:旦那も編集していて辛かったです。登場するスキーヤーの技術が向上して、あまり派手に転ばなくなったので、爆笑の嵐・・という訳にはいきません。長さについては、昨年のが長すぎるという指摘があり、まったくその通りだと思いましたので短めにしました。 Q:エンドクレジットが長すぎ。 A:旦那が常々言っている、「素人作品には無駄にエンドクレジットが長い奴が多い」に抵触していますね。 旦那は、「一緒に一度でもツアーに行った人は、映像には出ていなくても何らかの形で撮影のお世話になっている」。というポリシーでエンドクレジットにお名前をいれさせてもらっているため、クレジットに登場する名前の数が100を越えてしまいました。それを読めるように見せると、どうしても長くなってしまいます。 たしかに、25分ほどの作品に3分ちょっとのエンドクレジットは長すぎます。これでも、最初に作った時よりは短くしたんですが。うーん。 Q:今回のビデオは時間が短い?なんか、物足りねー。 A:そのように感じたという人が多いみたいです。しかし映像は全部で約25分あり、昨年版とほとんど変わりません。 レース&コブ編を最後に持ってきたのも理由の一つだと思いますが、ダレそうなシーンを徹底的にカットし、カット割りも細かくしたので時間を短く感じられたのかもしれません。 旦那が市販のビデオで一番嫌いなのは、ビデオへの収録時間稼ぎのために、つまらない映像をつないでいるなーと感じた時なんです。そういうビデオは見ていて辛いです。良いシーンまでつまらなく思えてきて、半分くらいに編集し直したくなる(^_^;)。 自分の作るビデオでは決してそんな風にしたくなかったので、短く思えるくらいバシバシカットして作ってしまいました。 長く感じられるよりは良いと思うんだけど、物足りないと感じるんだったら問題かなー。まあ、そのぶん繰り返し見てやって下さい。 Q:スローが多いっすね A:実は、旦那は「スローは実際の滑りの雰囲気が伝わらないので、極力使わない」という主義だったんです。 ところが、昨年度版を札幌秀岳荘の栃内さんに見てもらったところ、「スローで滑りを良く見せた方が良い」と言われまして、熟考の末に今回はスローを多用してみました。いかがでしょうか?旦那は、格段に良くなったと思います。 Q:漁師テレマーカーって、本当の漁師なの? A:ガッツのある漁師スピリットを持っている連中だとだけ言っておきます(^_^)。釧路を根城とする陽気で過激なテレマーカー達です。漁師二号は、釧路から三段山までミゼットに乗ってやって来ます。 Q:ビデオの最初に出てくるマークは何? A:最初のマークは、あるかんさんのアルカンデマークです。二番目は、ゆきこさんのイラストを基にまちょれさんがデザインしてくれた三段山奥様クラブのマーク。三番目が、もりりんのデザインした、三段山皮靴愛好会のマークです。え?そう言われてもよく分からない?まあ、いろいろ謎があるのです(^_^)。 Q:あのー、俺のと他の人ので、ビデオのラベルが違うんですけど。 A:旦那のビデオですが、今回は激しくマイナーチェンジさせてもらっています。すでに印刷されたラベルのデザインは何種類もあります。用紙が切れるたびにデザインを見直して、ちょこちょこいじっています。DVDに至ってはメニュー画面まで変わっています。どうかご勘弁を・・ Q:毎年出演していたキツネはどこへいったの? A:初代は車に轢かれてぺちゃんこになっていました。ご冥福を祈ります。 二代目は山の上で獲物を捕るよりも、白銀荘手前の車道へ飛び出して車を止め、餌をねだる方が楽で良いと判断したようです。そんなキツネに餌を与える方もどうかしてますが、堕落した人生?を送るキツネにも興味はございません。 Q:NABのパートで、最後に雪崩と共に谷底へ落ちていった人は、生きているのでしょうか? A:大丈夫。ピンピンしていますが、真似はしない方が良いです。 本人からのコメントは得られていませんが、「体が引き裂かれそうな力を感じた」「とにかく凄く早かった」と語っていたそうです。 Q:DVDをサラウンドシステムで聞いたら、音が変なんですけど。 A:すみません。どうやら、今回使用したAC-3というデジタルドルビー規格がまだ新しいもののために、サラウンドサウンドシステムが古いと相性問題が発生することがあるようです。その場合、サラウンドをオフにすると正常なステレオ音声で聞こえます。PC環境での再生に関しては条件が多岐に渡るので、残念ながらサポートしきれません(とりあえずATI DVD Player Ver7.6では、音声がおかしくなるようです)。 |