アマチュアリズムとは!?
2000年7月25日(火)
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先日、久しぶりに会った三段山クラブ員Hを我が家に招き、さっそく三段山ビデオを見せる。
彼は、三段山ビデオ一作目に登場した後、氷壁登攀に移行してしまい今年はほとんど一緒に活動していなかった、ヒゲのネイチャー野郎である(独身、虫好き)。
ビデオを一通り見終わった後、Hは難しい顔をしている。
H:「旦那さん、なんだか、sandan yama 2000になって、なにかが失われた気がしませんか?」
旦那:「?」
H:「うーん・・・・楽しさとか・・・」
旦那:刮目して「クワッ!アマチュアリズムか!?」
H:「そう・・・多分それ・・だと思います。アマチュアリズム。」

さらに容赦なく畳みかけるH。
「スキーを知らない友人に見せたかったんだけど。これじゃ、楽しそうだと言ってくれないかも・・・」
「未熟さなりのチャレンジ精神が、確かにあった筈なのに・・・」
「売り物じゃないのに、商業主義が入っているって言うか・・・」

あああ、もう言わないでくれ、悪かった、勘弁してくれい。
それでも必死に抵抗を試みる私
「滑り手のスキルが上がり、撮る側にもテクニックがついてくると、どうしてもプロ的な作品を目指したくなる。いや、必然的にそうなっていくのでは?」
しかし、その言葉は弱々しく、歯切れが悪い。

たしかにそうなのである。Hの言うとおりだ。それは私もうすうす気づいていたのである。
アマチュアリズム。いっぱしの社会人になっても、無邪気な心を忘れないようにし、遊び心を大事にしていたはずだった。アマチュアリズム。それを、私は、いつの間にか忘れていたのか!
改めてビデオを見直してみよう。あああアマチュアリズムが失われているー!
小賢しい計算で画面を作っている。うまいスキーヤーにおんぶして絵を作っている!素敵な音楽に流されている・・学園祭風のノリが失われているぅ。
テレマークに小賢しさは似合わない。似合うのはアマチュアリズムだ!自由な精神だ!!
うう・・・さすがH。東大卒だけが取り柄じゃなかったようだ。でも、似合わないヒゲは剃ろうな・・・

ここで、大人らしく、深くため息をつきながらうなずく私。今日のジンは苦いぜ・・・。
そこへ、嫁がシャシャってきて(しゃしゃり出るの意)、
嫁:「昨年のビデオから、わずか2作品の間に、あまりにもパターン化されていることに危機感を覚えた。」

がーん!嫁にまで!!き、き、きさまら、何時から俺に意見するようになったのだ!
ととと、特に嫁!なにを偉そうなことをあっさりと!(しかも図星でやんの)
えーい!こうなったら、子供になってやる!いいのか!?なるぞ!
ぼく三歳児。むずかしいことわからないでちゅ(^_^;)(^_^;)・・
・・・


今日のまぎらわしい
新刊の帯。聞いたこともない著者名を覆い隠すように
"トム・クランシーも絶賛"
ええ、騙されました。


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